線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 本来なら昨日15:00更新の予定でしたが、なぜかサーバにアクセスできず、原稿の更新ができない状態で、1日後れの更新となりました。お待ちいただいていた方々、大変失礼いたしました。なんとかトラブルの原因も判明し、無事、更新可能な状態となりました。どうも最近更新が滞りがちで、アイツやる気がないんじゃないかなんていう声もありますが、そんなことはございません。いつでもヤル気満々のワタクシ線香亭。今回も張り切って模型を作りますよ!


 それではバンダイ MG 1/100「RX-78-1 プロトタイプガンダム」完成編、張り切ってまいりましょう!

 旋回まででフレームの塗装は完了。
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 外装パーツもサフを吹き終えて、後は塗装と仕上げを残すのみという状態でした。
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 そうそう、こんな感じだった。

 では今回は塗装から。
 ガンプラに限らず、模型の塗装前にはプランを練ります。実はこの「塗装プランを練る」というのは結構大切な作業でして、行き当たりばったりで1色づつ塗ったりするとちぐはぐな仕上がりになりがち。ひとつしっかりとプランを練ってから作業に入るとしましょう。

 今回のお題、プロトタイプガンダムは元々なつかしのMSVシリーズで発表されたもの。今風のグラデーションやバリバリのウェザリングなどは、どうもしっくり来ないような気がします。そうなるとアッサリ目、ノーマル仕上げが良いのかな? でもそれだけじゃ面白くないなぁ。てことで、手元の資料をひっくり返してみると、これがまた非常に面白い記述が沢山でてきました。まず、機体色は「シルバーにブラック」というもの。中には「シルバー部分は無塗装」なんて解説もあったりして。さすがにこの手の機械で無塗装ってことはないと思うので、保護塗料くらいは塗ってあると思うんですけどね。キットではこのシルバーに相当する部分が白で成型されているんですが、これは恐らくメタリックの成型だとウェルドが目立つためだと思われます。よし、じゃあ、白い所はメタリック仕上げにして、最終的には「白といわれても納得のシルバー仕上げ」を目指してみようと思います。他の色の付いている部分はね、よく見るとカ肩や胸、膝など“傷つきやすい場所”であることがわかります。これは「傷つきやすい場所はリタッチや塗り直しが楽なように一般的な塗料で仕上げた」と考えるのが良さそうです。よし、なんか見えてきたぞ! ということで塗装作業に突入!!

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 まずは爪先やポイントカラーとして入る赤。ガイアノーツのサーフェイサー エヴォのオキサイドレッドを下地としてブライトレッドを塗り重ねました。赤は自家発色しにくい色なので、下地の影響を受けやすい傾向があります。今回は渋めの赤が欲しかったので下地はオキサイドレッドを使用していますが、鮮やかな赤が欲しければ白、朱色っぽい仕上がりが欲しければ黄色、深みが欲しいならピンクなど、下地を変えることで色々な赤の表現が可能です。興味のある方は試してみると面白いですよ。

 さて、続いては本体の白。
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 こんな感じに塗ってみました。「なんだ、普通の白じゃんか」と思った方。ふっふっふ、ひっかかったな。
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 実は白じゃなくガイアノーツのニュートラルグレーⅠで塗ってたんですね。もうほとんど白、という感じの色なんですが、塗りあがりは白で塗るよりも陰影のニュアンスがでやすくなります。
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 「メタリックじゃないのかよ?」と思った方。はい、お待たせしました。雲母堂本舗のビスマスパール。あらかじめエアブラシでの塗装に適した濃度になっているというこの塗料。この連載の読者の方ならもうおなじみですね。これを使ってメタリックな質感を再現します。
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 はい、こんな仕上がり。今回の塗装では、瓶のままのビスマスパールに、塗装に適した濃度に調整したEx-クリアーを1:1の割合で混ぜたものを1層吹き重ねました。つまりパール顔料の濃度が1/2になってるってこと。「メタリック分押さえめな仕上げ」となっております。下地塗装の上に塗り重ねてメタリック表現をするパール塗料ならではの表現ですね。

 続いては黒い部分。
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 キットの支持では濃いブルー系の指定になってますが、あえてジャーマングレーEx-ブラックを使います。所期MSVはあんまり複雑な色味を使わない方がそれっぽいような気がしたもんで。
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 調色して出来上がったのはこんな色。もうほとんど黒です。出来上がったらチャッチャか塗装。梅雨時は晴れ間が短いですからね。ある意味時間との戦い。MGシリーズだとほとんどマスキングもいらないので塗装はラクチン。

