線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、一週間のご無沙汰でした。皆様いかがお過ごしでしょうか。

世間では幕張で「第50回 全日本模型ホビーショー」の真っ最中。明日10月16日からは一般公開日。足を運ばれる方もあると思います。各メーカーさんも年末に向けて力の入った商品を展示されることでしょう。私線香亭も行こうかと思ってます。楽しみ。

さて、それはそうとして問題のファーストティガー、前回ではサフやら塗料やらでぐちゃぐちゃのまま本体がほぼ完成しておりました。

今回はこれをどう片付けるか、というのがテーマになります。といってもあんまり考えるでもなく、全体にガイアノーツのオキサイドレッドを塗りたくることにしました。


オキサイドレッド=錆止めのプライマー色なんですが、これ、発色の感じが絶妙にイイ上、結構隠ぺい力が強いので下地の色がぐちゃぐちゃでも何とかできちゃうんです。まあ、サフ代わりという事で。


結構ざっくりと塗装したんですが、こんな感じになりました。やってみれば何の事はなく次の段階に進めそうです。


裏側もざっくりと。さて、この塗装が乾くまでキャタピラでも塗っておきましょうか。



これがキット付属のキャタピラ。連結式ではなくポリ製ですが、中々の立体感。塗装で見栄えがぐっと良くなりそうです。この手のポリパーツは離型材がパーツに残っていることが多いので、作業の前に中性洗剤でよく洗って乾かしておきます。

まずはガイアノーツのジャーマングレーを全体にエアブラシ塗装。続いてダークイエロー1を調子を見ながら重ねていきます。キャタピラの奥まったところにちょっとジャーマングレーが残るくらいに仕上げます。
 
未塗装のものと比較。これだけでも結構違うと思いますが、ここからもうひと手間。


地面と設置するブロック部分に筆塗りでジャーマングレーを塗り、タミヤのエナメル塗料のフラットブラックでスミイレしました。中々良い感じ。

そんな事をやっている間に本体に塗ったオキサイドレッドが乾いたので次の塗装に入ります。
という事でやおら資料漁り。インターネットや在庫の書籍などをひっくり返して、どんな雰囲気の塗装なのかよく調べてみます。今回の作例ではレニングラード攻防戦に参加した第502重戦車大隊の3号車を作ろうと思います。知らない方には意外だと思うんですが、ジャーマングレーに塗られたティーガー戦車って、この極初期に生産された試験量産型ともいえる型式にしかないんですね。これ以降は大体サンドイエローに塗られてロールアウトしたようです。そして雪降るレニングラード。当然冬季迷彩です。この冬季迷彩は、現地で白い塗料を刷毛や布で塗っていたそうで、一説によると水性の塗料だったという話もあります。まあ、現物の写真を見ると相当ハゲハゲですから、水性ではないにしろ、それほど定着の良い塗料でなかったことは確かなようです。そこで今回は事物と同じように、ジャーマングレーを塗ってから白い塗料を重ねてみたいと思います。

はい、ジャーマングレーの塗装後です。バッチリ塗りつぶすのではなく、若干調子を付けて塗り上げていきます。


細部の写真でわかるかと思いますが、陰になった塗料の入り込みにくい部分にオキサイドレッドが残っているのがポイントですな。


裏側もざっくりと。

さて、ここにハイライトを載せていきます。後で白を乗せていくので、どれだけの効果があるのかは疑問ですが、まあ、気分ってことで。

ジャーマングレーに若干のフラットホワイトを混ぜた塗料をエッジを中心にのせていきます。大分調子がついてきました。

上から見るとこんな感じ。意外とすんなりまとまっちゃった。車体後部も良い感じに仕上がってます。

このキットは、それぞれ装備、塗装の違う第502戦車大隊の3号車、100号車、123号車を再現することができます。123号車だったら基本塗装はこれで終わり、ウェザリングに入れるんですが、今回は3号車を作ろうと思うので塗装が乾くのを待って、冬季迷彩塗装を開始しましょう。どうやって迷彩を作ろうか、色々と考えた末、タミヤのエナメル塗料で白を塗り重ねることにしました。

写真は右側からペトロール、タミヤのエナメル塗料フラットホワイト、そしてフラットホワイトとジャーマングレー+極少量のレッドブラウンを混ぜた極明るいグレー。ペトロールを使うのは普段スミイレくらいにしかアクリル塗料を使わないため、まともなアクリル溶剤が手元になかったからです。ひどく高くつくので、皆さんは専用溶剤を使ってくださいね。

混色したグレーはこれくらいの色身。殆んど白ですね。まずはこれをエアブラシで塗っていきます。参考にするのはキット付属の塗装用インストラクション。

コンプレッサーの噴圧を低めにし、そうっと乗せていくように迷彩模様を描いていきます。まあ、今回の迷彩はそれほど複雑ではないのでカンタンです。一回目の白塗装が終わったら、次は何も混ぜていないフラットホワイトをハイライトっぽく乗せていきます。このときもエリアを塗りつぶすのではなく、ランダムに、調子を付けて塗っていくのがポイントです。

そして、塗りあがったのがこちら。

はい、なんだかぼやけた『なんとなく迷彩』になってますね。オマケにドイツ軍マークも貼ってある。別に失敗したり間違ったりしたわけじゃあないんですよ。

先ほど書いたように、この冬季迷彩は現地で兵士たちによって刷毛や布で施されたもの。エアモデルのようなきっちりとエアブラシで塗ったような塗り分けにしたくなかったんです。なので、この後、グレーの露出した部分を溶剤を含ませた筆や綿棒などでなぞって形を整えていきます。ドイツ軍マークについては、ロールアウトした時点でマーキングされていたんじゃないかという予想から。インストラクションにはなかったんですが、この後のティーガーでは、サンドイエローの車体を全部白く塗った後で、車体番号と軍章部分だけ白い塗料をぬぐってあるものを見かけます。いかにも「上から塗りました」的な演出になると思ったので、あえてこうしてみました。そして大雑把に仕上げたのがこちら。

だいぶインストラクションの雰囲気に近づいてきました。


アップだとこんな感じです。なんとなく『手で塗った』感が出てればOK。


さてさて、なんだかんだで、なんとなく体裁がついてきたファーストティガー。今回はこの辺にしておきましょうか。
ところで最近、読者の方から『お前の作例記事は初心者にはよくわからん!』という投稿をいただいたそうなんですが、もしよくわからないことがあったら、この下のコメント欄や投稿フォームから質問してくださいね。できるだけお答えしていきます。なるべく多くの皆さんに楽しんでいただきたいので。

さて、次回はウェザリングを中心に完成編お送りする予定です。それでは次回も乞御期待!!

<前の記事へ ◆ 後の記事へ>


Leave a Reply

CAPTCHA


This blog is kept spam free by WP-SpamFree.