線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、2週間のご無沙汰でした。
 チョイと事情がありまして先週は更新ができない状態で、楽しみにお待ちいただいていた皆さんには大変失礼いたしました。お休みをいただいた分、今回からはさらにテンション高めでお送りしますんでね。是非とも御期待下さい。なんたって今回からは新ネタ。しかもワタシの大好きなボトムズネタですからね。否応なく盛り上がってくるというもの。というわけで、今回もしっかり模型を作りましょう!

 今回からのお題はこれ!
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 WAVE 装甲騎兵ボトムズ『1/35 ラビドリードッグ[PS版]』です。「装甲騎兵ボトムズ」の1/35プラスチックキットとしては30年ぶりにリリースされた、ファン待望の完全新設計キットシリーズ。古くからのファンの方は旧タカラ製の1/35キットを思い浮かべるかもしれませんが、こちらは完全新設計。現代の技術でどんな1/35ATになっているのか非常に興味深い所です。

 で、このラビドリードッグ、シリーズ第2弾となるわけですが、第一弾はなんだったかというとこちら。
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 この写真の左側、同じくラビドリードッグ[ST版]がリリースされています。[ST版]=スタンダード版、[PS版]=プロスペック版ということなんですが、それぞれの違いは後ほどご紹介します。ただこれ、困ったことに表から見た時にほとんど見分けが付かない!
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 サイドから見るとその違いがわかります。[PS版]の方が箱の高さが高い。バックにグラデーションが入っているなど、若干デザインが異なります。それでも並べてみないとどっちがどっちかわからない、なんてことにもなりかねませんな。
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 正確に見分けるにはやはり赤で囲った部分で確認するのが良さそうです。店頭購入される方はくれぐれもお間違いのないように。

 それでは早速恒例のランナーチック!
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 まずはA、Bランナー。主に胴体周りのパーツが収まります。完成時で13cmほどのキットですから小型の枠にほとんどのパーツが収まっちゃうんですね。
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 Cランナーは武器とミッションパック、コクピットハッチなど。成型色はガイアノーツのボトムズカラー「ブルー」に近い色となっています。
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 Dランナーは2枚。肩アーマーと腕まわり、足まわりの関節パーツ等のランナーです。
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 Eランナーは足まわりのパーツ。主にヒザから下のブルーのパーツですね。
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 Fランナーはフトモモと腰まわりの白っぽいパーツが用意されています。微妙な色味を成形色でよく再現しています。
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 Gランナーはウデまわりの白っぽいパーツ。これも2枚構成となっています。
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 Hランナーは2枚。センサーと腰部のライトにはめ込むパーツなんですが[PS版]ではクリアー成型のものと薄いブルーのもの2種類が付属します。
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 Iランナーはサンドリッパーやバイザー、クローなどグレー部分のパーツ。
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 そしてポリキャップ。少し固めな印象のある素材で成型されています。
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 各部のセンサーなどに使用するホイルシールも付属します。

 さて、ここまでは[ST版]もほぼ同様のパーツ構成。[PS版]ではここからが異なります。
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 まずは降着機構を再現するためのパーツ。
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 そしてコクピットを再現するためのパーツ。
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 そしてコクピットに収まるパイロットのフィギュア。

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 そして説明書に加えて大河原先生書下ろしのATバリエーションのイラストとガイアカラーの適応図が付属して3枚構成の印刷物も付属。なんだか豪華な仕様です。

 こんなパーツ構成の1/35ラビドリードッグ[PS版]。早速組み立ててみましょう。
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 はいできた! いつものことながら写真で見るとあっという間(笑)。実際には2時間ほどで汲みあがりました。慣れない方でも5時間もあればできるんじゃないかと思います。
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 そしてこれ。[ST版]と並べてみました。
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 こちらは[ST版]。
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 こっちが[PS版]。当然、というかなんというか、外装部分は同じ形状のパーツが使用されているので、こうして並べてみても全く見分けが付きません。
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 ミッションパックの開閉ギミックも同じように可動。
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 クローが展開してマシンガンが現れるというギミックも同様。

 じゃあどこが違うのか? というところを見てみましょう。

 まず頭部カメラと腰のライト部分のパーツ。
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 これは[ST版]。ライトブルーで成型されたパーツをはめ込むようになっています。
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 [PS版]ではクリアパーツが付属します。
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 そして、なぜかライトブルー成型のパーツも付属。このあたりはお好みで、という仕様ですね。個人的には[ST版]にもクリアパーツが付属していてほしかったなぁ、というのが正直な所。今後のシリーズに期待しましょう。

 さて、[PS版]の大きな特徴のひとつはコクピット内部の再現。
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 [ST版]ではコクピットハッチは開閉するものの中身は用意されていません。
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 [PS版]もうひとつの特徴は降着ギミックを再現しているというところ。
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 [ST版]では通常のヒザ関節となっています。
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 [PS版]と[ST版]、プレイバリューとしては[PS版]のほうが断然高い。その代り[ST版]の方が廉価で、コレクションには適しています。関節機構もシンプルなので切った貼ったという大改造をするには[ST版]の方が良いのかな? なんて思います。どちらにしろ目的にあわせてキットが選べるというのは大変ありがたいこと。いろんなプランに沿ってそれぞれがお好みのほうをチョイスしていただければ良いんじゃないでしょうか。

