線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 いやぁ、忙しい。なにやら目一杯仕事が詰まってまして、約1日遅れの更新となりました。楽しみにしていた方、お待たせしました。しかし、仕事っていうものは重なる時には重なるもんで、ワンダーなスケジュールをこなすためにワンダーフェスティバル2015〔冬〕にも行けないという状況です。まあ、フリーランスなんて潜在的な失業者みたいなもんですから、贅沢はいえません。お仕事をいただけるのは大変ありがたいことですからね。仕事でも連載でもしっかり模型を作りますよ!



 さて、今回はバンダイ HG「グリモア」その3回目。予定では塗装からフィニッシュまで、一気に終わらせてしまおうということになってました。はてさて、どうなることやら、早速張り切ってまいりましょう!

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 前回までで接着成型が済んで大分オトコマエになったグリモア君。今回は早速塗装から。今回も初心者サービス的になるべく細かく説明していきましょう。

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 塗装の前に組み立てたグリモアをバラします。このタイミングで後の塗装作業の手順などを決めておくと、作業が大変スムーズに進みます。
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 そして塗装のための持ち手をつけます。
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 この持ち手、スジボリ堂というメーカーさんの「塗装の持ち手」というものなんですが、お買い得な値段なうえ、大きいのと小さいのもあったりして使い勝手が良いので愛用しています。
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 まあ、要は電工用のクリップを竹串にくっ付けたものなので、自作することもできますが、手間を考えると購入して全く損はありません。こういった道具を使う他にも事務用の目玉クリップを使うとか、両面テープを巻きつけたワリバシを使うとか、様々な方法がありますんで、皆さんも色々工夫してみてください。
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 ただ、ちょっと困っちゃうのが写真のように挟む場所がないパーツ。こんな形状だと“挟む”系の持ち手は付けられません。
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 そんな場合は赤丸の中のようなジョイント部に注目。これを使って持ち手をつけます。
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 このポリキャップに合うようにワリバシの端っこを削って差込めば、無事持ち手の完成。こんなふうに適材適所で持ち手を付けていきましょう。
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 はいこれ、ワタシの持ち手箱。100均で買ったボックスに仕切りをつけて、大きいクリップと小さいクリップ、ワリバシを分けてあります。この他に竹串なんかも用意しておくと持ち手をつけるのに便利です。
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 で、持ち手が付いたら塗装! となるわけですが、今回塗装についてご質問を頂いているので、それにお答えしておきましょう。

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 マツさんからのご質問。

 「塗装時の埃の対策ってどうされてるんでしょう? どんなにエアーブラシのエアーで払ったり、ハケで払っても知らないうちに付着してます。付着した物は後で処理するつもりの方が良いのでしょうか?」

 とのこと。この埃との戦いは塗装派モデラーの永遠の悩みでもあります。
 ご質問によればハケやエアブラシで表面を清掃されているとのことなので、しっかり作業できていれば事前の処理は十分だと思われます。ちょっとコストがかけられるのならば超音波洗浄器などを導入するのもいいかもしれません。ただ、これは塗装前の事前処理。重要なのは塗装面が乾燥するまで埃を近づけないようにすることです。
 工程順に考えてみると、表面の清掃のあとは塗装となるわけですが、エアブラシや筆に埃が付いていませんか? 筆はよくあるんですよ、使ってみたら埃だらけだったなんてことが。エアブラシの場合、カップの中にごく細かい繊維が入っていて、塗料と一緒に吹き付けてしまうということがあります。この細かい繊維は清掃の時に使うティッシュから出ていることが多いので、エアブラシの清掃にはキムワイプを使うなどすると、ある程度回避できます。
 それから問題なのは乾燥までの時間。まだ塗装が乾かないうちに空中の埃が付着して、そのまま硬化してしまうパターンです。これを回避するには作業場所周辺の掃除をしっかりしておくことが重要です。プロモデラーだと乾燥ブースなどを使って埃の付着を防ぐと共に乾燥時間の短縮を図るなんて人も多くいらっしゃいます。要はまわりに埃がなければ付着するものもありませんから、作業場にはしっかり掃除機をかけて、きれいな環境を保っておくというのが重要です。
 あ、それから塗装作業をする時の服装にも注意が必要。セーターやフリースは避けたほうが無難です。特にフリースは気がつかないうちに細かい繊維が抜け落ちていることが多いので、埃の原因になります。

 どうでしょう。参考になりましたでしょうか? また何か気になることがあったらご質問をお寄せ下さいね。
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 さて、それでは制作作業に戻りましょう。

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 持ち手が付いたらサフ吹き。使っているのは毎度お馴染みガイアノーツのサーフェイサー エヴォ。薄付けができてしっかり効果を発揮してくれるので愛用しています。

