線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 いよいよ暖かくなってきましたね。ただこの時期に困るのは外出する時に何を着ていけばいいのやら? というところです。朝晩はそれなりに冷えるし、日中は暖かい。このあいだ、打ち合わせにシャツの上にロングコートを羽織っていったら「暑苦しいからやめろ」とか「コスプレか?」とか言われたりして。でもそれしか持ってないんだからしょうがない。お足はみんな模型用品や呑み代に使っちゃうんだもん。そう考えると模型作ってるか、原稿書いてるか、呑んでるかしかしてないな、オレ。でも反省はしない(笑)。ということで細かいことは気にせずに今回も模型を作りましょう。
 さて、今回はタミヤ 1/35MMシリーズ「イギリス陸軍 S.A.Sランドローバー ピンクパンサー」もいよいよ完成編。早速、張り切ってまいりましょう!!

 前回まででほぼ出来上がった感じのピンクパンサー。
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 なんとなくこのままじゃ寂しいなぁ、ということで、今回持ち出してきたのはこんなモノ。
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 はい、デコパージュ。いわゆる飾り台です。我家にいくつかストックしてあったものの中から、直径20cmの円形のものをチョイスしてみました。このデコパージュ、普通は削り出して軽く表面を均した木肌そのままという状態で売られています。コレもそうだったんですが、セラックニスを布につけて磨いた後、木彫オイルでフィニッシュしてあります。この2つは大き目のホームセンターなどで手に入れることができます。使い方はそれぞれの商品に書いてありますから、挑戦してみたいという方はそちらやネットの情報などを参考にしてください。まあ、このあたりはどちらかというと木工の技術なんで、馴染みが薄い方もおいでかもしれませんね。もしも面倒ならばあらかじめ塗装されたデコパージュも販売されてますんで、探してみてください。
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 ピンクパンサーを乗っけてみるとこんな感じになります。ちょっと大きいのは作戦のうち。
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 そして、やおら取りい出しましたのは紙粘土。その名も「白くてつよい、な・か・よ・し・紙ねんど」。しかも環境にやさしい「エコ紙ねんど」ですよ。どうですかお父さん。なんていってる場合じゃなく、本当はフォルモやファンドなどの石膏系の紙粘土が適しているんですが、家にストックしてあったものがコチコチになってたんで、慌てて100均で買ってきたもの。この手の紙粘土は強度を稼ぐために繊維が含まれているので、上手いこと扱わないと表面が毛羽立ったりします。まあ、その辺は腕でカバーだ!
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 紙粘土を適量とって盛り付けます。表面全部に盛っちゃうと面白みがないんで写真のような形に盛り付けてみました。横に写っているのは水を入れたタッパー。
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 盛り付けた後に指に水をつけて表面を均していきます。この時、あんまり水をつけすぎると乾燥時間が長くなりますんで注意してください。それから強く擦ると表面に繊維が出てきちゃいます。まあ、これは「な・か・よ・し」を使ってるからですけど(笑)。
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 表面を均し終わって表面が生乾きになったら、出来上がったキットを乗せるためにタイヤの跡を付けておきます。これをやらないと、せっかくそれらしいベースの上に乗った模型が、妙に浮き足立って見えちゃうことになるので、欠かせない作業です。
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 丸一日ほど放置して紙粘土が完全に固まったら、エアブラシでガイアノーツのサーフェイサーエヴォのオキサイドレッドを吹きます。なんかちょっと美味しそう。
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 エアブラシを使ったのはこんなふうにフチを微妙にぼかすため。デコパージュの表面と粘土部分の繫がりを自然に見せようという魂胆です。
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 サーフェイサーが乾いたら、今度はダークイエロー2 (ドゥンケルゲルプ2)を吹き付け。シャドウ部に地色のオキサイドレッドを残している所がミソ。

 で、まあ、感のいい方ならお気付きかと思いますが、ひとつのベースに4本の轍。つまり車2台分の跡が付いていることになりますね。これ、何のためかといいますと……、
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 これだー! 前々回の記事で買出しの時につい買って来ちゃったタミヤのS。A.Sジープ。「これ、2台並べたら面白いな」なんて思ったら、我慢できなくなっちゃって作り始めちゃった(笑)。
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 いや、笑い事じゃなくこの時点で締切りまでに残された時間は約一日と半分。ベースを作る合間にコツコツと作業を進めるとはいえ、果たして間に合うのか? オレ。
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 でもほら、こうやって2台揃ってると盛り上がるじゃないですか。やっぱり。よし、頑張ってこっちも何とか完成させよう!

