線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、今回は1週間以上のご無沙汰でした。
 いやぁ、年も押し詰まってきて、すっかり年末進行真っ只中の線香亭です。師走っていうくらいですから、12月になると皆さん走り回っているんじゃないかと思うんですが、ワタシの場合、忙しくなると家に閉じこもりっきりになります。しかも背中合わせにおいてあるPCデスクと模型用の作業机のいったり来たり。全く運動不足もはなはだしい状態です。しかも模型作りに関しては先日から発病している「やりすぎ症候群」が加速してまして、どうも自ら作業量を増やしてしまう傾向が強い。結果として、時間の足りなさに拍車をかけてしまうという自業自得状態が続いております(笑)。てなことを自分で言ってるうちは、まだ元気がある証拠なんですけどね。てなわけで、今回も張り切って模型をつくりましょう!

 今回はハセガワ 1/32「川西 N1K2-J 局地戦闘機 紫電改」その4回目。
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 前回までで基本的な整形やエンジンのディテールアップなどが終わってました。
 
 今回はまずここから!
 前回、スプリングの先が宙ぶらりんなのが気になって六角ボルトのディテールを追加した主脚のリンケージ。
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 この部分、前回の記事をご覧になったある方より親切に教えていただきまして、実はこのスプリングの先端はフックになっていてタイヤハウスの壁面に引っかかっているだけだということがわかりました。ご親切に写真まで送っていただきまして、ありがたいかぎり。この連載はこういった皆さんの善意で支えられております。
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 そうとわかれば修正せねばなるまい。ということで六角ボルトのディテールを切放してスプリングのディテールの端っこに0.5mmの穴を開け、L字に曲げた洋白線を取り付けました。
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 アップで見るとこんな感じ。本当は先端は丸くなっているみたいなんですが、取り付けた状態ではほとんど見えなくなるようなのでこんな感じにディテールアップ。というかディテールアップの修正。
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 取り付けるとこんな感じになります。うむ、なんとなくそれっぽい(笑)。いやぁ、スケール物をやる時はきっちり調べてからでないとこういう事が起こるといういい見本です。いやいや、完成前に判明してよかった。

 さて、スケジュール的に考えると、もうそろそろ塗装に取り掛かるタイミング。
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 今のところ下地として全体をEx-シルバーで塗った状態。いよいよこの上にメインとなるグリーンを重ねていきたいと思います。

 この紫電改のグリーン、前回も書きましたが、零戦などと異なり、いわゆる「川西系」のグリーンで塗られています。
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 写真の右側が今回調色したオレ的「川西系グリーン」。右はそのベースとなったガイアノーツの「緑色」。若干明るく、青みの強いグリーンに調色してみました。
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 このグリーンをノンマスクでエアブラシ塗装。下面のシルバーとの境目から塗っていきます。
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 尾翼部の塗り分けはこんな感じ。
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 こちらは一通り塗り終えた状態。いつもなら機体のパネルごとに塗装していくんですが、今回はちょっと面白い仕上げを考えているので均一にベタ塗りにしました。
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 で、よく見たら若干下面にグリーンが吹き込んでしまっていたので、マスキングしてシルバーを塗り重ねます。じつは上面と下面の塗り分けも、当時の実機の写真なんかを見ると結構きっちり塗り分けられているような気がしてきたんで、ここで修正、しっかり塗り分けに変更することにしました。仕上がりのほどは後ほど。

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 グリーンを塗り終えたら次は翼前縁の黄橙色の塗り分け。まずは仮組みしていた主翼を取り外します。
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 この主翼に、当時の実機の写真などを見ながらマスキング。説明書の塗り分けより若干細いように見えたので、そのようにマスキングしました。
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 紫電改の黄橙色の部分は、他の海軍戦闘機に比べて大分細めです。もしかしたら、当時は黄色い塗料も不足していたのかなぁ、なんて想像しながら作業をするのもスケールモデルを作る時の大きな楽しみのひとつです。
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 前縁の黄橙色を塗り終えたら、今度は翼端のフラップの塗り分け。この部分は材質が違うため他の部分より暗いシルバーになります。説明書の指示ではシルバーに黒を混ぜて塗るよう指示されていますが、今回は最初に塗ったシルバーを活かして一段暗い表現をしてみたいと思います。
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 方法はシンプル。マスキングした後にクリアーブラックを塗り重ねただけ。マスキングをした状態では効果がわかりにくいんですが、ここで重ねすぎないようにするのがポイントです。
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 マスキングを剥がした状態ではクリアーブラックを重ねたのがわかります。