 それではいよいよ本体色の塗装。
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 まず1色目の塗装は関節部分のサンドイエローから。ベースにするのは写真のダグラムカラー サンドイエロー。これをベースに純色イエロー、ナチュラルブラウン、Ex-ホワイト、Ex-ブラックなどで調整します。
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 ハイ、こんな色になりました。ダグラムカラーのサンドイエローはGレコ関連キットには大変重宝する塗料。モンテーロやその他のMSにも使えます。
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 塗装してみました。あれ、ちょっと調子を変えるつもりが、成形色ドンピシャになっちゃった。まあ、これはこれでよしとしよう。
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 部分的にサンドイエローが入るところは、部分的に塗装しておいてマスキング、その上から本体のこげ茶色を重ねてしまいます。この方が効率的なんで。
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 設定とは違うんですが、「ここ、フレームかスラスターっぽいんじゃない?」と思ったところもサンドイエローを吹いておきました。劇中に登場するこの時期の海賊側のMSを見ると、このサンドイエローはフレームやスラスター部のアイコンとして使われている色なので、ちょっとした遊び心で。一昔前に、フレームやスラスターをメタリックカラーで塗り分けたのと同じようなもんです。

 お次は本体のこげ茶色。
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 ベースにするのはバーチャロンカラーの山焦茶。これ、このまま塗ってもいいんじゃないの? というくらいの色味です。
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 とはいえ、そのままでは芸がないので若干の純色マゼンタとEx-ホワイトを加えて本体色としました。
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 ううむ、これもなんだか成形色っぽい。職業柄メーカーさんのサンプルを作らせていただくことが多いんで、無意識に合わせちゃった感じ。こういうのも職業病っていうんだろうか(笑)。

 お次はバックパックや武器類など。
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 ベースにするのは限定で発売されていたブルーイッシュブラック。珍しくそのまま使います(笑)。紺色に黒を足した絶妙な色味で重宝してるんですが、現在は販売していない様子。色々と使い勝手が良い塗料なので、店頭で見かけたら確保しておくといいかもしれません。
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 はい、こんな感じに塗り上がりました。股関節部分に付く円筒形の関節は設定では焦茶色なんですが、ここもまぁ、遊び心ということで。
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 同じくブルーイッシュブラックを使ってひと手間加えたのがマシンガン。下地にEx-シルバーを塗っておいて、うっすらとブルーイッシュブラックを吹き重ねました。こうしてみると青い塗料だということがわかりますね。
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 さらに吹き重ねた状態。大分黒っぽくなってきました。ではこのあたりでやめておこう。
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 塗料が乾燥したらEx-フラットクリアーでつや消しに。いつもは文面だけで画像が登場しないので、たまにはビンの状態も載せておこうかと。
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 こんな感じになりました。このままでも良いんですが……、
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 1200~1500位のサンドペーパーで軽く磨くとこんなふうになります。まあ、これもチョイとした遊び心。このあともう一度フラットクリアーで艶を整えてスミ入れすればマシンガンは完成。

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 頭部などの白い部分はニュートラルグレーのⅠで塗装。
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 グリモアは本体色が濃いので、これくらいのグレーでも白く見えます。白って融通が利く色なんですね。逆に、ここに真っ白を持ってきちゃうと、妙に白だけが浮いた仕上がりになることが多いので注意が必要です。

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 さて、全体が塗り上がったら先ほども出てきたEx-フラットクリアーでトップコート。まだそれだけじゃ終わりませんよ。
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 グリモア君のエリと腰両脇のボックスはピンクが入っていますから、その部分の塗り分け。これはフラットクリアーを吹いた後でやったほうが効率的です。まずはピンクで塗る部分をしっかりマスキングしておきます。
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 マスキングしたらまずは白を塗装。下地に白を使ったのは、劇中の様子を見て、カメラのようにバッチリ光っているのではな感じがしたから。今回は下地にアルティメットホワイトを使いました。
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 下地が乾いたら蛍光ピンクとEx-クリアーを半々で混色したものを重ねます。こうすると少し穏やかなピンクになります。

 さて、ここまでで本体の塗装は終了。全ての塗料が乾燥したらスミ入れです。
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 スミ入れに使ったのはタミヤのスミ入れ用塗料のフラットブラック。ビンからそのまま使えるので重宝します。
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 この塗料、小さなブラシが付いているんですが、筆に塗料を含ませる加減が難しいので、写真のような穂先の長い筆を使ってスミ入れします。こんな筆だと長いスミ入れでも十分塗料がいきわたりますからね。
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 黒いラインを残したい部分はタミヤエナメルのフラットブラックで筆塗り。あとはスミをエナメル溶剤で拭き取れば、一応の完成です。
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 全体にざっくりと拭き取りをしてみました。ううむ……、あんまり面白くない! ほぼ成形色どおりの塗装ってのも面白味がない原因ですな。どうせならここからウェザリングやらなんやらで一味加えて、もう少し楽しい仕上がりにしてみましょう。ということでもう1回延長! 次回完成とまいりたいと思います。

 それでは最後にマシンガンを持ったグリモア君でお別れ。
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 次回完成編、果てさて、どうなりますことやら。

 てなところで今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!


(C)創通・サンライズ・MBS

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