線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 間近に迫ったホビーショー関連の制作物ラッシュもいよいよ後半戦に入りつつ、なにやら慌しい気分のワタクシ線香亭。その日ごとに制作机の上にあるものが違うという日々を過ごしております。これがまだ日々違うもの、なんて言ってるうちはいいんですが、いよいよ差し迫ってくると机の上に複数のキットが混在するという状態になってきます。たまに「そんな状態で間違えたり、わかんなくなったりしないんですか?」なんて聞かれるんですけど、これがお仕事だと不思議と間違えないんですね。ところが先日、プライベートで2つのキットを同時に作ってたら、混乱することこの上ない。どうも仕事じゃないと思ったとたんに緊張が切れるみたいです。てな塩梅で、お仕事も差し迫っているので、今回も緊張感を持って模型を作りましょう!



 さて、バンダイ ターンエーガンダムをMG、HGCC両方揃って完成させちゃおうというお題の3回目。予定では今回でMGの方を完成させようという魂胆ですが、はてさて完成できるや否や?

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 前回はMGターンエーのフレームの加工や塗装を終えて、頭部の電飾に手を出したまでは良かったものの、どうも上手く作動しない。というところで終わってましたね。

 実はその後が大変でした。もうね接点の金具を作りなおしたり、一旦接着した金具を外したり、付け直したり。そんなことをやってたら違うところのリード線の半田が取れちゃったり。
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 で、なんとか安定して動作するようになったのがこの状態。まずリード線はエナメル線をやめて複線のリード線に交換。この方が切れにくいんですね。で、このリード線が収まるようにキットパーツには大きめの溝を彫っています。
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 このリード線をキットパーツにあけた穴から左側のサイロに引き込みます。今回は左側のサイロに電池ボックスとスイッチを取り付けようと思うので、この部分のギミックはオミットして、こちら側のサイロは固定してしまいます。
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 頭部との接続部分はこんなふうに加工。ここが一番手がかかりまして、最初は1mm幅の真鍮版をくっ付けていたんですが、それだと接触が甘い事がわかりまして、一旦取り外し。幅広の真鍮版に変えたところ今度は頭が入らない。そこでキットパーツの接合部を削ってちょうど上手く収まるように調整してから真鍮版を接着するという作業。いやぁ、中々手強かった(笑)。
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 こちらは頭部のほうの接触部分。頭部固定用の半球に溝を入れて、そこに直接LEDの端子を接着するという大胆な手法です。意外とね、これが一番丈夫だったりするんです。

 「こんな事しないで直接頭からリード線通しちゃえばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、そこは今回のコダワリ。ターンエーの頭って、劇中で外れたままでも動くんですね。しかも頭部を外して整備中のターンエーが自ら頭を抱えて出撃して、途中、自分で「すぽっ」と頭を取り付けるというコミカルなシーンがあります。“お兄さん”のターンエックスの手足も、外れてビュンビュン飛び回ったりしてるんで、きっとターン兄弟って、各ユニットがフライ・バイ・ワイヤーになってるんだと思います。だったらね、一応頭は外れるようにしておきたいじゃないですか(笑)。

