線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 先週「暇になっちゃったよ」って書いたら、案の定、やってきました締切りが重なる事案が複数(笑)。いや、もうありがたい限りなんですけどね。どうしてこう重なるかな? という事態になっとります。とはいえ締切りはまだ先。いまからコツコツと作業を進めればちゃんと乗り切れるはずだ。と自分に言い聞かせてしっかり模型を作りましょう。ということで今回はバンダイ 1/144 HGUC MS-06R-2「ジョニー・ライデン専用ザク」その4回目。張り切って参りましょう!!

 前回は手足や胴体の基本的な工作を終えて、塗装前の仕上げをしているところ、といった状態でした。
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 今回は残った工作、武器類の加工げから行ってみましょう。

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 まあ、加工といっても大きな改造はしないので、接着整形がメインの作業になります。
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 ところがやっかいなのがバズーカなどの円筒形のものの整形。適当にやってると接着面だけ削りすぎて楕円形になっちゃったりします。いつもはサンドペーパーとスポンジヤスリを併用するんですが、今回は新しく発売されたWAVEさんのヤスリスティック ソフト2も一緒に使ってみました。これ、大きいサイズには前からソフトタイプがあったんですが、今回「細型」と「三角」にもソフトタイプが加わり、バリエーション豊かになったんですね。表面のヤスリ面の下の弾力があり、こういった曲面の加工にはもってこいのディスポーザブル・ヤスリ。今回もだいぶん重宝しました。このサイズならフィギュアなんかにも使いやすいんじゃないかな?
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 それから、ちょっと注意が必要なのはキットパーツにある小さい段差。これを活かしてヤスリをかけようとすると結構技術がいるので、今回は気にしないで削り取って整形した後でイエローサブマリンのプラストライプ(0.14厚、幅1mm)のものを貼り付けました。
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 その他、230mmバズーカとザク・マシンガンの銃口は薄く加工してあります。まあ、この辺は定番加工ですね。今回、スコープ・レンズ類は貼り物で仕上げようと思っているので、これらの加工が済んだら武器類は一応終り。後は塗装に懲りたいと思います。

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 それから、前回の工作に加えて追加工作したのが、頭部の後頭の動力パイプの基部。写真のように上部についている部分を切放し、下側に接着。間に穴を空けた2mmプラ棒を挟みこんで接着しました。
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 これは後頭部の出っ張りの真ん中に接着線が出てしまうのを防ぐための工作。それに、なんかホラ、本物もこんなふうな構造になってそうでカッコイイじゃないですか(笑)。挟み込んだプラ棒は動力パイプの芯を差し込むサイズ調整を兼ねています。

