線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 この記事が公開される2月14日は言わずと知れたバレンタイン・デー。最近の模型事情に明るい女子モデラーの中には3Dスキャンで自らをデータ化して、切削機や3Dプリンターで立体化、シリコンで型取りして溶かしたチョコを流し込み、文字通り「私をた★べ★て★」的なプレゼントをする方も――――――、いねえよ!! いたら怖いよ! つうか食う方の身にもなれよ! どっから食えば良いんだよ!! 頭からとか、バリバリ食うのかよ!!! と妙に興奮気味な理由はバレンタインなんてすっかり念頭消失していて、名東アルファベット・チョコレートを大人買いしてしまい、後から気付いてなんとなく負けたような心持になっているせいです。ふーんだ、別に家にはいっぱいあるからいらないもんね、チョコなんて(あ、でも女性からは受け付けてますんでね。チョコ好きなんで、どしどしお寄せくださいね)。
 というバレンタイン完全負組な雰囲気で始まりました「やたら模型制作室」。今回はバンダイ HGUC MS-06R-2「ジョニー・ライデン専用ザク」その2回目。早速張り切ってまいりましょう!!


 前回ではキットを仮組みして足まわりをチョコッといじってみた状態でした。
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 足首の所のパーツをいきなり新規で作ったりして、初回からやや暴走気味(笑)。
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 では今回も引き続き足からいきましょう。

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 今回最初に手を付けるのは足首のパーツ。いやべつにね、このままでも良いかなぁとは思うんですが、
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 写真の青線で表した部分、スリッパと足の甲の部分の段差が気になっちゃった。この部分、最近のHGシリーズのザクでは当然のごとく段差が付いているんですが、元々の設定画では段差はありません。ちなみにMGのザクVer.2.0では「機能的な段差」が付いているというよりも「パーツ接合上の結果」といったイメージで処理されています。MSVがはやった頃を思い返してみると、段差が無く、靴底と足の甲のラインがぴっちりと繋がっているイメージです。じゃあこの段差を解消しよう。
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 ポリパテで修正しようと思うので、まずは靴底のパーツの上面、足の甲と繫がる面をマスキング。靴底のパーツの方にパテが付かないように工夫します。
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 そうしたらパーツ同士を組み付けたままパテを盛り付け。段差部分を中心に元パーツの形に添って盛り付けます。
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 パテが硬化したら荒目のヤスリでざっくりと形状を出していきます。
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 ある程度形ができたところでパーツ一旦取り外します。後は再度組みつけてじっくりと形状を仕上げていきます。
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 ハイ、ざっくりとこんな感じ。足の甲上部のラインとなだらかに繫がるように意識しています。こういった三次曲面の加工には地紙が柔らかいサンドペーパーかスポンジヤスリが適しています。
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 続いては前回フチを薄く加工したフェアリングの追加加工。
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 このね、ハッチ状のディテールが凸なのが気になります。ハッチなら面位置にしたいなぁ。
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 ということでディテールを削り取ってスジボリに変更しました。手順として、元のディテールに沿ってスジボリをしておいてからディテールを削り取ると効率がよろしい。
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 次に手を入れたのはその裏側。フェアリングの接合部の後側です。写真の青丸で囲った所は、MGのライデンザクでは大き目の隙間が空いていて、いかにも「フェアリングは後からつけました」的な表現がされています。じゃあ、それを再現してみよう。
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 パーツ接合部の段差は意外と簡単に加工できます。写真のようにパーツを組み付けた状態で接合部をガイドに、スジボリツールを使って溝を彫っていくだけ。今回使ったのは雲母堂本舗の「カッターノミ」の0.6mm。つまり0.6mmの溝を彫ったわけですね。
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 こんな按配に仕上がりました。
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 パーツを外して見たところ。ちゃんと段差が彫れています。
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 溝の加工ついでにフェアリング後側のディテールも面位置に変更。まあ、このあたりはお好みで。
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 お次はフトモモ。どうもこのあたりがボリュームに欠けるような気がします。R型ザクのフトモモの中身は推進剤や冷却剤が入るスペースが拡張されていて、外装もそれにあわせて大型化されているというのが定説。キットパーツは確かに後側に膨らんでいるんですが、前から見た時に普通のザクとあまり変わらないんですね。
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 そこで、一目で「強化型」とわかるように、写真の青線のようなイメージでパテ盛りしてフトモモを大型化してみようと思います。
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 パテ盛りの前に0.3mmプラバンで写真のようなパーツを作って挟み込みます。大昔ならパーツを接着してパテ盛って、ってな作業になるんですが、せっかく塗装に便利なスナップフィットですからね。接合ラインもディテールになるし、ここは分割できるように加工しようという訳です。
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 プラバンで作ったパーツに薄くメンタムを塗りつけてキットパーツに挟み込んでポリパテを盛り付けます。
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 プランバンを外したところ。ポリパテの完全硬化直前に取り外すと綺麗に外せます。この後はパーツ同士を組み付けた状態でヤスリやナイフなどで形状を出していきます。
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 はい、大まかに出来上がり。表面の仕上げは後でまとめてやりましょう。今の段階では全体のバランスを整えていくのが第一。
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 はい、ここまでの作業を終えたパーツを組んでみました。なかなか良い雰囲気だけど、比較対象がないとわかりにくいな。
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 加工前の左足と一緒に撮ってみましたよ。こうしてみると効果絶大。サイズ自体はそれほど変わってないんですが、ヒザに繫がるラインを変更することで大型化した雰囲気を演出してみました。さて、足はとりあえずこの辺りで一旦置いておこう。

