線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 つい先日、コトブキヤさんの業界内コンペともいえるプロモーション企画で作らせていただいたD-STYLEスコープドッグが帰ってまいりました。
f_01f_02 たくさんの皆さんとの競作ということで、気楽に作るつもりで始めたはずが、すっかりその気になっちゃって、台座に手彫りでギルガメス文字まで彫りこむという入れもみよう。これまた厄介な「最低野郎病」が勃発したという体です(笑)。
 そんな按配で思い入れたっぷりに作ったヤツが戻ってくると、なんだか長期出張に行っていた家族が帰ってきたような心持になります。手軽にかわいくスコープドッグが出来上がるこのシリーズ、また作りたくなってきちゃったな。とはいえ、只今はお題のターンエーガンダムを絶賛製作中。もう1機作るのはちょっと先になりそうです。では今回も張り切って模型を作りましょう!!

 さて、今回はバンダイ MG、HGCC「ターンエーガンダム」その6回目。目標としては今回で完成させる予定でしたが、果てさてどうなることやら。

 前回までの記事でMGの方はほぼ完成。HGの方も本体の加工や改造などは済んだ状態でした。
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 こちらはHGの加工済み本体。残るはオプションパーツや細かい所の修正など。

 まず最初の難関として立ちはだかったのは、前回ハッチの厚さが気になって切り離しちゃった、ハッチオープン状態の胸部、背部の差替え用のパーツ。
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 もうこんなですからね。段差の掘り込みも浅くなっちゃって、どうにかしなけりゃならない状態です。
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 どうにかしなきゃならないなら、どうにかするのがこのワタクシ。ハッチの段付き部分を開口してプラバンを段を付けて接着。ナノマシンの噴出し口はWAVEの3mmプラパイプの肉薄を使いました。これで何とか体裁がついたかな?
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 一部接着しちゃってますが、蓋の方もスクラッチ。基本的には3.5mmと4mmの円形に切り出した0.3~0.5mmプラバンや0.2mmのプラペーパーの組み合わせで作っています。
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 胸の方は切取ったハッチだけをスクラッチ。自作のハッチも背部と同じようにプラバンの組み合わせで制作。ディテールなども入れてあります。
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 薄く削って対処したキットパーツのほうのハッチにもスジボリやプラバンなどでディテールを再現。これも結構地味に手間のかかる作業でした。

 このあたりのハッチは、この後の塗りわけも考えて塗装後に接着することにしました。これでオープン状態のハッチ工作は終了。


 次はいじくってるうちに気になってきちゃった股関節の改修。
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 上の写真、妙にアダルトチックな雰囲気になっちゃってますが、キットのままだと、どうしても股関節の取り付け部分が詰まりすぎてるような気がしてきちゃった。いや、確かにターンエーってここが詰まってるデザインなんですけどね。ほんのちょっとだけ左右に広げてみたいと思います。
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 どこに手を入れるかといえば、やっぱり股関節の軸部分。股関節の軸を延長して、ちょっとだけ左右に広げようという魂胆です。
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 では工作。まずは股関節軸を切り取って2mmの穴を開けます。穴あけはしっかり平行に突き通しができるよう慎重に。
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 ここに2mmの真鍮線を通し、外形3mm、内径2mmのプラパイプを外側に接着して股間軸を延長します。まずは写真のような状態で股関節の可動部分を取り付けて長さを決めておきます。
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 股間軸の長さが決まったら正確に各パーツを切り出し。
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 この手順なら、プラパイプの長ささえ間違っていなければセンターを決めるのが大変ラクチン。接着は高強度の瞬間接着剤を使用しています。
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 よっしゃできた。股間軸を延長しつつ強度もグッとアップ。
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 早速仮組みして見ました。前から見ると良くわかりませんが、後から見た時は大分バランスが良くなったんじゃないかな?
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 ちなみに仮組みした後で延長した隙間が気になったんで、ひとまわり太いプラパイプを1.2mmの長さに切ったものを股間軸の根元に貼り付けました。こういう加工には大変便利なWAVEプラパイプシリーズ。種類が多いんで大変なんですが、一通り揃えておくといろんな場面で大活躍します。

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 さて、こんな所で本体の加工はほぼ終了。後は塗装に備えての表面処理をすればOK。

 本体がすんだらお次は武器やオプションパーツなどの加工にかかりましょう。
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 ぱっと見て気になったのがライフルの先端。
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 赤丸で囲った部分、ライフルの先端は中央部分が繫がっていますが、これは成型の都合上くっ付いている所なので切り離しておきたいところ。
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 ついでに気になったグリップの収納部分用に写真のようなパーツも作っちゃいました。MGでは可動式のフタになっていたところですが、さすがにHGだと可動式のフタはちと無理がある。
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 これは0.5mmのプラバンの積層で作ったもの。こういった小さい曲面のパーツを作る場合、厚手のプラバンを無理やり曲げるよりも薄手のプラバンを重ねて接着した方が、上手に曲面が作れることがあります。いや、実際このパーツ、1回1mmプラバンで作って失敗したんで、0.5mmの2枚重ねで作ったんですけどね(笑)。
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 はいライフルの改修終了。後は普通に合せ目を消しただけ。後は塗装で見せ場を作りましょう。