 閑話休題。

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 頭部ユニットのを取り付けた状態です。この状態でリード線に電池をつなげると、
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 おお、光った。って当たり前なんですけどね(笑)。ここまで来るのに相当苦労したもんで。
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 今度は電池ボックスとスイッチの加工。スペースはこの左胸のサイロの中のみ。結構難易度高いぞ!
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 まずは電池ボックスの製作から。今回はCR1220という直径10mmのボタン電池を使用します。世の中にはもっと小さい電池もあるんですが、手に入りやすく、なおかつ一番省スペースとなると選択肢は限られます。CR1220の場合3Vなので1個の電池で足りるというのが大きなメリットです。
 電池ボックスの加工は1mmプラバンを2枚重ねて接着して10mmの穴を空け、取外しが出来るように角を切ります。電池の左右から押さえるのは0.5mmプラバン。
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 最初に考えたのは電池ボックスの左右に真鍮版で作った接点金具を取り付ける方法。でも作っているうちに、もっとシンプルな構造うにできることに気がつきました。
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 で、完成したのがコチラ。プラスの電極はケースに直接貼り付けて、スイッチ金具を兼ねちゃおうという算段。
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 この接点金具を押してやれば……、
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 電池のプラス面に接触して通電する仕組み。うむ、我ながら良いアイディア。
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 サイロに収めてみました。天地幅を合わせて電池ボックスを作っているのでピッタリに収まります。じゃあ、今度はこれを動作させるスイッチの仕組みを考えましょう。
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 まずはキットパーツのサイロのふたを取り付けて、真ん中の穴にWAVEのプラパイプ3mm(肉薄)を差し込みます。
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 フタを裏から見るとこんな感じ。このパイプの内径は2mmなので、このパイプに差込んだ2mmの棒をスイッチとして利用します。裏側に出っ張るパイプの長さは接点部分まで直線に通るよう調整します。
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 スイッチとなるのは2mmプラ棒。先端をこんなふうに加工しておきます。
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 この2mmプラ棒をパイプに差し込んで、
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 くるりと回すとLED点等! プラ棒の先端を段に加工し、回すことで到達位置を変えて接点金具を動かす仕組み。
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 このスイッチ棒で上手く動作するように電池ボックスにも少々手を加えました。このあたりは何度も動作を確認しながらコツコツと作業します。
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 最終的にスイッチ棒はこんなふうに加工。外側になる方はセンターに溝を入れてマイナスドライバーで動作させる仕組みです。
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 こんなふうに取り付けてドライバーで回せば頭部LED点等!
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 あとは残りの2つの穴を同じように加工した自作パーツで埋めて黄色く塗れば、なんとなくそれっぽく出来上がり! ターンエーの胸のサイロはマルチパーパスサイロですから、こんな感じでも良いのではと思います。と、ここまでは良かったんですが……、
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 何回も回しているうちにスイッチ棒がメロメロになっちゃった……。
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 落ち込んでてもしょうがないので、今度は2mm真鍮線で自作。これなら丈夫で動作確実です。

 さて、これで基本の電飾工作終了。これで頭が組み立てられる。
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 頭部を構成するパーツはこんな感じです。隈取の赤いパーツだけでなく目のまわりのアイマスク? とでもいうような部分がパーツ化されているのが嬉しい所。
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 まずは頭の中身の透明パーツから手を付けます。
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 このパーツ、このままだと頭頂部に光が漏れてしまうので、目の部分をマスキングしておいて黒で塗りつぶしました。
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 ここで一旦仮組みして点等テスト。
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 おお、ちゃんと点いたぞ! こういうの盛り上がるなぁ。
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 そしてちゃんと頭も外れるというね。これでこそターンエー(笑)。
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 じゃあもう接着しちゃえ。ということで頭部前後のパーツを接着。ちなみに念のため頭部のパーツの裏側もフラットブラックで塗っておきました。接着戦を消した後は気になっていたお髭の角度を調整します。
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 まず、キットのままだとちょっと違和感のあった正面から見た時のヒゲの角度を、一旦切り取ってプラバンを挟んで外側に開くように調整。あ、ちなみにターンエーの目玉の下辺に接する部分は白です。説明書では特に指定はないんですが、あっちこっちに聞いてみたので間違いありません(ワタシに効かれた人、親切に調べてくれてどうもありがとう)。この部分は組立前に塗っておくとラクチンですね。
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 で、今度は上から見た時のおヒゲの角度調整。劇中のイメージだと、もうちょっと顔に沿って曲がっているように感じます。
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 こういう加工の時の力技。まずは適当なモノを曲げたい部分に挟みます。
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 そしたら指でウニュ! と押さえておいて白熱電球に近づけて暖めます。写真では素手でやっていますがプラモデルのプラスチックを曲げるにはそれなりの温度が必要なので、耐熱の手袋をしてからやってくださいね。火傷しちゃいますからね。
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 左右やり終えたのがこの写真。大分イイ感じになりました。熱を使ったこの手の加工は慣れが必要なので、プラバンなどで練習してからやってみると良いかもしれません。白熱電球じゃなくてもアルコールランプなどがあれば同じような加工ができます。兎にも角にも火傷と火事には十分注意して作業してくださいね。

