線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、一週間のご無沙汰でした。
 いやぁ、ちょっと捻挫をしましてね。しかも家の中で。まあ捻挫自体はたいしたこともなく、元気に歩き回ってるんですが、これをチョコッとツイッターに書いたら反応がリニアなこと(笑)。普段は記事更新のツイートしたってリツイートもしてくれないくせに。全く「人の不幸は蜜の味」を地で行く奴らばっかりだ! こうなったら倍返しだっ! と叫んでみても、みんなを捻挫させて歩く訳にも行かないんで、「ああ、オレはみんなに心配されているんだなぁ」と、心構えを変えることにしました。世間ではこういうのを“老化”っていうの? ねぇ、言うの?? ということで老化はしても模型制作量は落ちないワタクシ線香亭。今回も張り切ってまいりましょう!!

 今回はWAVE 1/24 レジンキャストキット「ラビドリードッグ」その3回目。
 前回までで頭と胴体が組みあがって、いよいよ手足に取り掛かろうというところで終わってました。
b_046b_047
 では今回は腕から。

c_001
 まずは両腕に使うパーツをザックリと取り出してみました。
 実はこの腕の部分、このキットで最大の山場といえる部分です。可動部が多いので必然的にパーツ数も多くなり、複雑な形状のパーツが多いためしっかりとパーツを整形する必要があります。
 例えばこんなパーツ。
c_002
 左腕の下碗部のパーツなんですが、一見どこがバリやらパーツやら見分けが付きにくい。
c_003
 これは写真の赤で囲った部分がバリ。これをデザインナイフやニッパー、ヤスリなどを使って綺麗に処理する必要があります。まあ、そうは言っても柔らかいレジン製ですから加工は随分楽ちん。しっかりと形状を見極めて綺麗に処理すれば完成後の見栄えがグッと違ってきます。
c_004
 それからレジンキャスト・キットの宿命。整形不良部分。このキットの場合、非常に優秀で、整形不良のパーツなどはほとんど無いんですが、それでもやっぱりまったく無いってことはありません。写真の赤丸で囲った部分はレジンが十分に流れていなかったのか、バリを落とすとパーツ側に亀裂が出てしまいました。
c_005
 こういう時は思い切って亀裂の入った部分を丸ごと切断。ヤスリで平面を作ります。
c_006
 そうしたら同じく平面を出した同じ色のランナーを接着。接着には瞬間接着剤を使いました。
c_007
 貼り付けたランナーのいらない部分をざっくり削り落としたらヤスリで整形。
c_008
 はい、こんな感じに修正完了。
c_009
 内側も元のディテールに合わせて加工しておきます。これなら無塗装派の方でも気にならないレベル。ランナーもこんな時に役に立つので、キット完成までは捨てないでおきましょうね。

 じゃあ、いよいよ腕の実制作開始。
c_010
 まずは肩口の関節部分から。このキットでは肩口の立方体の中に関節パーツを組み込むような構成になっています。このあたりもこのシリーズの進化ですな。インジェクション・キットっぽい。
c_011
 ただし、細かくて複雑な形状のパーツが多いので、それなりの修正も必要です。写真のパーツなどは可動部なのでしっかりと処理しておいたほうが良いでしょう。
c_012
 今回の作業で重宝したのがWAVEさんから新しく発売された「HG細幅彫刻刀」。写真は2.4mmのものですが、これが細かい所のバリ取りなどに大活躍。サイズも各種揃っている上強度も十分。カラーもオシャレで、なかなか使える道具です。
c_013
 活躍するのはこんな場所。単純に刃を当て整形するほか、スクレイパーのように使ったりできるので大変重宝しました。

