線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 また更新が1日遅れちゃった。もうホントにどうもすいません、ってな感じですが、どうもスケジュール調整が上手くいってないんですよ。引越しで環境が変わったっていうのもあるんでしょうけど、やってる事が妙にちぐはぐ。本来なら流れる清流の如く仕事をこなしていくっていうのが理想なんですが、どっちかというと詰まった排水パイプの如く流れの悪い状態で仕事を続けております。まあ、時期に調整もつくと思うんで、もう少々多めに見てやってください。
 という言い訳から始まった今回の記事。言い訳しつつも張り切って模型を作りましょう!!



 さて、今回はバンダイHG「グリモア」の4回目にして完成編。はてさて、どうなりますことやら。
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 前回では一応の完成は見たものの、あんまり面白くないということで、真の完成を目指して1週延長したグリモア君。今回はウェザリングなどを施して真の完成編とまいりましょう。

 まず前回で塗装を終えたキットをいじくり回していて、気がついたのがこちら。
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 赤丸の部分がキットの他の部分と干渉して塗装が剥がれちゃってます。でも慌てることはありません。こういうところは実機でも干渉しがちな部分と解釈して、ウェザリングの参考にしちゃいましょう。何事も前向きモデリング。
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 で、今回はウェザリングということで、油絵の具が登場。いつもとちょっと違う手法を試してみましょう。

 AFVなどでは一般的に使われている油絵具。最近のトレンドでは原色系の絵具を数種類使ったフィルタリングなんて手法が行われています。ただこのグリモア君、1/144ですから1/35や1/72が主流のAFVとは異なります。スケールとして近いのはNゲージの電車。AFVの手法をそのまま転用したのではオーバースケールになってしまいそう。そこでまずは油絵具の白だけを使って、装甲表面不均一な感じを再現してみたいと思います。

 AFVなどで行われるフィルタリングという手法は機体や車体表面の経年劣化、エイジングを表現するもの。つまり、年月が経過して新品状態からお古になった状態を再現するものです。軽~く行えばそれほど干潟っていない状態、派手に行えば大分ヤレた状態が再現できます。さて、じゃあ1/144のMSの場合どんな状態を再現すればいいのか? というのが問題。

 作品本編を見ると、初っ端から搭乗するグリモア君は基本的に艦上運用されている機体です。つまり現代で言えば空母に搭載されている戦闘機のようなもの。WW.Ⅱ時代の戦車のように自らロングツアーを行いながら戦闘を続けているのではなく、それなりに小まめなメンテナンスを受けながら運用されている機体だと考えられます。ただ地上戦をガンガン行っているわけですから、それなりに汚れているはず。そこでスケール感も考慮して、あまり派手なエイジングではなく、通常使用で汚れた状態というのを再現してみたいと思います。ここまで決まったら後は実効あるのみ。早速制作に取り掛かりましょう。

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 まずは油絵具を細い筆に取って、ちょんちょんと置いていきます。チョイと控えめにおいていくのがコツ。AFVのフィルタリングでは複数の原色系の絵具を置いて表面でブレンドするのが普通ですが、今回は地味めな使用感の再現ということで、とりあえず白1色でやってみます。
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 色をおいたら溶剤を含ませた筆で表面に馴染ませるように伸ばしていきます。そうするとなんとなくモヤモヤした模様が出来上がります。
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 こんな感じでみるとわかりやすいかな? 左は絵具をおいた状態。右はチョコッと筆で馴染ませた状態。この後、より自然な状態に見えるように筆で調整していきます。
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 はい、こんな感じで出来上がり。手前が調整の済んだ状態、モヤモヤした装甲面の汚れの再現です。この状態では白だけですが、他の色を重ねていけば、よりリアルな装甲面の再現ができそうです。
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 油絵の具で汚しを入れた上からフラットクリアーを吹いて目止めしてみました。中々シックに、上手い具合に収まりました。で・す・が、この手法、結構な時間がかかる! これじゃあ完成は大分先になっちゃうぞ!!


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 ということで急遽手法を変更。登場するのは毎度お馴染み、アネスト岩田のカスタムマイクロン 愛用のCM-C PLUSです。このエアブラシ、非常に精度が高いので超極細吹きが可能な上、噴射粒子が細かいので、極自然なグラデーションが得られます。こういった類の塗装には最適なエアブラシです。
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 で、このブラシで吹くのはタミヤエナメル。何を重ねていくかは塗装しながら考えましょう。エナメル塗料を選択したのは、失敗した場合のリカバリーが簡単だから。
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 1色目に選んだのはフラットブラウン。これをエナメル溶剤で極薄めに調整して吹きつけます。
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 ハイ、こんな感じ。元が茶色の上に重ねているのでわかりにくいんですが、エッジを残して装甲面の中のほうを中心に吹いています。
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 次に重ねるのはロイヤルブルー。今度はエッジに近い部分を広めに吹いていきます。
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 これもわかりにくいなぁ(笑)。まあ、今回は控えめなウェザリング表現が目的ですからしょうがないんですけどね。
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 最後はジャーマングレー。これが結構面白い効果を生みます。
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 これが吹き終わった状態。エッジに細く乗せています。機体の茶色い部分にはハイライトの効果がありますね。
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 頭部は展開してラジエターが現れるパネルラインとバルカンの発射口付近を中心に。白がベースですからススっぽい表現になってます。
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 バックパックはより派手なハイライトエッジ表現になります。このあたりはちょっと広めに吹いてます。こんなふうに全体に単色の塗料を重ねる場合でも色の選択でいろんな表現になるというね。塗装は奥が深いですな。


 さて、色を重ねるのはとりあえずこれくらいにして、一度コーティングしておきましょう。
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 おっとその前に、機体のピンクの部分をマスキング。ここは光沢のまま残したい所ですからね。エナメル塗料を重ねた後にラッカーのフラットクリアーでコーティングするわけですが、これはスケール感も考慮して全体の艶を統一するため。通常、エナメル塗料の上にラッカー塗料は重ねられないといわれていますが、エアブラシを使って最初は極薄く層を作っておき、それを重ねて塗膜を作れば上手くコーティングできます。
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 ということでエナメルの汚しが済んだ後のパーツをコーティング。
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 コーティングが乾いたら組み立てて様子を見ます。うむ、もう一味欲しいところ。
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 そこで、もう一度油絵具の出番。白とチャコールグレーを混ぜながらドライブラシをかけます。
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 はい、こんな感じに仕上がりました。よし、これくらいで良いだろう。
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 最後はタミヤのウェザリングマスターでチョイと味付け。これ、ちょっと足りないなぁ、なんて所にちょちょいと味付けできるので非常に便利。ただ、便利なのでやりすぎになりがちなのが玉に瑕。そのあたりは注意してくださいね。
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 はい、こんな感じ。なかなか理想的な状態。

 そして、これも最後にちょい足しの工作。
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 キットには2本のビーム・ワイヤーが付属するんですが、これ、劇中で2本使用してるのをあんまり見たことがないような気がする。
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 ビーム先端の形状あわせて端っこを切断し、瞬間接着剤で繋げてみました。これで長~いビームワイヤーの出来上がり。
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 こっちの方が劇中のイメージに近いですね。

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 てなわけで、HGグリモア君、無事完成です!

 このキット、時間があればいくらでも手がかけられる類のキットですね。元々のフォルムが面白いのでいろんな発想でいろんな仕上げを考えても楽しそうです。ガンプラ好きなら一家に1個は買って損のないキットだと思います。
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 てなわけで今回もめでたく完成。次回は何を作ろうかな? ってところで、
 お後がよろしいようで。

(C)創通・サンライズ・MBS

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