線香亭無暗のやたら模型制作室 はい、皆様いかがお過ごしでしょうか。
MPJのニュースで見てご存知の方も多いと思いますが、私線香亭、12月12日に有明の東京ビッグサイトにて行われる「トレジャーフェスタin有明4」のイベント「塗料・塗装講座」に出演を予定しております。去年に続いてガイアノーツの“ロケンロー”矢澤氏、フィギュアフィニッシャー/模型ライターのクボワタル氏、各方面でご活躍のフリーライター/模型製品プランナー、ヤマザキ軍曹氏もお迎えして、塗料や塗装に関するいろんな話をさせていただく予定。お近くの方はぜひいらしてくださいね。

さて、それはそれとして、今回は早くもプラッツ製「1/144 メイヴ雪風 ノーマルジェットVer.」完成編。早速まいりましょう。
まずは組みあがった模型にスジボリをしていきます。

この雪風、非常に三次曲面の多いデザインなので、若干甘いモールドが各所に見受けられます。これ、別にキットが悪いわけじゃなく、インジェクションキットの宿命として抜き方向と直角に近いモールドはどうしても甘くなりがちなんですね。それをフォローしてやるという意味でのスジボリです。キットには非常に繊細なモールドが掘り込まれていますから、それをなぞって行くように溝を深くしていきます。

ただ“なぞる”といっても三次曲面の多いモデルなので結構大変。針状の罫書きツールやら専用のスジボリツールやらを駆使して溝を深くしていきます。

こういった直線の部分はガイドテープなどを利用しながらモールドを彫りなおしていきます。

機首のあたりは結構複雑なモールドの構成になっています。あせらず慎重に作業します。

エンジン上部のカバーは若干モールド甘め。ガイドテープやフリーハンドでモールドを彫り直します。このあたりは、塗装を前提にしているキットなので、もう少し太目のモールでもいいかなぁと思いました。

ちょっと注意が必要なのが後脚の取り付け部分。今回は駐機状態で組むので問題ないんですが、飛行状態で組もうとすると取り付け穴が開いたままになってしまいます。飛行状態で組みたい場合は穴を埋めておきましょう。


さて、モールドを彫り直したら塗装にかかります。メイブ雪風の機体色は全部で4色。白、ライトグレー、濃い青、もっと濃い青、といった感じです。キットのインストラクションにはGSIクレオスのMr.カラーとテスターのモデルマスターの番号に準じた塗装指定がしてありますが、自分はガイアカラーを使用するので、カラーチャートに準じて先に混色しておきます。

そして、まずは全体にガイアノーツサーフェイサー エヴォ ホワイトをさっとひと吹き。ホワイトを使ったのは、機体各所のポイントカラーである白をきれいに発色させるためです。

サーフェイサーが乾いたら混色した白を全体に塗ってしまいます。使ったのはガイアカラーのフラットホワイト純色シアンをほんの数滴入れたもの。塗料が乾いたら白く残したい部分をマスキングしておきます。

続いてライトグレーを塗ってマスキング、続いて濃い青、もっと濃い青と、同じ作業を繰り返していきます。こういった小スケールの模型を塗り分ける場合は、こんな方法がいちばん楽チンです。詳しい塗装レシピは下に書いておきますね。
●白=フラットホワイト 100%+純色シアン 数滴
●ライトグレー=ニュートラルグレーⅡ 95%+Ex-ブラック 5%+純色シアン 少々
●機体下面グレー=ニュートラルグレーⅡ 90%+Ex-ブラック 10%+純色シアン 少々
●濃い青= ミディアムブルー 70%+ビリジアングリーン 20% + Ex-ブラック 10%
●もっと濃い青= ミディアムブルー 60%+ビリジアングリーン 10% + Ex-ブラック 15%+純色シアン 5%

今回は1/144というスケールエフェクトを考慮して、若干明るめの配色にしてみました。日中の駐機状態をイメージして、機体下面のグレーだけ少々濃い目に調色しています。ひなたの飛行機って下面がちょっと黒っぽく見えるでしょ。

さて、トップコートを残して塗装も終わり。


と思ったら細かい所を忘れてた。駐機脚はインテリアカラーに少しだけ白を足したもので塗装した後、シリンダー部分をシルバーで筆塗りしました。

大型のミサイルはクレオスでいう所の「ダックエッググリーン」。本体に使った「フラットホワイト 100%+純色シアン 数滴」の白に純色グリーン純色イエローを足して作りました。しかもよく見るとしっかり塗装に失敗してる。後で削り落として塗りなおしました。

ドロップタンクは塗装指定を無視して2色で塗装。下面は本体で使ったグレー、上面は同じく本体で使った濃い青で塗り分けました。なんとなく好みで。

続いてはデカールを貼って、トップコート→スミイレで完成! となるんですが、このデカールが結構大変でした。

キット付属のカルトグラフ製デカールは非常に精度が高く、発色もいいんですが、なんせ小さいっ!! 老眼には厳しい作業です。半日ほどデカール貼りを続けてようやく終了。後は完成品ギャラリーでお楽しみください。

さてさて、今回のプラッツ「1/144 メイヴ雪風 ノーマルジェットVer.」。いかがだったでしょうか? 小ぶりながら程よい作り応えのある好キットだと感じました。小スケールに適した楽しみ方として、バージョン違いやカラーリング違いなど、何機も作って並べておくというのが楽しそうですね。ただ小さすぎて写真に撮りにくい……。こりゃそろそろ機材の買い時か、と悩んでみるものの、先立つものがないのでした。

さてさて、そんなこんなで今回はここまで。次回は久しぶりにお得意のジャンルに挑戦したいと思います。
それでは次回も、乞御期待!!!

(C)2002 神林長平・早川書房/バンダイビジュアル・FlyingDog

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