線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 毎年恒例の上井草模型倶楽部の展示会が迫ってまいりました。この模型倶楽部、アニメや模型業界の模型好きが集まって気軽に模型を見せ合おうじゃないかという趣向で、半年に1回、展示会を開催しているんですが、今年の秋の展示会が来る11月2日。ワタクシ線香亭も半年の間に作ったこの連載の作例を展示させて頂く予定でおります。とはいえ、今回は作例も少ないので、何か作って持って行こうかなぁ、などと考えるわけですが、いざ作るとなるとネタに困るというか何と言うか。何を作ったら良いか思いつかない、というよりも作りたいものがたくさんあって決められない。まあ、何かひとつくらいは新作を持って行きたいと思います。観覧は自由、無料ですので、ご興味がわきましたら会場に足を運んでいただければ。詳しくはこちら「上井草模型倶楽部」のホームページでご確認下さい。
 ということで、今回もしっかり模型を作りましょう!!




 今回はバンダイ「MG、HGCCターンエーガンダム」その7回目にして完成編。今回は作業量的に少々短めですが、張り切ってまいりましょう!!

 さて、前回まででHGの方の工作も完了。塗装を残すのみとなってました。
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 はい、こんな感じ。
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 今回の制作に当たってオプションで用意した月光蝶も付けてみたりして。これ、くっ付けてみると、非常に気分が盛り上がります。
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 ちなみにMGのほうはすっかり出来上がっております。

 では、今回の作業にかかりましょう。
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 まずはサーフェイサーを吹きます。使ったのはいつもと同じくガイアノーツのサーフェイサー エヴォのグレー。
 たまに「サフは必ず吹かなきゃいけませんか?」なんて質問をいただく事があるんですが、ワタシの場合、成形色に近い仕上がりの時は吹かないで仕上げることも多くあります。今回はあちこちに細かい修正を施したのと塗料の逃げがおこりそうなパーツが多かったためサフを吹きました。そのあたりは想定の仕上がりと相談しながら決めていただくといいかと思います。あ、ちなみに「サフでキズが消える」という効果を期待して必ず吹くという方がいらっしゃいますが、それほど劇的な効果があるわけではありません。傷に関しては変な言い方ですが「サフで消える程度の傷しか消えない」と考えておいた方が良いでしょう。サフ吹きはキズを見つけやすくする効果はありますが、どんなキズでも消せるわけじゃありませんからね。そのあたりはお気をつけて。

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 で、ついでにチョコッと手を入れたのがHGに付属するコア・ファイター。キットパーツでは上下張り合わせの2パーツなんですが、塗りわけのしやすさを考慮して、ハイパーカットソーで翼部分を切り離しておきました。これでコクピットハッチの塗りわけがずいぶん楽になります。

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 赤い部分は下地にオキサイドレッドを塗っておき、その上からMGで使ったのと同じ赤を重ねました。グラデはほとんどかけてません。ほんの気持ち程度、という感じです。

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 続いては一番面積が多くなる白い部分の塗装。ここはまずボトムズカラーのブルーを塗ります。
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 こんな感じの色。「白くするのに何で青?」とお思いの方も多いでしょうが、それにはちゃんとした理由があります。
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 これは塗装途中の写真。こんなふうにパーツの角、特にハイライトになるような角には厚めに、そうでない部分にはなるべく薄くなるように白い塗料を重ねていきます。あ、ちなみに白い塗料もMGと同じものを使っています。
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 白が塗りあがりました。写真左を見ていただけるとわかると思いますが、影になっている部分が若干青く見えますね。これが下地に青を塗った理由。下地に青を塗って、上塗りの白にも若干青を混ぜることでこんな効果が出るんです。下地と上塗り塗料の組み合わせでこんな効果が出るって、塗装って本当に面白い。ちなみに撮影時に強い光をあてるとこの効果は少なくなっていきます。そういう撮影のノウハウも面白いんですが、取り急ぎ今回は割愛。撮影についてはまたの機会にゆっくり書いてみることにしましょう。

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 で、白が乾いたらマスキングして各部の塗り分け。
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 黄色はこんな感じの色に仕上げました。これも基本的にはMGに使った黄色。チョコッとだけ白を足して他の色とバランスをとりました。
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 もう一箇所、塗り分けで注意したのがオプションパーツのハッチが開いた状態の胸と背中。ここは写真のように、自作したハッチを取り付ける前にハッチの中身をグレーで塗っておき、マスキングしてからハッチを張付けたほうが簡単に作業できます。
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 ハッチを貼り付けたら青を塗装。フラッシュを焚いて写真をとったせいで大分明るく写っていますが、青はMGに使った塗料にほんの少し白を足したもの。
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 こっちの方が仕上がりの色に近いかな? これは青を塗った後にマスキングを剥がして済みいれをした状態です。まだふき取ってないので若干汚く見えちゃいますね。