 続いては肩アーマーに付くウェポンラッチの加工。
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 MGでは写真のように、上手いこと肩アーマーの付根に接続部分が作ってあり、取り外し可能のウェポンラッチが付属しています。
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 HGでは肩アーマーの後ろ側に3mmの穴が空いていて、ここに付属のウェポンラッチを取り付けるようになっているんですが、ディテール優先で埋めちゃいましたからね。何とか考えなきゃなりません。
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 ポイントになるのはこのパーツ。ここに上手いこと接続部分を作ってラッチが付けられればMGと同じなんですが、深さ1mmあるかないかの微妙な凹部分に接続部を作るのは取り付け強度に不安が残ります。
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 色々考えた末、写真の赤丸部分のように凹ディテールの下側を潔く開口、ここに接続部分を貫通させて取り付け強度を稼ぐことにしました。
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 こんなふうにね、加工したブラバンを通せばそれなりの接続強度が稼げます。
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 穴に通したプラバンに、キットパーツに沿うような切欠きを入れた1mmプラバンを貼り付けました。で、これを大凡キットパーツの形に切って取り外すと……、
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 こんなふうになります。で、このパーツを成型しつつ、外側に向かって1mmプラバンを接着すると……、
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 こんな形になります。そしてさらに継ぎ足した部分の真ん中に3mmの穴を空け、3mm肉薄のプラパイプを接着すれば……、
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 こんなパーツの出来上がり! これ、写真で見ると大きさがわからないんですけど、実際は結構小さいパーツなんで、精度を出すのが中々大変でした。2~3個失敗しちゃった。まあ、おかげで手が慣れて、反対側の作業はスムーズにいったんですけどね。
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 上半身と比べるとこんな感じ。
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 こんな感じで使用します。MGと同じとはいかないまでも、それなりに構造はトレースしてます。何より取り外し可能で肩アーマーに穴もいらないというのがポイント。
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 ウェポンラッチの方は直径3mmあった取り付け軸を2mmプラ棒に変更。さすがに3mmだと自作のパーツと比較して太すぎたもんで。

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 さぁて、これで残った加工もほぼ終了。いよいよ塗装に……、といくところなんですが、なんか忘れちゃァいませんか?


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 そうそう、コレコレ! プレミアムバンダイで発売された「HGCC 1/144 ターンエーガンダム用 拡張エフェクトユニット“月光蝶”」って、なんか長いなっ! という本編に登場する最終兵器「月光蝶」を再現するオプションパーツ・セットです。それじゃ内容を見ていきましょうか。
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 まずは本体とも言える月光蝶部分。透明の素材にグラデーションを駆使した美しい印刷が施されているばかりでなく、ホログラム加工が施されており、見る角度や光線の反射により鮮やかな文様が浮かび上がります。
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 こちらは取付け用のパーツ。羽根を固定するパーツと本体にジョイントするためのパーツで構成されています。
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 そしてウレシイのは専用のスタンドが付属するところ。やっぱり飛ばしたいですもんね、月光蝶のターンエーは。半透明の白で成型されていて雰囲気も十分です。
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 まずはスタンドを組み立ててみました。スタンドは水平に近い状態を再現するジョイントと、垂直にディスプレイできるもの2種類が付属しています。
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 本体との接続はクリアパーツで。ハッチオープン状態のキットパーツの穴に差込んで止めるようになっています。
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 今回はハッチ部分を自作パーツにしたので干渉しないように接続パーツの切欠きを広げておきました。ジョイントパーツのセンターを見ればわかるように羽は可動式になっています。
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 そして、こちら月光蝶本体。根元をクリアパーツで挟み込んで取り付ける方式。これで月光蝶を再現できるぞ!!
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 と言いつつ、それだけじゃ終わらないのがこの連載の面白い所。実はもうワンセット用意してあるんですよ、月光蝶。これで4枚羽根の月光蝶が作れます。
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 といってもジョイントを増やしてバサバサに! なんて大人気ないことはしません。写真のように羽根を2枚重ねで取り付けます。これで色は濃く見え、チョコッとずれたりすることでランダムな感じに見えるはず。元々噴出したナノマシンが羽根のように見えているわけですから、そんな感じも良いのではないかと。

 という訳で、
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 月光蝶!!
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 ホログラムが良い雰囲気出してます。なんかすごく楽しい、こういうの!!!

 月光蝶の紹介も済んだ所で、さて、塗装だ、と思ったら、ちょっと待て! 既に時間切れだ!! 間にあわない!!!

 ううむ、今回完成のつもりが、間に合わなかったか……。ウェポンラッチの自作とか、ハッチの自作とか色々と予定外の所で時間かかかっちゃったからなぁ。次回こそはスッキリ完成とまいりましょう。

 というところで今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!

(C)SOTSU・SUNRISE

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