 さて、続いては二の腕。
c_014c_015
 ここも結構バリが多く、ディテールにかかっている場所もあるので、しっかり処理しておきましょう。左の写真は整形前。右は整形後です。このあたりはプラモデルのように「ゲートを切取る」のではなく、「造型に参加している」気分で作業すると楽しんで処理できます。ワタシの場合。
c_016
 このパーツには3つのポリパーツを軸を切取って接着します。ワタシは接着にスーパーXを使いましたが、どうしてもスーパーXが苦手という方は高強度の瞬着などでも良いかもしれません。
c_017
 はい、こんな按配に出来上がりました。この後の塗装に備えて、パーツのディテールを若干彫り直したりもしております。
c_018
 こんなふうにパーツの処理を終えた肩口から上腕部のパーツ。
c_019
 肩アーマーは関節パーツの上面に差込んだポリパーツに止める仕掛けになっていて、若干ながら可動します。
c_020
 はい、組みあがりました。各部の構造がよく練られていて、差込み式のポリパーツも空の外装パーツで止まって抜けなくなるという仕掛けになっています。ううむ、よくできてるなぁ。

 続いては下碗部。まずちょっとした注意点から。
c_021
 下碗部の左右の挟みこみパーツ。外からみた時は全く同じ形なんですが、右と左で内側の形状が異なります。
c_022
 はい、この部分。写真左は右腕用、左は左腕用。右腕用のパーツには内側に突起があります。これ、うっかり逆に組んじゃうと上手く組みつけられませんから注意してください。
c_023
 で、実際に組み付けた右腕。ヒジのブロックに下碗部をハメコミ、左右のパーツで固定する方式です。これなら塗装後でも組みつけられます。
c_024
 先ほどの右腕の突起はアームパンチのストッパーになってたんですね。これも中々考えられた構造です。
c_025
 じゃあ、左腕はというと、こんな按配。こちらはアームパンチではなく展開するクローを挟み込む構造です。
c_026
 で、このクローの展開ギミック。すり合わせに結構な時間がかかりました。キットのままだと内部軸が上手く動作せず、途中で引っかかって上手く可動しなかったので、スムーズに可動して、なおかつブラブラにならないよう慎重に内部軸の太さをを調整。いやぁ、この加工、このキット最大の山場かもしれない(笑)。
c_027
 そんなスリあわせ作業に煮詰まったら他の作業に浮気しよう。というわけでクロー部分を組んでみました。キットではクローの可動軸に付属のポリパーツの2mm径のものを使用するように指示されていますが、ちょっと動作が不安定だったので2mm真鍮線を使用しました。横に写っている丸いパーツは可動軸の目隠し。これは塗装後に軸を根元まで埋め込んでから取り付けることにします。今から軸パーツを根元まで入れちゃうと、二度と外せなくなると思うんで。
c_028
 で、うれしいのはクローのパーツが2セット入っていること。ノーマル時のパーツは左側。右は劇中のイメージを再現する、いうなれば「エフェクトパーツ」。確かに劇中ではより迫力ある画を作るためこんなふうに描かれている場面が多く見受けられます。しかもキットパーツをよく見ると、エフェクトパーツの方の爪は若干大きく造型されてる。こういうのは原型氏さんのセンスが問われるところ。実に上手く劇中のイメージを再現しています。
c_029
 さて、そんなこんなで出来上がった左右の腕。早速本体にくっつけてみましょう。
c_030
 おお、バイザーがないからちょっと変な感じだけど、バランスはバッチリ。
c_031
 クローはこんなふうに展開してマシンガンの銃口が覗きます。銃口部分のパーツはキットパーツではなく、他のものに差換えようと思っているのでまだ付いてませんが。
c_032
 そしてエフェクトパーツに差換えてみたクロー部分。やっぱりこの迫力だよねぇ、という満足感。なんだか「オレはやったぜ!」的な気分になってきます(笑)。

 じゃあお次は足。
c_033
 これが基本構成。構造的には至ってシンプルな構成ながら、可動部には5mmポリキャップを使用して十分な強度を確保してます。
c_034c_035
 仮組みして動作確認。ううむこれなら手間要らずで組みあがりそうだ。

 ということは、なんだ。このまま足を組上げて、武器類なんかを組上げちゃうと次回は塗装だけってことになるんだな。ううむ、それじゃあちょっとページが持たない……。
c_036
 という大人の事情で今回はここまで。次回は足とオプション類を組上げて、塗装、完成! と行きたいと思います。どうぞお楽しみに。

 それではそろそろこの辺で。
 次回も、乞御期待!!

 

詳しくはWAVEホームページへ
<前の記事へ ◆ 後の記事へ>


Leave a Reply

CAPTCHA


This blog is kept spam free by WP-SpamFree.