 じゃあ、出来上がった[PS版]を眺め回しながら制作プランを練りましょうか。
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 まずはプロポーションのチェック。それほど気になるところもありませんがちょっと腕が長いかな? 頭部の丸みはやや扁平気味かな。まあ、このあたりは好みの分かれるところなんで、それぞれのお好みで、といった感じでしょうか。
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 一番に気になった腕部分をチェック。今風の二重関節ではなくシンプルな単関節となっています。可動範囲は丁度90°ほど。可動範囲を拡大したいなら関節部の新造というところなんですけどね。それよりも気になるのは腕の内面が妙に長く見えてしまうところ。これは二の腕のパーツが関節部まで覆っている所から長い印象を受けるものと思われます。ううむ、ここはちょっと後で考えよう。

 ということで、まずは普通に組んで見栄えよく仕上げるコツをご紹介。
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 まず、それぞれのパーツはしっかりとサンディングして面を整えておきます。このキットの場合小さい部品に様々なギミックを搭載しているために、どうしてもヒケが多くなっていますから、こういった基本作業で仕上がりに大分違いがでてきます。
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 アップでみるとこんな感じ。面出しのついでに消えてしまいそうなスジボリも彫りなおしています。
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 左腕クローの爪は大胆に肉抜きされています。1本爪のほうはブロックと一体成型となっており稼動しません。
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 そこで、まずは肉抜きをポリパテで埋めます。1本爪のほうは稼動させるために切り離して小改造しています。
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 じゃあ1本爪の可動のための改造。まずは爪を切り離します。爪の可動範囲を確保するため、この後でダボなどを切取っておきます。
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 爪のほうはプラバンで基部を延長。1mm真鍮線で軸を作り、取付け部のほうはダボを削り取った後、軸受けを作って貼り付けました。これで1本爪の可動工作は完了。後々の塗装を考えて、今のところは接着しないでおきました。

 あ、いけねぇ、基本工作って言いながらいきなり改造しちゃった。じゃああらためて、ここからは基本工作。

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 コクピット部分はそれなりに複雑なパーツ構成になっています。
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 ここはしっかりと隙間なく組み立てたいところですから、それぞれの接合面にヤスリをかけておきましょう。地味な作業ですが効果は大きいですからね。
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 実際にこんなに差がでます。写真左側は接合面の処理をしたもの。右はキットのまま。結構違うでしょ? 右側のパーツはモノのついでに上面の四角いディテールを削り落としてプラバンで再生してあります。こうすると合せ目の処理をしないでも「別パーツの止具」に見えるんじゃないかという魂胆。
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 コクピットハッチにも浅いヒケが見られたので、しっかり面だしをしておきました。頭部の基部、というか首部分は接着しておくとパーツの強度が稼げて後の組み立てが楽になります。
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 腹部分の横にあるライトは「ブスっと刺さっている」感じがなんだなぁ、と思って取付け基部をプラバンで追加しました。
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 取付けるとこんな感じになります。これなら「外版に取り付けてある」風に見えます。って、また改造してんじゃん、オレ(笑)。
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 じゃあ、改造ついでにここもやっちゃえ、ということでミッションパックの取っ手を何とかすることにします。ラビドリードッグのミッションパックには機雷の展開ハッチの上部にU字フックが付いてるんですが、キットでは板状のパーツになっちゃってます。ここはやはりフックとして再現したいところ。
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 そこで、キットパーツを接着した後、出っ張っている部分を切断しました。
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 切取った後は合せ目を処理して左右に1mmの穴を空けておきます。
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 そこに折り曲げた金属線を取付ければU字フックの出来上がり。
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 今回はそれほど力のかかる部分ではないので、曲げやすい1mmのアルミ線を使いました。結構簡単にできて効果が高いのでオススメの改造です。
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 じゃあ、ついでのここもやっちゃえ、と手を付けたのが肩アーマー。やっぱり合せ目の処理はしておきたいけどそうなるとリベットのディテールが邪魔。接着成型のついでに削り落としちゃいました。
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 成型が済んだらWAVEのRリベット1mmでリベットを再現。ううむ、リベット、ちょっと大きいか?? 本当は0.8mmくらいだと良いのかもしれませんね。まあこれで良しとしよう。
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 あ、書き忘れましたが接着する前にアトハメ加工をしています。これをやらないと後で組みつけられない(笑)。

 てなわけで小改造をしつつ上半身の基本工作を進めてきました。とりあえず1回組み立ててみようかな。
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 はい、こんな感じ。次週は下半身の工作をしつつ、気になるところに手を入れて生きたいと思います。

 それでは今回はこの辺で。
 次回も、乞御期待!!


(C)サンライズ

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