線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 学生の皆さんはもうすっかり夏休み、社会人の方も目前にお盆休みが迫っているという今日この頃。ワタシの耳にもいろんなお誘いが飛び込んできます。
 「一緒に海生きませんか?」「スイマセン。海苦手なんで。日焼けするし」
 「一緒に温泉行きませんか?」「スイマセン。泊りがけだと仕事に滞りが……」
 誘ってくださる方には申し訳ないんですが、こんな按配で不義理をしているわけです。で、この間、「いやぁ、この前バーベキューやったんですけどね。忙しいと思って誘わなかったんですよ」
 まって! バーベキューは好きなの!! それだけは誘って!!! なんていってみても後の祭り。日頃の不義理はこんな風にたたるというお話。お誘いに不義理はしても模型に不義理はしない私線香亭。バーベキューに行けなかった無念もこめて、今回もしっかり模型を作りましょう!


 さて、今回はWAVE 装甲騎兵ボトムズ「1/35 ラビドリードッグ[PS版]」その3回目。早速張り切ってまいりましょう!

 前回まででは、こんなふうに出来上がってました。
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 外装のペーパーがけとあっちこっちの小改造。今回は大改造しないですっきり仕上げようというコンセプトです。

 では、今回は残った工作から。
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 残った部分で大きく気になっちゃったのがフィギュア。[ST版]には付属しない、[PS版]だけで楽しめるところです。個人的に、ATってサイズ的にフィギュアとの対比が非常に魅力的だと思っているので力が入ります。模型的にも見せ場のひとつとなる部分だと思うので、しっかり仕上げていきましょう。
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 コクピットからシートごと外してみました。ううむ、なんだか窮屈に見える。
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 横から見て原因がわかりました。これちょっと足が短いんだ。
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 フィギュア単体で見るとそうでもないんですが、やっぱり足は延長した方が良さそうです。
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 膝下はそれなりに長さがあるので、両足をフトモモの付け根とヒザでカットして穴を空け、1mmのアルミ線で繋ぎました。
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 アルミ線で繋いだのはこんな風にシートに座らせてちょうど良い姿勢をとらせるため。上手い具合に形が付いたらアルミ線を少量の瞬着で止めておくと後の作業がはかどります。
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 アルミ線で繋いだ隙間はパテで埋めて成型し、ヒザパッドなど成型で無くなってしまったディテールなどを再生しておきます。足はペールゼンファイルズに登場するような「膝頭が開き気味」になる姿勢にしました。
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 で、足を長くしたら肩幅が狭いのが気になっちゃったので左右に広げました。といっても作業は簡単。キットの両腕をちょっと外側に引っ張り出して接着、隙間をパテで埋めただけ。後は表面を整えながらディテールを再現していきます。
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 ある程度形ができたのでシートに載せてみました。空手チョップ風の両手もレバーに合わせて曲げてあります。
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 コクピット内に入れてみましたよ。問題はこれでちゃんとハッチが閉まるかどうか。
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 よし閉まった! バイザーを上げると覗くAT乗りの頭、やっぱり魅力的です。
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 最終的にはサフを吹いて表面を整えてフィギュアの修正が完了。フィギュアはどちらかというと不得意なので半日くらいかかっちゃった。

 さて続いては金属パーツに交換したアンテナの追加加工。
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 キットのアンテナを切り取って、テーパー状に加工した1mm真鍮線を差込んだだけの状態です。設定ではこの根元にスプリング状のディティールがあります。
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 1/24のATだと極細の黄銅線などを使うことが多いんですが、今回は市販のスプリングを使うことにしました。使用するのはWAVEのA-スプリングのNo.1.5。内径がほぼ1mmなのでそのまま使えます。
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 使い方は至って簡単。ちょうど良い長さに切って真鍮線に差込むだけ。赤丸の中がそれ。接着には極少量の瞬着を使いました。