 さて、ここまできたら全体にサフを吹いて最終的な仕上がりのチェック。それから塗装に入る、という手順なんですが、実は我家のメイン・コンプレッサーが長年の重労働に耐えかねてオーバーホール中でして、手元にあるのは予備の非力なコンプレッサー。なにせ基本圧力が低いのでサーフェイサーなどの粒子の重い塗料はどうしても吹きにくい。何とかならんもんかと考えてみたら、あるじゃないですか、良いものが。
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 はい、ガイアノーツの「イージーペインター」。スプレー缶で混色した塗料を吹きつけできる塗装グッズとしてあちこちで注目を浴びていますが、塗料が吹けるんなら当然サフも吹けるだろうということで、ひとつ挑戦してみることにしました。
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 意外と凝っているのがパッケージ。ミシン目が入っていて、写真のように用具のスタンドとして使うことができるようになっています。内容物はスプレー缶1本と塗装用の塗料容器1本、それに前の写真に写っている希釈用の計量カップ。
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 塗料の希釈具合は塗料1に対して溶剤1.5が基本ということなんですが、実際にサフを吹いてみたところ、若干濃い感じがしたので溶剤1.6位に希釈しました。吹きつける塗料が出来上がったら容器に移して写真のように本体部分に取り付けます。後は缶スプレーと同じように先端のボタンを押して吹き付けるだけ。
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 はい、ちゃんとサフが塗れました。塗装時の感覚としては、当たり前ですが完全に缶スプレー。噴圧の調整ができないので、小さい部品を塗るにはどうしても塗料のロスが多くなります。そのあたりも考慮して塗料を作っておくと良いでしょう。それから、やはり噴量が多い関係で塗装ブースがミストを吸いきれず、だいぶん空中に散布しちゃいました。できれば屋外で塗装したほうが良いと思います。塗装できる面積としては付属のエア缶1本で缶スプレーの小さいやつ(クレオスとかの100mlの缶)の2~2.5本分といったところでしょうか。ちなみに、前に普通の乗用車の1/24の模型を塗ってみたんですが、サフを吹いてフレームを塗って、ボディは昔風のもったりとした厚塗りをしたところで丁度エア缶1本を使いきりました。ご参考までに。
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 塗装後の手入れも簡単。まずは塗料の容器を外して中の塗料を出したら、容器にツールウォッシュなどを入れて指で口を押さえてシャカシャカします。ワタシはいつものガイアノーツ「ツールウォッシュ」を使いましたが、容器の対溶剤性は十分。何の問題も無く使用できました。
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 このシャカシャカを2回くらいすると写真のように容器が綺麗に洗えます。そうしたら本体の吸い上げノズルの中などを掃除するために、少量のツールウォッシュを入れた容器を取り付けて溶剤を吹きます。
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 溶剤を吹き終わったら、本体の口や容器の外側などに付いた塗料を拭き取って手入れ完了。これで次回もまたトラブル無く使うことができます。

 さて、今回はサフブキに使ってみたイージーペインター。総体的な感想としては、普段から缶スプレーを使い慣れた方には絶対的にオススメ。混色した塗料が使えることで塗装のバリエーションがグッと広がるでしょう。
 エアブラシとコンプレッサーを使っている方なら補助的な塗装用具として、今回のような使い方が便利かもしれませんね。サフじゃなくてトップコートを吹くとかね。また0.3~0.5mm位のエアブラシを持っている方でも、大きい口径のエアブラシで吹くような広い面を塗装したい場合には威力を発揮するでしょう。0.5のエアブラシでも30cm四方以上の平面を均一に塗るのはそれなりに大変ですが、このイージーペインターなら比較的簡単に塗れるハズ。

 問題は「エアブラシは持っていないけれど吹付け塗装に挑戦したい」という方の場合。正直に言って「塗料を吹きつける」といった塗装法なら圧倒的にエアブラシ&コンプレッサーの方が使い勝手が良いし、長期的にはコストパフォーマンスも高いといえます。ただし高価なものですから、絶対にそっちの方が良いともいえません。缶スプレーでの塗装は、時によってはエアブラシよりも遥かに難しい場合があります。そのあたりを考慮して、「これは自分で調色した塗料が使える缶スプレーだ」と思って使えば、筆塗り、エアブラシ、缶スプレーと並ぶ第四の選択肢になるんじゃないかと思います。まあ価格も手頃なので試しに使ってみる、というのが早道かもしれません。

 閑話休題。それではライデンザクに戻りましょう。
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 戻った途端に大問題発生! 足のバーニアがね、無いんですよ1個。ご覧のように、もう塗装までしてしまってあったのに……。2時間ばかり部屋中を捜索したんですが見つかりません。いいよ、もうあきらめた。もっと面白いことしちゃう。
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 ということで仕入れてまいりました、バンダイのビルダーズパーツ「1/144MSバーニア01」。今回のカスタムパーツはどうせなら自作パーツ以外すべてビルダーズパーツを使ってみようじゃないかという試みです。
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 これが1/144MSバーニア01のランナー。4種のバーニアが4個づつ入っています。
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 形状として面白いのは左の2つ。右の2つは一見同じように見えますが、写真左のようにデザインの異なるインナーパーツが用意されています。各タイプが4つずつですから、R型ザクの足に使うには2パッケージ必要ということになります。じゃあとりあえずくっ付けてみてどれを使うか決めましょうか。
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 まずはノーマルな形状のもの。写真の左側がビルダーズパーツのバーニア。うむ、普通だ。
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 お次はフラップが付いたタイプ。派手でカッコイイですね。いかにもカスタム機、といった雰囲気。
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 最期は先端にリングが付いた形状のもの。ちょっとツウ好みな感じ。

