線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ようやく暑さと湿気がおさまって、世の中は塗装シーズン。模型作りにも気合が入ろうという季節。そんなこんなで今回はフジミ製フェラーリ250GTO完成編。張り切ってまいりましょう。

さて、前回はクリアフィニッシュを残して塗装が終わった状態でした。そしてデカールを貼ってクリアーをかけて、といった手順で今回の作業は続きます。

はい、いきなり二層目のクリアーが終わった状態。まだ全体に梨目状の部分が残っています。使用したカラーはガイアノーツのEx-クリアー。希釈率はカラー1に対して溶剤1+リターダー0.2くらい。二層目まではクリアー皮膜の厚さを稼ぐため、同じ希釈率の塗料を使います。一層目と二層目の違いは吹き付ける厚さ。一層目は軽く全体に塗料が乗るように、それが完全乾燥したら、二層目はがっちりと垂れる寸前くらいまで塗料を重ねます。

なぜクリアーを厚吹きするのかというと「研出し」という作業を行うためです。例えばこんなところ。

デカールと塗装面の境目にできた段差を消すため。デカールを貼れば当然デカールの分だけ厚みが増しますから、平滑なクリアー面ができません。これを1200~2000番くらいのペーパーで丁寧に研出すと、

こんなふうになります。ハイライトのラインが滑らかに繋がってきれいでしょ。まだ若干艶がありませんが、この後の作業で艶を出していきますから大丈夫。。このほかの部分も全体にペーパーをかけておきます。

研出しが終わったら一度中性洗剤で全体を洗い、よ~く乾燥させて最後のクリアーを吹きます。希釈率はカラー1に対して溶剤1.5+リターダー0.2というところかな。かなり薄めにして全体が濡れるように吹きます。この最後のフィニッシュのときに雨が降っていたりすると思わぬ失敗の元になりますから、湿度と気温には十分注意してください。大体の目安として理想的なのは湿度15%以下、気温20~28度くらいです。
ボディを十分に乾燥させたら、細目、極細目の順にコンパウンドをかけておきます。こんな用途に使うためのコンパウンドは、様々なメーカーから発売されていますので、皆さんのお好みで。ちなみに私はクレオスの細目とハセガワのセラミックコンパウンドを愛用しています。
ウム、ピカピカで満足。一般的に売られているカーモデルの完成品はここまで手間をかけてフィニッシュしているわけではないので、ここまで均一の艶は出ていないはず。自分で作るからこその満足度と完成度です。

さて、ボディ塗装が終わったら、ボディに付く様々なパーツを取り付ける前に窓枠の処理をしておきましょう。今回の御代の250GTOはメッキモールの窓枠ですから、シルバーで塗るかエッチングパーツを使うか、それともアルミシートを貼るか、という選択になります。ちと悩んだ末、アルミシートを貼ることにしました。

今回使うのはMODELERSの「ニューメタルック」というもの。極薄のアルミシートにノリが付いています。

使用する道具はこんな感じ。ピンセット、綿棒、デザインカッターは欠かせません。デザインカッターの刃は、よく切れるよう新しいものに変えておいて下さいね。


まず、貼る部分よりも少し大きめに切り出したメタルックを窓枠部分に貼ります。最初からバシッと張り込むのではなく、大体の場所に置いてから、綿棒で空気を押し出すようにして密着させていくのがきれいに仕上げるコツです。


貼り終えたらデザインカッターで要らない部分に切れ目を入れ、ピンセットで慎重に剥がして出来上がり。


仕上がったら、曲面になじませるため、もう一度全体を綿棒で押さえておきます。このときあまり強い力で擦ると、剥がれたり艶がなくなったりしますから注意してください。


リアウインドも同様に。この後、余白部分を切り取ります。

ここから後はもうひたすらにボディに付くパーツを取り付けていくんですが、それも大体終わった頃、ふと考えてしまいました。

「これ、シートベルト無いよな……」

確かに60年代のロードカーにシートベルトの装着義務はありませんでしたから、無くても間違いじゃないんですが、なんとなく違和感がある。バリバリのスポーツカーだし……。

ということで、やおら買い物へ。ディテールアップパーツやらサテンのリボンやらを買ってきてくっつけました。フジミ製のエッチングパーツにはシートベルトのパーツも含まれているので、それを利用したり、家にあった古いストックを流用したりしました。



ついでによさそうなエッチングパーツがあったのでこちらも購入。


で、それらを使って組み付けた状態。


中々いい感じです。右側の写真のシートベルトの取り付け元も結構凝ってます。


はい、この辺りでシャシーにボディを乗せてしまいます。中身をじっくり見られるのも、これで最後です。後はこれまで出取り付けていなかった細かいパーツを付けていきます。触ると取れてしまいそうなデリケートなパーツ(サイドミラーとかドアの取っ手とか)はくみ上げる寸前、一番最後につけるのが鉄則です。

あ、ちょっといい忘れましたが車体各部のキャッチピンは新しく購入したMFH製の物を使いました。


で、あとはどんな完成写真を撮ろうかと頭を悩ませます。


さて、それではそろそろ完成品ギャラリーへどうぞ。

さて、フジミ製 フェラーリ250GTO。いかがだったでしょうか? 「きれいなフィニッシュ」という面では一日の長があるカーモデル。このテクニックをいろんな模型作りに生かしてくださいね。
次回からは、またしても毛色の変わったものをやります。
そんなこんなで、次回も乞御期待!!

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