線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 いやぁ、前回の更新は数ヶ月の間があいちゃったんで、あっちこっちからいろんなことを言われたりして冷や汗かきまくり。色々とやることも多いんですが、今回ちゃんと更新できてよかった(笑)。更新再開を祝してって訳でもないでしょうが、先日よりモデラーズ・プレス・ジャパンの記事の最後にフェイスブックの「イイね!」ボタンとツイッターの連動ボタンが付きました。よろしかったら活用していただけますと編集部一同大変喜びますんで、是非たくさん拡散してやってください。
 さて、前回でコトブキヤのロジコマも無事完成ということで、今回からは新ネタ! まあ、何といっても模型も連載記事も継続こそが力なり、ということで、今回も張り切って模型を作りましょう!

 今回からのお題はこれだ!
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 はいバンダイ1/144 HG「グリモア」。只今絶賛放送中の「Gのレコンギスタ」に登場するMSです。

 パッケージを見るとシリーズ名は「HG Reconguista in G」となっています。略すと「HGRG」になってRGシリーズと混同しやすくなるためか、一般的な呼称は『HG○○』のようになっているようですね。
 作品については詳しく語る必要もないと思いますんで割愛しますが、このグリモア、作品の冒頭から現在までずっと登場し続けている海賊部隊の量産機。ファーストガンダムで言えば、まさしくザクのような存在ですから、なるべく格好よく仕上げましょう。
 え、なんでGセルフじゃないのかって? それには深い事情がありまして、作例で取り上げさせていただこうとキープしておいたキットが、引越しの混乱でまだ出てこないからだったりします(笑)。Gセルフもそのうち作りたいと思ってますんでね。楽しみにお待ち下さい。

 実はワタクシ線香亭、このHGグリモアはもう5~6機仕上げております。これ、仕事柄メーカーさんのサンプルを作ることが多いからなんですが、よく「短時間で効率よく、格好よく仕上げるにはどうすれば良いんですか?」なんてご質問を頂く事が多いので、今回はそのあたりの作業も説明しながら進めて行こうと思います。それでは早速スタート!!

 さて、それでは恒例のランナーチェック。
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 まずはAランナー。写真ではグレーっぽく写っちゃってますが、胴体や手足の茶色いパーツが収まります。一部左右共通の脚部のパーツはA2ランナーとして付属しています。
 で、ちょっと注意しておかなければならないのが、このランナーの素材。大分前のこの連載でMGマラサイを取り上げた時にも書いたんですが、この部分が新素材となっています。まあ、新素材といっても、もう随分いろんなキットに使用されているので今更なんですが、外装に使われているパターンは珍しいので注意が必要です。GレコのHGシリーズでは外装として多用されていたりします。特性としては通常のPS樹脂とほとんど変わらないんですが、溶剤に対してのヒケが若干強く出るような感じ。つまり合せ目の接着成型はきちんとしておかないといけないということですね。まあ、その辺も追々ご紹介します。
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 B1、B2ランナーは腕や腹などのサンドイエローのパーツ。ここも複数必要なパーツがB2ランナーとして付属しています。効率的な設計ですね。
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 Cランナーはバックパックとサブマシンガン。バックパックに付くちっちゃなアンテナがキュート。
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 D1ランナーは頭部に使用するパーツとプラズマナイフ。
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 D2ランナーは目玉、じゃなくてセンサー部に使用するピンクのクリアパーツです。
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 BW1という透明ランナーは劇中に登場するビームワイヤー。あ、そうかビームワイヤー=BWなのか!
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 ポリパーツはPC-002が付属。このHGレコシリーズのキットは使用するポリパーツが非常に少ないのが特徴です。
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 そして最後はホイルシールと組立説明書。シールは各部のピンクとお尻のスラスター部の黄色、マシンガンのセンサーに使用するグリーンが用意されています。説明書は機体解説が見所。劇中で詳しい説明がない事が多いので、こういった解説が楽しみを広げてくれます。