 続いては作業していてちょっと気になっちゃった所を追加加工します。
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 ここ、コクピットハッチの可動シャフトなんですが、シンプルに差込むだけになっているので、組み立てた後でもすっぽり抜けてきちゃいます。
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 そこでこんな工作。え、わからない?
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 ではアップで。シャフトの背中側になるほうの終端に0.5mmの穴を空け、0.5mm真鍮線を差込んで接着。長さはほんのちょっと出っ張っているくらいにしておきます。これだけで組立後に抜けてこなくなります。簡単なので気になる方にはオススメの小改造。
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 こうなりゃついでだ。ということで左腕のクローが展開して現れるマシンガンもディテールを削り取って真鍮パイプに変更しました。

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 てなぐあいで工作はほぼ終了。次は塗装ということになります。
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 まずは全体にサフ吹き。小スケールの可動モデルなんで普段はあんまり全部にサフは吹かないんですが、今回は表面のヒケの解消に全体にヤスリを当てたので、傷等が残らないように、というチェック吹きです。キズが見つかったら追加の表面処理→サフを繰り返します。これも本気でやると結構根気のいる作業。

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 さて、キットの箱に入っていたガイアノーツの塗装指示に従って、ストックから塗料を引っ張り出してきましたよ。ラビドリードッグに使うのはAT-03「ブルーグレー」AT-04「パープルグレー」AT-06「ブルー」AT-08「ライトブルー」の4色。ありゃ、ブルーグレーがないや。これは後から考えましょう。
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 「ブルー」は本体の濃い青、「ライトブルー」は二の腕やフトモモなど白っぽく見える部分。「パープルグレー」は関節部などに使用する色です。写真にはありませんが「ブルーグレー」はバイザーやクローの付け根、サンドリッパーの履帯などに使用します。

 MPJの記事でも何度か書いてますが、このガイアノーツのボトムズカラーダグラムカラーは通常の専用色のように「プラモデルを仕上げるための調色」ではなく、アニメの「セルに塗られた絵具の色」を再現した塗料です。アニメの制作過程ではセルの裏側から彩色をした後に撮影があります。当然、それぞれの工程で色調は変化しますから、作品中に登場するATやCAを画面で見た時の印象とは異なります。つまり「オフィシャルな設定を忠実に再現しながら塗装する側が工夫する余地がある塗料」だという事ができます。このおかげで皆が同じ塗料を使っても色々な仕上がりが出来る可能性が広がるんですね。これって、面白いと思いません?

 閑話休題。

 さて、塗装に戻りましょう。
 先ほど書いたように、それぞれの工夫で自分のイメージのATが再現できるボトムズカラー。ただ塗って終りでは面白みがありません。
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 そこで取り出だしましたるはミッドナイトブルー
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 これは濃いブルーの部分の下塗りとして使用します。塗装の暑さは数ミクロンですから、この上にボトムズカラーのブルーを塗り重ねることで暗めの仕上がりにすることができます。
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 お次はボトムズカラーのブルー。
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 これは腹や二の腕、フトモモなどのライトブルーの下地として使用します。上に塗り重ねるのは当然ボトムズカラーのライトブルーなんですが、これは少し白めに調整してから塗り重ねたいと思います。
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 というわけで一気に下塗り。結構多いんだ、パーツ数が(笑)。
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 ためしにミッドナイトブルーに塗りあがったパーツを組んで、ブルーを重ねてみました。うむ、こんな感じかな。

 と思いつつ、なんだかこのまま塗り終えて完成! ていうのも寂しい感じがしてきた。うむ、なぜだろう? と周りを見回してみたら見つけてしまった。
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 まだコイツがいた! [PS版]と比較するために素組みされた[ST版]。これ、どうせなら一緒に仕上げちゃおうかな、なんていう自らの首を絞める欲望がムラムラと!!
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 いや、欲望だけじゃないんですよ(笑)。実はちょっとしたアイディアがありまして、こっちの[ST版]も次週までに仕上げちゃおうと思います。ということで次週はWAVE 1/35ラビドリードッグ[ST版][PS版]一気に完成! と行きましょう。

 てな訳で今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!


(C)サンライズ

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