 じゃあ、次は腕。
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 形状はなかなかよくできているんですが、下碗部の上面、下面ともに合せ目処理が必要です。「接着整形してマスキング→塗装」か「アトハメ加工→塗装」の選択を迫られるところ。
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全体はこんな構造になっています。あ、なんだかこれ、アトハメできそうじゃないか?
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 と思いついちゃったので今回はアトハメでいってみようと思います。問題になるのはヒジ関節の出っ張りと茶色いパーツを固定するための上面のダボですね。
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 二の腕上面は接着整形してチョコッと加工。右側の写真の青丸の中のように裏面のダボを止める前側の出っ張りを削っておくとスムーズにアトハメができます。
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 下碗部の赤い方のパーツも接着整形。ヒジ関節のシャフトと表側の出っ張りは切取って、3mmの穴を空けておき、塗装後に3mmプラ棒で繋ぐようにしました。
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 加工完了の図。これで塗装後に組み立てることができるようになりました。
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 下碗部のパーツはこんな方向ではめ込んで固定する仕組み。今のところがっちり止まってくれますが、もし緩くなっちゃったら塗装後に接着してしまおう。
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 続いては左肩のスパイクアーマー。接着整形を終えて各部のスジボリを軽く彫りなおした状態です。
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 ちょっと気になったのがパーツの厚み。裏側の形状を見ると意識的に厚みを付けているようなんですが、ちょっと厚すぎるような気がしたんで薄く加工しようと思います。
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 まずはデザインナイフやヤスリで大まかに加工した後、リューターで加工。
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 その後はサンドペーパーで仕上げます。まあ、このあたりのパーツの厚さは好みもあるんで、みなさん色々試行錯誤してみてください。
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 表側のラインもシャープに加工しようと思っているんですが、このあたりは仕上げ段階でデリケートに仕上げたいと思うので後回し。大体の面出しだけをしておきます。
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 さて、お次はスパイクをシャープにします。って、もう2本分加工しちゃってますが。この工作についてはいろんな手法があるんですが、今回はプラ棒を使った方法をご紹介しましょう。
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 ということで、まずはスパイクパーツの先端にピンバイスで穴を開けます。これ、一見大変そうに見えますが右の写真のように裏側からピンバイスを差込むと簡単にセンターにあけることができます。
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 センターに穴が空いたら、それをガイドに徐々に穴を広げていきます。最終的には2mmの穴が空けばOK。今回は1mmから初めて0.2mm刻みで広げていきました。この工作、いっぺんに穴を広げようとすると必ず失敗しますから注意してくださいね。
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 穴を空け終えたら2mmプラ棒を差し込んで接着。ここはプラ用の接着剤を使うのが一番。綺麗に仕上がります。
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 接着剤が完全に硬化したらスパイク状に整形。写真のように元パーツのラインに沿って直線に削っていきます。このラインを細かく全周囲に繋げていけばシャープな先端が出来上がります。
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 はい、こんな感じ。これ、ちょっと慣れがいりますが頑丈にシャープな先端が作れる手法です。
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 こういった円錐形のようなパーツを削る時に便利なのがWAVEの「ヤスリスティックSOFT」。適度な弾性で曲面の加工がしやすいのでオススメです。

 じゃあ、ここまでに出来上がったパーツを一度組んでみましょう。
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 うん、なかなか良い感じ。作業中はこんなふうに何度も仮組みを繰り返してバランスを確認します。さて、残るは胴体と頭部、バックパックなど。あ、動力パイプもあるな。なんて、この後の作業の手法と手順などを考えるのも模型制作の楽しみです。

 てなところで今回はここまで。
 というわけで、次回も乞御期待!!

(C)創通・サンライズ

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