 しばし考慮した上で足にはフラップタイプのものを、バックパックのメインスラスターにはリングタイプの物を使うことにしました。どうせならね、背中もやっちゃおうかと思ったので。
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 で、リングタイプのバーニアで気になっちゃった所を改修。写真の赤丸で囲った部分が繫がっちゃってるので、場合によっては単なる長いバーニアにしか見えない。
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 そこでリングパーツのジョイント部を写真のように改修しました。これを本体にくっ付けると……、
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 ホラ、リングがシャフトでくっ付いてるように見える! まあ、ここまで手をかけたくないという方は削り取った部分をフラットブラックなんかで塗っちゃえばいいと思います。
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 ここまでやったんならついでに、ということでフチにもウスウス攻撃をすることにしました。
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 フラップタイプの方はだいぶんフラップに厚みがあるので効果が見え易いですね。
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 ちなみにノーマルタイプのバーニアも加工してみました。基本的にはリューターを使ってある程度の薄さにしたら、サンドペーパー等で加工面を整えます。
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 そんな内側の仕上げに活躍したのが、やはりWAVE新製品のヤスリスティック ソフト5。三角形の先端を使うと内側の整面がしやすくて大変具合がよろしい。
 さて、バーニアの整形が終わったので、今度は本体に取り付ける算段をします。
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 ビルダーズパーツとはいえカスタムパーツですから、そのまま使えるわけではありません。やっぱりそれなりの工夫は必要です。
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 まず脚部のバーニアは取り付け軸の太さが違うため、キットの軸を切断。それぞれの切断跡の中心に1mmの穴を空けておきます。
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 そこに接着するのはビルダーズパーツに付属する基部パーツを加工したもの。基部パーツの取り付け部を切り取って1mm穴を空け、4mm程度に切取った真鍮線を軸にして接着します。この手のパーツは接着面積が少ないため、どうしてもポロリしがち。真鍮線で補強しておけばそんな心配もなくなります。

 よおし、じゃあいよいよ塗装だ!
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 ということで、いきなりシルバーを吹いています。写真はビルダーズパーツのバーニアの中身ですが、バーニア本体や武器類も同じようにシルバーで塗装しています。塗料は毎度お馴染み、ガイアノーツのEx-シルバー、溶剤はメタリックマスターを使っています。
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 シルバーが乾いたらバーニアのインナーはクリアーレッドを、武器類はクリアーブルーを塗り重ねます。なんか、「おじいさんは山へ芝刈りに」的な言い回しだな(笑)。
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 バーニアにはクリアーブルーとクリアーオレンジを塗り重ねます。焼け色&使用金属の違いを再現といったところです。本来ならバーニアはこんなふうに焼けたりはしないんじゃないかと思うんですが、まあ、そこはちょっとした演出ということで。
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 で、青とオレンジを重ねたバーニアにいつもの倍くらい溶剤で希釈したクリアーブラックを吹くとこんな感じになります。溶剤が多いと角の部分の塗料は逃げ、ヘコミに残りやすくなります。まあ表面の明るさを調整すると同時に、スミイレとシルバーのドライブラシを同時にやるような横着な手法ですな(笑)。あ、ただし、この状態になるようにするにはある程度の慣れが必要です。やってみようと思う方はジャンクパーツなどを使って練習してから挑戦してみてくださいね。
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 バックパック用の方も同じように仕上げました。こっちはリングパーツだけ金属が異なるか、表面加工が異なる仕様、と想定して金色っぽい仕上げです。こちらはビルダーズパーツの基部でなく、キット付属のボールジョイントが差込めるよう穴を広げています。
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 そしてメタリックレッドに仕上げたインナーパーツをインサーーート!! うむ、カッコイイじゃないか(笑)。MSVでは多くの場合バーニアの中身が赤く塗られていたりします。それを、こんな手法で再現してみたというワケです。
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 実はノーマルタイプのバーニアも同じように仕上げてあったりします。いやぁ、差し替えが利くもんで、どっちにもできるようにという、ちょっとした出来心で(笑)。