 さて、ランナーチェックが終わったら早速組立。
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 なんですが、「Gレコ観て始めてプラモデルに挑戦する」なんて人も結構多そうなので、ちょびっと初心者よりに解説していきましょう。
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 まずは説明書に従い、ニッパーを使ってランナーからパーツを切り出していくわけですが、慣れないうちは写真のようにパーツにゲート(樹脂を流すための湯口)を残して切取りましょう。熟練してくれば、いきなりパーツギリギリでカットしても大丈夫なんですが、なれないうちにそれをやると、大概パーツの方に傷を入れてしまいます。
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 こんなふうに切取れました。次に残ったゲートを切取ります。
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 薄刃の良く切れるニッパーを持っていれば、ニッパーでゲート処理することができます。普通のニッパーしか持っていない場合はカッターナイフなどで処理します。
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 よく切れるニッパーで処理してもパーツの形状や切り方によって端っこが残ってしまいます。それを綺麗にするのがヤスリの役目。
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 パーツの形を壊してしまわないように軽い力でゲート跡を削っていきます。写真では金属製のヤスリを使っていますが、こんな道具もあります。
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 これはWAVEのヤスリスティックというディスポーザブル・タイプのヤスリ。爪ヤスリの模型版とでも言いましょうか。サンドペーパーのようにたくさんの番手と、様々な形状のものが揃っているばかりでなく、ソフトタイプとハードタイプが用意されているのが大変便利。写真のパーツのような曲面の成型にはソフトタイプが力を発揮します。ゲート跡の処理なら400番位が適しています。
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 後は説明書どうりに組み立てれば頭の出来上がり。ガンプラはこんな作業を繰り返して出来上がっていきます。
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 もう、後は説明書にしたがってどんどん組み立てていくだけ。あ、そうだ、表面の処理についてはちょっとだけコツがあります。
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 上の写真は腰の左右に付くパーツなんですが、このパーツ上下にはゲート跡とパーティングライン(型の合せ目に出るライン)が入っています。
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 ところが側面は上手く設計されているためゲートもパーティングラインもありません。
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 そういう時は処理する面だけしっかり作業して、側面は軽くヤスリで撫でるだけ、なんていうのが効率よく作るコツだったりします。要は自分が理想とする仕上がりに対して、どこにどれだけの手間をかけるかってことなんですけどね。もちろん「全面きっちり面を出してカチカチに仕上げないとイヤ!」って方はがっちり表面処理をしていただくのがよろしいと思います。このあたり、どこまでやるかをあらかじめ想定しておくのが、迷い無く仕上がりまで持っていくコツだったりします。

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 てな作業を繰り返してるうちに、出来た! グリモア!!
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 中々の雄姿のグリモア君。これはこれからの作業に向けての、所謂「仮組み」の状態。バンダイのキットは接着剤を使用しなくても組み立てられる「スナップフィット」という仕組みで作られているので、ニッパー、カッター、ヤスリがあればこの状態まで組上げることができます。しかも一旦組んでしまってもバラせるので確認作業は大変便利。写真では付属のホイルシールを貼っていない状態ですから、シールを貼って仕上げれば十分遊べるグリモアが出来上がります。

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 で、より高い完成度を目指すため、バラしながら各部をチェックしていく作業。まずは合せ目の接着性が必要な部分を確かめます。
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 お腹の球体を含めた胴体側面は接着成型ポイント。肩アーマーと碗部もしっかりと合せ目を消しておきたいところです。
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 足の後ろ側は溝になってますが、劇中の雰囲気では溝のないフラットな感じ。ここは接着成型して溝を埋めてしまいましょう。バックパックは側面のパーティングラインとゲート跡の処理をしっかりしておきます。

 てな具合で順調に作業は進む。何体も組んでるってのもありますが、箱を開けてからここに至るまで、大体2時間程度。非常に組みやすいキットなんで初心者の方にもおススメですよ!

 それじゃあ最後に、プライベートで作ったオリジナルグリモア君でお別れ。
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 てな訳で今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!


(C)創通・サンライズ・MBS

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