線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆様ご機嫌いかがですか。
今回はコトブキヤ「ライガーゼロ」完成編。早速張り切ってまいりましょう。
さて、前回はフレームを塗り終わって、いよいよ、外装の塗装に入るところで終わってました。そこで今回は、早速“調色”です。

はい、最初に塗るのはこんな色。ガイアノーツニュートラルグレーⅠをベースにEx-ホワイトを少々足したものにフラットベースを10%くらい入れたもの。いつも考えることですが、この手の白い機体に、ビンから出した白い塗料をそのまま塗ってしまったらそれまで。白や黒といった無彩色こそ、気を使って調色してやることが大事だというのが私の信条です。だって、世の中にある白や黒の物体が、本当に真っ白や真っ黒に見える状況って殆んどないでしょ。これが赤や青、黄色なんていう有彩色だと色相や発色にだまされて、塗料やその物体そのままの色に感じてしまっていることがあるんですが、無彩色はそう上手くいかない。なので、ちょっとした仕掛けをしてやることで立体感が増したり、重量感が出たりするんですね。
ちなみに今回もサーフェイサーは使っていません。このキットはせっかくのマルチカラー成型なので、パーツの色をそのまま活かして塗装します。

はい、一色目はこんな感じに塗り上がりました。今回はちょっとシェード塗装(影塗装)をしてみようかと思います。シェード塗装というのはパーツに塗装で意図的な影をつけて立体感や重量感、面の質感などを表現する塗装法のこと。元々は海外の特撮物のプロップなどに多用されていた手法です。いわゆる“MAX塗り”なんていうのもこの類ですが、あんまりやりすぎると妙な具合になるので、ほんのりとやっておくぐらいが丁度いいと思います。今回のお題はZOID、しかも主人公機ですから、いわゆる“キャラクターモデル”っぽい塗装がよろしいかと思ったので。
で、今回、この明るいグレーの上に塗り重ねるのはガイアノーツのピュアホワイト。商品番号001という最も基本的な白です。このピュアホワイトにクリアーを10%くらい混ぜて、いつもより若干薄めにしてパーツの各面の中央部分に、エアブラシで乗せていきます。この「エッジを影色に残す」塗装法を“アウトシェイド”、逆に「エッジを明るくして面の中央を暗くする」シェイド塗装を“インシェイド”と呼びます。インシェイドは大スケールのプロップや建築物のミニチュアなどに適した塗装法で、アップで見ても重量感が損なわれることが少ない、比較的古くからあるシェイド塗装です。アウトシェイドはそれこそキャラクターモデルに多用される独特の質感を演出する手法といえます。最近では、たまに戦隊物のメカがアウトシェイドに塗ってあってびっくりしたりもします。

さて、理屈はさておき塗装、塗装。

いけね、塗りあがりの写真撮るの忘れちゃった。まあ、デカールを貼った後ですがこんな感じに仕上がりました。写真で見ると一瞬ですが下塗りからシェイドの仕上げまで、半日くらいはかかってます。シェイドは慎重にやらないと必ずといっていいほど失敗するので、時間がかかるんですね。今回のハイライト色にピュアホワイトを使ったのは、ガイアカラーのほかの白系塗料よりも若干透けるためです。ええと、ガイアカラーには他にもっと隠蔽力の高い白、例えば“Ex-ホワイト”とか“アルティメットホワイト”とかもあるんですが、今回の塗装のように使うためには若干の透け感があったほうが自然なグラデーションができるんですね。塗料は透けないのが一番というわけではなく、特性に応じた使い方を考えるのも模型作りの楽しみの一つです。

そんなことを書いておきながら、今回2箇所ほどアルティメットホワイトを使った場所があります。それがトサカ(?)のエッジとヒゲ(??)の先端部分。写真のマスキングされている部分です。今回のフィニッシュはフラットにするつもりなので、ここだけグロスで仕上げて“よく見るとわかる”というマニアックな仕上げにしようという魂胆です。まあ、ちょっとしたお遊びという事で。

で、トップコートを終えたパーツがこちら。ああ、写真じゃあんまり変わって見えないか……。使ったのはEx-フラットクリアー。さて、塗り終えたトップコートが乾くまで他の部分をやっつけておきましょうか。


はい、コクピットは黒っぽい仕様らしいんですが、好みでインテリアカラー(戦車車内色)を使用しました。部分的にちょこっと青を足したニュートラルグレーⅢを筆塗りしています。


そして、こちらがコトブキヤさんから送っていただいた「ゾイドコア」と「パイロットフィギュア」。製品版では塗装済みとなるフィギュアも生のままで届きました。どう塗装したかはギャラリーをお楽しみに。


そして、今回の大幅改造箇所となったエネルギーパイプ部分。基部はハイキューパーツの「パワーパイプ5mm」。エポキシ接着剤でがっちりと接着しました。作例ではゴールドのものを使っていますが、どうやら今はシルバー調の物しか販売されていないようですね。

エネルギーチューブに使うのは同じくハイキューパーツの「網目チェーン ブラック2.8mm」。

こんな感じにくっつきます。中々いい雰囲気が出てますな。あ、この網目チェーン、切断には大きめのニッパーがいりますので、使おうと思っていらっしゃる方は要注意です。

しっぽの先にはGテンプルのツインバルカンを埋め込み。センサー部にはオーロラデカールを貼っています。

さて、ここで塗り残しがあることに気が付きました。ライガーの脳天に当たる部分の裏側、コクピットハッチの裏側です。

「見なかったことにする」のも手なんですが、結構大きく開く部分なので、ちょっと気になる。でも、エアブラシも洗っちゃったしなぁ……。ということで、ハセガワのTFシリーズより「カーボン フィニッシュ20
を貼ることにします。前にライデンに使ったやつですね。こういうところに貼るにはちょっとコツがいるので、その手法のご紹介をば。まずは貼りたい部分にぴったりとマスキングテープを貼りこみます。

貼りたいサイズに仕上がったマスキングテープを伸ばさないようにゆっくりとパーツから剥がし、小さく切り取ったTFシートの上に貼ります。

そして、マスキングテープの形に慎重に切り抜いたら、

端っこから空気が入らないように張り込めば完成! もし気泡が入ってしまったら、新しい刃をつけたデザインナイフの先端でちょこっと穴を空けて気泡をつぶします。どこにでも使えるという手法ではありませんが、結構便利でしょ。

後は組み立てれば完成です。作例はギャラリーにてご覧下さい。

いやー、久々のゾイド制作、結構楽しんで作っちゃいました。このキット、そこそこのモデラーでも作り応えがあるし、初心者でもがんばればできる、という感じの“丁度いい感じ”に仕上がっていてオススメです。

さてさて、ここのところ慣れないものばっかり作っていてちとくたびれててきたので、次回からは“短期間に手軽に作れて満足度も高い”というようなキットを作ってみたいと思います。何を作るかは次回までのお楽しみ。
それでは次回も、乞御期待!!!

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