 さて、じゃあ武器のほうの塗装。
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 こっちはメタリックブルーになった上からクリアーブラックを塗り重ねました。だいぶん暗い色に仕上がってますが、これで3~4回塗り重ねたかな。とにかく欲しい色になるまで重ねます。
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 重ねたブラックがしっかり乾いたら番手の高いヤスリで部分的にブラックを剥がしていきます。写真右に写っているのは先にも紹介したWAVEヤスリスティック ソフト5の1200番。この外にもスポンジヤスリやサンドペーパー、時にはデザインナイフなども使って、擦れて露出した金属地を演出します。
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 塗装剥がしが終わったらEx-フラットクリアーでツヤを統一します。武器類はこのあたりで一旦完成。
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 とりあえず完成したバズーカとマシンガン。この後スコープレンズの作業が残っています。塗りあがった本体と組み合わせてみて、足りなければドライブラシなんかも考えています。

 さて、武器と同じに、本体よりも先に塗装を済ませたのがバックパック。R型ザクのバックパックは結構複雑な塗分けで、根気が尽きる前に先に塗っておこうという魂胆です。
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 で、まずは表面処理を終えたバックパック。バーニアと思しき場所にいきなりスターブライトアイアンを吹きました。この後にクリアーレッドを重ね塗りして、バーニアの中身の一番小さい四角の中をマスキングします。3連のバーニアの上の部分と両サイドのバーニアの中身、円筒形の上にかかるディテールはスターブライトアイアンのままマスキング。全部のマスキングが済んだらもう一度スターブライトアイアンを重ねます。
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 今度は3連バーニアの底面にスターブライトアイアンのフチを残すため底面全部を覆うようにマスキング。左上の赤い六角形はアルティメットホワイトの上にクリアーレッドを重ねてマスキングしておき、全体にバックパックの本体色を塗り重ねます。
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 本体色を塗り終えたら3連バーニアの部分だけ残してもう一度シルバー→クリアーレッドで塗装。本体色を塗った画像が無いのは、もうお馴染み、写真を撮り忘れたから(笑)。で、一見余計な手間がかかっているように見えますが、この塗り分けを各色1回ずつの塗装で済まそうとすると込み入った3連バーニアの中に極細のマスキングを正確にしなけりゃならないことになります。小面積の凹面の極細マスキングですから、数回に分けて塗装したほうが確実で現実的だと判断してこんな手法をとりました。
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 で、マスキングを剥がして組み立ててみたところ。あ、左側の3連バーニアの中のマスキング、剥がし忘れとる(笑)。まあ、こんな感じに仕上がるわけです。結構派手目なしあがりで満足。

 なんてことを延々と書いてたらすっごく長くなっちゃったな。実はもう完成してるんですが、ここから駆け足というのもなんだな。なんせ本体はドットマトリクス迷彩ですからね。そのあたりもちゃんと見ていただきたいなぁ。じゃあ、完成は次回に譲りましょうか。
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 ということでサフ状態のライデンザクでお別れです。
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 バックパックと武器とバーニアだけ出来上がっているという、ちと妙な状態(笑)。シンマツナガ機に見えないこともない。

 今回はここまで。次回は本体のドットマトリクス塗装をどうやって仕上げるかを中心にご覧いただきたいと思います。ちょっと短めになるかな??
 それでは、次回も乞御期待!!

(C)創通・サンライズ

詳しくはバンダイ・ホビーサイトホームページへ
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