 これで基本塗装は終了。それなりのパーツ数なので結構時間はかかってるんですが、何せひとりで作業してるもんで塗装中の写真が撮れません。おかげで一瞬で塗り上がっているように見えるというね。ワールドカップを全部ダイジェストで観るような、このせつなさ(笑)。
 さて、愚痴ってないで基本塗装が済んだパーツを組んでみましょう。
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 はい、こんな感じ。まだトップコート前なのでなんとなくトイっぽく見えますね。
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 問題のメタリック表現。写真だとわかりにくいかなぁ……。アップでみると質感が違うのがわかっていただけると思います。
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 実は今回の仕上げの隠れコンセプトは「チラ見せ」。内部構造を再現したMGガンダムVer.2.0の構造を利用して、装甲からチラリと覗くメタリックなフレーム部でメカっぽさを演出しようというフェティッシュな試み。
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 チラ見せコンセプトに基づいて細かく塗り分けたのが、連邦系MS特有のマルイチパーツの中。基本は本体の白と同じパール仕上げですが、中央部のみEx-シルバーで塗り分けることでチラ見せと同じ効果を狙いました。

 で、今回ちょっと遊んじゃったのがお腹に入るコア・ファイター。
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 えへへ、完全メタリック仕様。本来なら本体色と同じ2色の塗り分けなんですが、それじゃあ面白くない。ということで、栗っぽい部分はサーフェイサー エヴォのブラック、白っぽい部分はサーフェイサー エヴォのホワイトを下地として、同じビスマスパールを吹き重ねてみました。下地の色をベースに発色するパール塗料ですから、下地色の違いだけでこれだけ差が出るんですね。WWⅡのアメリカの航空機なんかは、試作機だとシルバー地だったりするので、そんなイメージで。まあ、ほんのちょっとしたお遊びで。

 さて、ここまで来たらデカール貼り。MSVにデカールは付き物。しっかり作業しましょう。
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 キットにはしっかりとした水転写デカールが付属しています。
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 ただちょっと個人的にイメージと違う所もある。「E。S.F.S」のロゴなんかはフューチャーな感じすぎて、オジサンとしては馴染めないんですよね。
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 そこで引っ張り出してきたのが「ガンダムデカールDX04 地球連邦軍MS用」。このプロトタイプガンダムが販売されているプレミアムバンダイで販売されていたものです。比較的オーソドックスなものがA4サイズにびっしり収納されています。この外にも市販のデカール等を大量投入して密度感を演出したいと思います。
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 もうここからはひたすら切っては貼り切っては貼りの繰り返し。基本塗装が済んだパーツを一度組み立てたのは、組み上がった時のバランスをみながらデカールを貼るためだったんですね。
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 で、まあ、どれだけ貼ったかというと、上の写真のような状態が3周分くらいだと思っていただければ(笑)。デカールを貼り終えたら完全乾燥を待って表面を水分を含んだキムワイプで軽くふき取って、Ex-フラットクリアーでトップコート。トップコートが乾いたら、エナメル系の塗料スミイレしたのが次の写真。
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 メタリック仕上げの部分も艶消しで仕上げました。連邦を示すマークはいらないかな? とも思ったんですが、この時期はまだ公国軍にしかMSがない状態ですから、味方打ちを避けるために所属国くらいは入っててもいいんじゃないかと。その代り型番を表すようなものは避け、機番の「G-01」だけ入れてみました。
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 フラット仕上げのパールフィニッシュは何とも不思議な雰囲気。一見白のように見えてよくみると違うというツウ好みの仕上がり。
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 付属のシールドと試作型のビームライフルもしっかり仕上げました。
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 キット付属の武器に加えて用意したのがビームジャベリンとハイパーバズーカ。これはノーマルのガンダムVer.2.0から持ってきたもの。ビームジャベリンは、どうやらゲームの中でプロトタイプガンダムが使いまくるらしいという噂を聞いたので。バズーカはグレー単色の仕上げとしてみました。
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 今回の追加工作箇所はフンドシ後部の出っ張りに付けるウェポンラッチ。写真の丸く穴が空いているところにネオジム磁石が埋め込んであります。
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 そこに自作のウエポンラッチを取付け。これは元々外付けであったウェポンラッチをRX-78-2では内蔵型としたというオレ設定に基づくもの。
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 自作パーツは開閉式になっており、実際にバズーカを取付けることもできます。
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 はい、こんな感じ。重力下だとちょっと重そうですけど、宇宙なら問題なし(だと思うけどどうだろ??)。
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 ウチにあるガンダムVer.2.0と一緒に並べてみましたよ。こうしてみるとカラーリングで随分イメージが変わるもんですねぇ。

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 てなところでバンダイ MG 1/100 RX-78-1 プロトタイプガンダムも無事完成。後はギャラリーでお楽しみ下さい。

 なんやかやと長丁場になってしまったMGプロトタイプガンダム、いかがだったでしょうか? プレミアムバンダイで限定販売されたキットということで、馴染みのない方もいらっしゃったかもしれませんが、作っているほうはすっかり楽しんじゃいました。またいつかやりたいなぁ、この手の限定キット。

 てなところで今回のお題も無事終了。次回は何を作ろうかな? てところで、
お後がよろしいようで。

(C)創通・サンライズ

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