線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 今回の「やたら模型制作室」、チョイと縮小版でお送りします。と言うのも、ワタクシ線香亭、間近に控えた静岡ホビーショー関連のお仕事が非常に立て込んでおりまして、申し訳ないんですが、どうにもこうにも手が回らない。このギリギリの攻防の中、無理して完結させちゃうよりも、もう少しじっくりやりたいなぁ、と言う我侭を言わせていただきます。なんせ今回のお題は、数ある作品の中でも一際思い入れの深い、攻殻機動隊のタチコマですからね。ちゃんと完成したところをご覧いただきたい、と。
 ということで、今回はコトブキヤ 1/35「タチコマWith草薙素子&バトー」その4回目。短めですがしっかり模型を作ります!

 さて、前回は1機目のタチコマちゃんが完成。
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 でも、どうしても複数機並べてみたい! ってなところで終わってました。
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 コチラは出来上がった1機目のアップ。まずはノーマルにブルーバージョンで仕上げました。
 そして、手元にあるキットは残り2つ。この2機をバージョン違いで作って3機並べて完成! てな具合でいきたいと思います。となると、残りの2機をどういうふうに仕上げるかが問題。

 まず最初に思い浮かぶのは、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」劇中で9課の装備としては不適格という判断を下され、ラボに引き取られた後に9課の危機を知り、自らの意思を持って集結した3機のタチコマです。
 1機は9課で使用されていた時と同様のブルーの機体。ラボに引き取られた後は介護施設で働いています。もう1機は同様に工事現場で使用されていた黄色に塗り替えられた機体。そして最後はラボで構造解析を待つ間にケーブルを引っこ抜いて駆けつけたというシルバーの機体です。
 この3色のタチコマ、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」がDVDで発売された折、特典映像として制作された短編「タチコマな日々」にも登場しており、“タチコマンズ”なんていうコミカルな演技も見せてくれています。

 この3機を作るとすると、黄色いヤツはわりと簡単なんです。ごく一部の仕様の違いを再現できれば、後はカラーリングの違いとマーキングをなんとかすれば作れます。問題はシルバーのヤツ。これ、背面の搭乗ポッドが全然違う形状の何物かに変えられてるんですね。これを作るとなると、当然その部分はフルスクラッチとなりますが、これがまた手元に資料がない! 現在、資料を集めているところです。

 ということで、とりあえずは黄色いタチコマから進めていきましょう。

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 仕上がりが青だろうが黄色だろうが、基本となる工作は同じ。
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 各部の合せ目消しや表面処理など、ブルーのタチコマと同様の処理をしています。今回は短縮版でお送りしても、作業時間はそれなりにかかっております(笑)。
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 黄色いバージョンで、形状の違うパーツは、このグレネードランチャーの部分。
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 映像で確認したところ、黄色とシルバーの機体ではグレネードランチャーがダミーに変更されているらしく、カバーやカンヌキが付いておらず、砲身内部は穴が埋めてあります。
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 そこでサイド部分のカンヌキが入る穴をプラバンで塞ぎ、砲身内部は3mmプラ棒を差し込んで接着しました。これで改造は終り。黄色バージョンを作るなら後はカラーリングとマーキングを再現すればOKです。

 では早速塗装開始!
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 下地処理を終えたらサフ吹き。ブルーバージョンではグレーのサフを使いましたが、黄色をよりよく発色させるためガイアノーツのサーフェイサー エヴォ ホワイトを使用しました。サフを吹いた後にWAVEのヤスリスティック フィニッシュで表面を整えておくのもブルーの時と同じ。
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 そして本体に塗る黄色の調色。今回はガイアノーツから限定で発売されていたキャメルイエローとブライトレッドを使います。
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 これが混色の済んだ色。こんな感じの色を作るときには赤の量をほんのちょっとにしないと、結構な勢いでオレンジになっちゃいますから注意してくださいね。
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 さあ、基本となる黄色の塗装。溶剤にはブルーの時と同様ブラシマスターを使用しています。
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 はい、アップでみるとこんな感じ。結構良いツヤ出てますな。黄色が乾いたらブラック部分を塗り分けるためマスキングをします。
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 コチラがマスキング済みのパーツ。黄色いタチコマの塗り分けは脚部分と碗部、搭乗ポッドの上下部分。
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 特にやっかいなのは黒いストライプの再現。工事現場で使用されていた機体らしく、脚の外側に黒いストライプが入ってるんですね。
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 ここは仕方がないので2mmに切ったマスキングテープを使って塗装で再現しようと思います。こういうマスキングの場合、2mmのマスキングテープをきっちり並べて貼っておいて、後から黒く塗る部分を剥がすという手順にすると黄色と黒を同じ幅で塗り分けることができます。
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 本編の映像で確認した所、右側と左側ではストライプの傾斜が対象になっているようなので、それも再現。本来左右のないタチコマの足ですがこれで左右が出来たことになっちゃいますね。組立の時に間違えないようにしよう。
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 マスキング済んだら黒を塗装。使ったのはEx-ブラックそのまま。
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 塗装が乾くのを待って楽しいマスキング剥がしたら黄色と黒の塗り分け完成!! 今回は失敗無く塗り分けることができました。

 この後はトップコートということになるんですが、その前にやっておかなきゃならない作業があります。
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 それが黄色いタチコマに貼られたマーキングの再現。黄色い機体は建設会社で使われていただけあって、建設会社の名前や「安全第一」なんていうマーキングがされています。当然キットには付属しないのでオリジナルデカールを制作しなけりゃなりません。まずはPCを使ってデカール制作用のデータを作ります。上の図版はとりあえずそれぞれのマーキングを作ってみたところ。使ったソフトはアドビのイラストレーターというソフト。左上のマーク付きのヤツは天然オイルのボトルに付いていたロゴ。大分小さくなっちゃうので再現できるかわかりませんが、とりあえず作ってみました。
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 基本的なデータが出来たら貼りこむ場所にあわせて縮小。それぞれに多めに作っておくと失敗した時に泣かなくて済みます。サイズは上の図版で原寸。このデータを反転して「おうちdeデカール」にインクジェットプリンターでプリントして貼りつけようと思うんですが、残念ながら在庫がない。そして買いに打ってる時間がない!!
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 ということで、縮小版でお送りした今回の「やたら模型制作室」はここまで。先に仕上がったブルーのタチコマちゃんも名残惜しげです。

 グレーのパーツは2機分まとめて仕上げようと思っています。問題はやっぱりシルバーの背負いモノだなぁ。ということで、次回はいつもどおり通常版でお送りする予定です。楽しみにお待ち下さい。

 てなことで、次回も乞御期待!!

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

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