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 ベースの方の話にもどると、2色目が乾いたら、ここから後はタミヤエナメルの筆塗りで仕上げていきます。使う色は主にサンドイエロー、フラットホワイト、ハルレッドなど。人によってはここで油絵具やアクリル絵具を使う場合もあります。そのあたりも色々試してみると良いかもしれません。
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 最初のうちはこんな感じにドライブラシ気味に塗料を乗せていきます。
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 何色か重ねていって、出来上がったのがこれ。この後、完全乾燥を待ってフラットクリアーを吹いてでツヤを整えれば、とりあえずベースは完成。ちょっとは砂漠らしく見えるかな?

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 ベースの制作作業の合間を縫ってコツコツ進めてきたのがコチラ。でもこれ、装備品が多い上にリアのジェリカンの固定具やら、横に吊るすザックのベルトやら、やたらと自作する部分が多い! まあ、そういうのが楽しいんですけどね。この手の模型は。
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 ということで、四苦八苦しながらジープの方も一応完成。ピンクパンサーと並べてみました。ううむ、思うところはあるけれど、実質一日でここまでできればいいだろ。ということで、最終的な仕上げはベースに固定してからにします。

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 では、ます先にピンクパンサーの方をベースに固定。本当はタイヤに金属線を打ってベースに固定すると上部でいいんですが、今回はあんまり余計なことばっかりやってたんで、この時点で締切り間際。高粘度の瞬着で半ば強引に接着しちゃいました。
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 そして、次に登場するのはタミヤエナメルのデザートイエロー。これを希釈してエアブラシで砂汚れを再現します。
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 はい、こんな感じ。タイヤや車体下部を中心に、砂埃で汚れそうな部分に吹き付けていきました。
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 じゃあジープの方も、とベースに止めてサンドイエローを吹いたんですが、ありゃ、ちょっと吹きすぎて全体がフラットな感じになっちゃった。
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 写真などでみるS.A.S.ジープは、もっとガツガツにヤレている感じがするので、あらためて汚し塗装を追加します。
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 こういう時に活躍するのがクレオスの「リアルタッチマーカー」。ペンで書き込んだ部分を「ぼかしペン」なるのもでボカしたり薄くしたりできるという代物。「ガンプラの汚しに使ってね」という体裁ですが、これが中々スケールモデルにも使えるんですな。
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 百聞は一見にしかず。とにかく使ってみましょう。まずはバンパー部分にグレーのペンで書き込んでみます。
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 そして「ぼかしペン」でウニャウニャ擦ると、あら不思議。こんな感じになるんですね。アルコール系の塗料なのでラッカーの上はもちろん、強く擦ったりしなければエナメルの上にも使用できます。結構便利でしょ?

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 そして汚しの最期に登場するのはタミヤ「ウェザリングマスター」。アイシャドゥのように粉をこすり付けるものなので、砂漠のウェザリングなどにはまさに最適。適度に「粉っぽい」感じが演出できます。
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 ウェザリングマスターAセットのサンドなどを中心に、全体を汚したら銃火器の鉄部分に細工します。
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 ここでも活躍するのは同じくタミヤのウェザリングマスター。今度はCセットのシルバーを使ってドライブラシの要領で角にこすり付けていきます。
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 ハイ出来上がり。手軽で失敗も少ないので、初心者の方にもオススメのアイテム。持っておいて損はありませんよ。

 そんなこんなの作業を繰り返して、よっしゃ、デキター!! ということで記念撮影。
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 まずはピンクパンサー・サイド。実はこのベースのレイアウト、「前後がない」というのがミソ。
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 なかなか男前に仕上がったピンクパンサー。70年代のS.A.S.使用ですから作戦時間も限られているだろう、ということで、汚しはやや控えめです。
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 コチラはジープ・サイド。こっちはもうWWⅡで活躍した車輌ですからハード目な仕上げ。
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 ううむ、アップで見るともうちょっと手を入れたくなってくる。でもまあ、実質一日で作ったにしちゃァ上出来。
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 ということで完成した「イギリス陸軍 S.A.Sランドローバー ピンクパンサー」&S。A.S.ジープ。後はギャラリーでお楽しみ下さい。

 大分久しぶりに取り上げてみたAFV、いかがだったでしょうか? 何せタミヤさんの模型を取り上げるのが始めてだったのには自分でも驚いた。なんだか前にやったような気がしてたんですけどね。たぶんそれは個人的に作ったヤツだったんでしょうね(笑)。実はまだ幼少の頃、初めて「シリーズ」として意識して作ったのが、このMMシリーズでした。その前まではスケールとか気にしてなかったもんなァ、あんまり。またやりたいな、MMシリーズ。あ、タミヤキットだったら自動車とか二輪車とかでもいいな。

 なんて、夢も広がった所で今回はここまで。次回は何を作ろうかな?
 ってことで、お後がよろしいようで。

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