 続いてはやり残した、というかやり忘れた改修。
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 尾翼にあるアンテナ線の取り付け部。キットではふくらみがあるだけですが実際には穴のあいた止め具が付いていたようなので、真鍮線を削って自作しました。
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 アップだとこんな感じ。もう、こんなこと塗装前にやっとけよって感じなんですが、すっかり忘れちゃってました。これを付けたことによっていらなくなった元のディテールを削り落としたりしてるんで、どの道この部分はもう1回塗装しなおしです。こうやってどんどん作業量を増やしているという証明です(笑)。
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 ついでにアンテナ線の構造にも凝っちゃおう。ということで取りいだしたしますはWAVEのC-pipe No.2。外径1.1mmの真鍮パイプです。
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 これを短く切って0.3mmのメッキエナメル線を結び付けます。これが尾翼側に付くんですね。ちょっとギターの弦の先っちょみたいです。
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 アンテナ線に使うのは0.3mmの電工用錫メッキの軟銅線。ちょっと太いんですが、スケールも大きいことだし、イイ感じにアイポイントになるのでこの太さにしました。
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 アンテナ線はこんなふうに張ります。まだ仮組みなんでヨレヨレしてますが、尾翼側から出るアンテナ線の先っちょに真鍮パイプが付いていて、それを通してアンテナ主柱に止まっている構造です。紫電改が活躍した343空は日本で始めて本格的に電探の活用をした部隊ですから、このあたりはしっかり懲りたいところです。
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 こんな加工をしながらプロペラの塗装をしたり主脚を組み立てたり。隙間の時間を有効に使って作業を続けます。

 こんなことをやっている間に機体の塗装も乾いたので、大きなポイントとなる日の丸の塗装開始。キットにはデカールが付属しますが、今回は塗装で再現したいと思います。
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 ますはキット付属のデカールから採寸して切り出したマスキングテープを使ってマスキング。
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 それを終えたらサーフェイサー エヴォ ホワイトで下塗り。赤系の塗料は下地を明るい色にしておかないとキレイに発色しませんからね。
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 主翼部分は白縁のない日の丸。この頃の海軍戦闘機は視認性が高すぎるということで白縁が付いていない機体が多かったようです。中には現地で白縁だけ塗りつぶした零戦なんていうのもあります。胴体両側の日の丸は紫電改の場合あるものとないものがあるようです。今回は343空301飛行隊の15番機を作ろうと思うので、サイド部分の日の丸には白縁が必要です。ところが塗装で再現しようとすると、この白縁が中々厄介。
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 そんな時はこんな方法をとります。まずは赤で塗りたい大きさのマスキングテープを白で塗った部分の真ん中に貼ります。切り取った後の穴のあいたマスキングテープは重要なのでとっておいてくださいね。
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 で、先に貼っておいた丸の縁にあわせて切り取った残りのマスキングテープを貼ります。この後、真ん中のマスキングだけを剥がせば赤く塗る部分が残って塗装が可能になるという仕組み。ちなみに今回はわざと赤丸の中心をずらしています。なんだか昔の343空301隊の写真を見てたらちょっと中心がずれてるように見える写真が多いもんで。こういうことができるが塗装表現の自由なところです。

 じゃあ、日の丸に使う赤の調色。
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 シャインレッドとプレミアムレッドにクリアーブラウンを足して暗めにした赤です。
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 今回のグリーンはちょっと青っぽいので、まるっきり補色にならないように少し暗めに調色しました。
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 はい、こんな感じ。なんとなく川西系な配色になったと思うんですがいかがでしょう。
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 わざと真ん中をずらして塗装したサイド部分の日の丸。こんな感じも当時の戦闘機らしさを演出するポイントだったりします。

 で、ここからは――と思ったんですが、ここからが長い。このまま行っちゃうといつもの倍の長さの記事が出来上がりそう。かといって省略するのも勿体ないので、今回で完成という予定を変更して次回完成にしたいと思います。実はもうすっかり完成してるんですけどね。もうちょっとゆっくりご覧いただきたいキットなんで。

ということで最期は完成2歩手前位の仮組み写真でお別れ。
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 この後、塗装で表現する表面のテクスチャーやウェザリングなど、色々とやっております。そのあたりは次回をお楽しみに。


 それではそろそろこの辺で。
 次回も、乞御期待!!

詳しくはハセガワホームページへ
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