 さて、ここでご質問を頂いたのでお答えいたしましょう。
 ご質問は「ガンダム系のMSの顔の塗りわけが上手くいかないので、手順を教えて欲しい」というもの。エキスパートの方には今更かとも思いますが、まあ良い機会なので一度まとめておきましょう。
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 今回のお題、ターンエーガンダムの場合は写真のような塗り分けになります。あ、写真は色を塗っていない状態のMGの頭。MGなら普通に組んでもこの仕上がりですから問題ないんですが、HGでこの塗り分けをやろうとすると、ちょっと厄介ですね。では、ワタシの場合どんな手順で塗装したのかご覧頂きましょう。
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 まず最初にやったのは目玉部分の塗装。ターンエーの目玉はオレンジ色。下地にシルバーを吹いてからクリアーオレンジを重ねます。
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 塗料が乾いたら目玉部分をマスキング。このマスキングは最後の最後まで剥がさないので、しっかり貼り付けておきましょう。
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 マスキングが済んだら全体に白を塗装。この後、塗料の乾燥を待って白く残したい部分をマスキングします。
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 白く残す部分のマスキングを終えたら今度は赤を重ねます。
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 赤が乾いたら目玉部分を残してマスキングを剥がし、エナメルのフラットブラックを筆塗りします。これで大体の塗装は終り。
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 マスクを頭に組み込んで接着線を消します。
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 ヘルメットの塗装に備えてマスク部分をマスキングしておきます。で、頭部の塗装が終わったら目玉部分のマスキングを残して顔のマスキングを剥がし、トップコートでツヤを整えたら出来上がり。最後に目玉部分のマスキングを剥がします。
 ワタシの場合、大体こんな手順で塗装しています。参考になりましたでしょうか?

 てなわけで塗装も大体済んだHGターンエーガンダム。トップコートにガイアノーツのEx-フラットクリアーを吹いて、スミ入れ、拭き取りを終えたら組上げて完成です。
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 はい、こんな感じ。どうでしょう、20mとは言わないまでもMGくらいの大きさに見えるかな?
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 オプション類も仕上がりました。
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 コアファイターはコクピットハッチをシルバー→クリアーオレンジで塗り分けたら切り離した翼を接着して完成。ハイパーカットソーは切り離したパーツがそのまま使えるのが大変よろしいですな。
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 自作したウェポンラッチの基部はこんな感じ。こうしてみると結構ガタガタ(笑)。写真を撮って見て気がついたんでこの後表面処理のしなおし。こういうのを“老眼トラップ”と言います(笑)。
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 あ、ちなみにMGの方のコクピットハッチ、見ているうちに気になっちゃったんで、クリアーオレンジを塗ってオレンジっぽい色味にしました。このあたりは劇中のイメージ優先で。
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 そして月光蝶!! これで出来上がり! と思いきや、微妙なところが気になっちゃった。
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 それはHGに付属するビームサーベル。キットには大分立派で強そうなサーベルの刃が付属していますが、劇中ではもっと細い刃なんですよね。
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 持たせてみてもなんだかやっぱり借り物っぽい。さてどうするか……。
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 考えた挙句に引っ張り出してきたのが「SB-15」というサーベルの刃。これ、実は発売されたばかりの「Gのレコンギスタ」のGセルフのキットに付属するもの。これならイメージに近い! ということで本体を作る前にいきなりサーベルをパーツ取りされたGセルフ(笑)。
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 柄にさしてみたら無加工でしっかり収まりました。下はキット付属のもの。
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 うむ、持たせてみても、やっぱりこっちの方がしっくり来る。コダワリ派の方にはオススメの改造です。あ、Gセルフのほうもちゃんと作りますからね。サーベルの刃は共用ということで(笑)。

 ということでMG、HGCCターンエーガンダム、やっと完成です!!
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 こうして並べてみると、ホントに兄弟。まあ、その辺が制作コンセプトなんですけどね。
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 MGは基本的に素組み。気になる箇所だけを修正したもの。凝ったのは頭部の発光です。
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 HGの方はMGを参考にディテールのつまり具合を調整し、「HGでMGに見える」感じを目指しました。詳しくはギャラリーでお楽しみ下さい。


 いやぁ、思ったよりも時間がかかっちゃったターンエー2機の制作。こんな製作法もたまには良いのでは? と思ってやったら予想以上に手がかかっちゃった。まあ、いつもの悪い癖で、作業している間にどんどん作業量を増やしていくからいけないんですけどね(笑)。MGシリーズ屈指の名作キットMGターンエーガンダムはもちろんのこと、手軽に組めて満足度も高いHGCCのタンエーもおススメです。皆さんも機会があったら是非作ってみてくださいね!!

 てなわけでMG&HGターンエーガンダムも無事完成!
 次回は何を作ろうかな? ってところで、お後がよろしいようで。


(C)SOTSU・SUNRISE

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