 さて、ここまできたら塗装じゃ、塗装! ということで最初に用意したのはこんな色。
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 ガイアノーツのウルトラブルーウルトラマリンブルーEx-ホワイトを足したもの。これ、ブルーの部分に使うんじゃありません。
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 どーん。白い部分に塗っちゃいました。
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 顔なんかもう何のMSなんだかわからない(笑)。フラッシュのせいで大分明るく写っちゃってますが、仕上がりは最初の塗料の写真に近い色。別に色換えで完成させようってわけじゃありません。これはあくまで下地色。
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 続いて用意したのはEx-ホワイトに純色シアンをちょっとだけ足した白。これを、さっきの青の上に塗り重ねます。

 前回フレームを塗った時にもちょっと書いたんですが、今回下地をブルーにし、さらに青っぽい白を選択したのは「軽快に動くターンエー」を表現したいから。本編を見ていると、ターンエーって他のガンダムのように“ビュンビュン動く”っていうよりも“ふわっと動いてる”感じがするんですよね。まあ、あくまでもワタシ個人のイメージですが。そんなイメージを模型で再現できないかなぁ、というチャレンジです。

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 先ほどの青の上から白を重ね塗りしました。下地色も若干残してはいますが、グラデーションというよりは“グラデ気味”な雰囲気を目指しました。
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 アップで見るとこんな感じ。こんな“グラデ気味”な塗装でも、上塗りの白でベタ塗りするよりはるかに表情が豊かになっています。

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 続いてはフレームにあたる白いABS樹脂部分の塗装。白に見えますが、ガイアノーツのニュートラルグレーⅡで塗装しています。
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 先に塗った白部分と並べてみるとわかりますね。これも場所によって表情が変わって面白い。

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 赤部分はブライトレッドナチュラルブラウンを足したもので下塗りした上に、ブライトレッドにサンシャインイエローを少量入れたものを重ねました。あ、ちなみに今回の仕上げは、ややフラット気味のセミグロス。Ex-クリアーEx-フラットクリアーを混ぜたものでトップコートしてあります。
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 ただ、赤い部分のヒザの中にあたる部分だけは通常のクリアーでグロス仕上げ。これもちょっとした質感の変更で見せ場を作ろうという魂胆です。

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 黄色部分はスカーレット橙黄色とEx-ホワイトを足したもので下塗り。ちょっと変わった下地です。
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 上塗りに使ったのはサンシャインイエローと橙黄色を混ぜたもの。このあたりはもう、ほんのちょっと下地が残るくらいの仕上げにしています。

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 最後はブルー。ウルトラブルーとコバルトブルー、ウルトラマリンブルーを混ぜたものをベースに、そこにちょっとだけEx-ホワイトを足したもので上塗り。このあたりは普通のブルーグラデの手法ですね。
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 ガイアノーツのウルトラマリンブルーを混色に使うと若干ツヤが失われるので注意が必要ですが、独特の質感のある美しいブルーが作れるのが魅力。ここ一番で威力を発揮するタイプの塗料です。

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 そんなこんなで塗装も終了。では早速組み立てて……、と行きたいところですが、組立前にスミ入れを済ましておきたいと思います。で、それをふき取って組み立てて……、あ、もう間にあわないじゃん。もう、頭部取り外しの電飾なんかに時間かけてるから! と後悔しても元の木阿弥。完成は次回に持ち越して、今回はそろそろここまで。

 なんだか最近戦線予定通りに進まない次回予告ですが、次はMGの方をとりあえず完成させて、HGの法に手を付けましょう! これなら出来るだろ、オレ!!

 てなわけで今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!

(C)SOTSU・SUNRISE

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