線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 やっとこさ模型制作ラッシュも終了。ちょっと一息つけるかな、と思ったとたんに風邪気味の線香亭です。風邪なんてちょっと寝てりゃあ治る、なんて息巻くほど若くはないので、まるっきり寝っぱなしの数日間を過ごしたりして、ようやく作業再開。しかし何ですなぁ、まあ、ある程度なんですが、模型を作ってると体調悪いのも忘れちゃう。集中力を養うのに最適といわれる模型制作の真髄を見たような気がします。しかし、下を向くとたれてくる鼻水だけはどうにもならない。仕方がないので丸めたティッシュを鼻に詰めて作業してたりするんですが、これが傍からみると「模型作って興奮して鼻血が出ちゃった人」に見えなくも無い(笑)。なんか変態っぽい感じになってて、我ながらちょっと面白がってたりして。まあ、鼻水にも負けずに模型はしっかり作ります!

 今回はハセガワ 1/32「川西 N1K2-J 局地戦闘機 紫電改」その2回目。張り切ってまいりましょう!!

 さて、前回は恒例のランナーチェックに始まり、コクピットから機体、主翼、尾翼などを仮組みして全体のフィルムを確認したところで終わってました。
a_064
 今回は細かい所をチェックしながらキットの状態を確認しつつ、各パーツの下ごしらえなどしながら進めたいと思います。
b_001b_002
 まずは先に仮組みした機体や職などのパーツを接着成型しておきましょう。ここで注意しなければならないのはパーツの接合部。例えば上の写真の赤丸で囲った部分などはパーツ分割の都合でラインが出ているもので、元の機体にあるものではありません。しかも大きいパーツなんで若干ヒケも出ています。これは綺麗に成型しておきたいところ。
b_003
 ちょっとヤスリを当ててみたんですが、ヤスリだけでは消えそうも無かったのでパテを盛りました。この程度のヒケや接合部を消すのには溶剤系のパテ、いわゆるプラパテが便利です。もちろんポリパテなどを使ってもいいんですが、なるべく薄く盛るように気をつけていれば乾燥も速いので、チューブから出してささっと使えるプラパテの方が使い勝手が良かったりします。
b_004b_005
 はい、こちらが成型後。紙ヤスリやスポンジヤスリを中心に使って成形しました。ううむ、まだちょっと心配なので塗装する前にサフを吹いてチェックしましょう。
b_006
 主翼などは合いが悪いわけではないのですが、若干の修正は必要。そこで翼端のアールが付いている部分のゲート跡はあえて処理せず接着し、乾燥後に成型することにしました。
b_007
 こちらは成型後。この手順なら成型処理が一度で済むので効率的なばかりでなく、ちょっとした成型ミスで接着後に再度パテ盛りなんてこともありません。ちなみに成型処理の前にはキットの成型部付近のスジボリを彫りなおしておくとヤスリがけでスジボリが消えてしまうことも少なく、仮に消えそうになっても再生しやすいので便利です。
 こんなふうに機体、主翼、尾翼などを綺麗に処理しておきます。

 お次は主脚部分。
b_008
 これは主脚のメインパーツ。大スケールのキットらしくブレーキラインがパーツ化されていたりタイヤとホイールが別パーツだったりします。ここはせっかく別パーツになっているので塗装後に接着した方が良さそうですね。
b_009
 それではパーツの下ごしらえのときの注意点をいくつか。まずタイヤですが、2パーツの組み合わせになっていますので接合線はしっかりと消しておきましょう。機体重量によるヘコミ表現はされていないので、そのあたりも考えておかねば。
 ちなみに実機では主脚のタイヤはゴムチューブの入った通常のもの、尾輪はソリッドゴム(全てがゴムでできたタイヤ)のものが使われていました。昔あるモデラーさんに「海軍機の尾輪はセンターにパーティングラインがあるから新品の機体を作る時は消さない方がリアルなんだ」なんて言われたんですが、そのあたり真実は定かではありません。もっとも航空機が着陸する時の衝撃は予想以上に激しいものなので1、2度離着陸をすればパーティングラインなんか無くなりそうだとは思うんでけれどね。まあ、そんなオハナシもあったという余計な情報でした(笑)。
b_010
 ちょっと手を加えたのは主脚のブレーキラインのディテール。写真の丸で囲った部分なんですが、抜きの関係で写真左のようにちょっと変な形になっています。これを主脚のパーティングラインを消すついでに写真右側のようにデザインナイフで修正。ホースらしい形にしておきます。
b_011
 主脚カバーは細長い方の表側に結構しっかりと突き出しピンの跡が残っています。これもパテで修正。
b_012
 修正後のほうが作業箇所がわかりやすいですね。このパーツの端が折れ曲がっているのは主脚が出た際に折れ曲がってカバー全体の長さを調整する機構が備わっているため。飛行状態で再現したい、なんていう場合には一旦切放して平たく接着し直す必要があります。

 続いては増槽。
b_013
 これも大き目の2パーツ合わせという構成になっているのでしっかりと合せ目を消しておきます。ちなみに両端の接合部にあるスジボリはだいぶ浅めなので掘りなおしておいたほうがいいでしょう。

 さあ、残りはエンジンのパーツ。
b_014
 こうしてみるとなんだか珍しい深海生物の標本みたいですが、これがれっきとしたエンジンパーツ。ここもある程度塗装してから組んだほうが良さそうなので仮組み状態にしておきます。ちゃんと見るとシリンダーにプッシュロッド、マニホールドに排気管という「これこそレシプロ機」というパーツ構成が燃えますな。
b_015
 ちなみにこれらのパーツの成型には結構な時間がかかります。例えば排気管のパーツですが、この数の筒状のパーツのパーティングラインを消すのは結構な高カロリー。他にもコンロッドやマニホールド等、完璧に仕上げようとすると心が折れてしまう可能性があります(笑)。そんな時は「カウルに隠れちゃうから見えるところだけやっとけばいいや」なんて割り切るのも方法のひとつ。そのあたりは個人の根気と力量に合わせて判断してください。
b_016
 エンジンを仮組みしてみました。むうん、やっぱり大スケールならではの迫力と立体感! きっちり塗装して組上げるだけでも十分な見栄えになりそうです。プラグコードなどを追加しても良さそうですね。
b_017b_018
 紫電や紫電改の特徴のひとつでもある4枚のプロペラは大迫力。計ってみると105mmありました。
b_019
 このプロペラのセンターにポリキャップが入ります。
b_020
 これはスピナーの底面パーツを付けたところ。
b_021
 ここにプロペラとスピナー先端を接着することで完成後もプロペラを回すことができます。ちなみに組みあがった後に“フー”と吹くとクルクル回ります。こういうの、ちょっとウレシイ(笑)。

 さて、主脚カバーのリンクや各部の取っ手、尾灯や翼端灯などの細かいパーツは別として、これで大体全てのパーツの加工が終わりました。じゃあ次はなにか?! やっぱり塗装でしょ。コクピットの。
b_022
 ということで前回できあがっていたコクピットパーツをひっぱり出してきました。
b_023b_024
 塗装前にちょっとした追加工作。シートの肉抜き穴を開口しました。これ実際にやってみたらシートが正位置で立たなくなっちゃった。軽量化の効果絶大ですな(笑)。
b_025
 で、最初に用意したのがガイアノーツのダークグリーン。これにフラットブラックを足して下地の色を作ります。
b_026
 できたのはこんな色。かなり暗めのグリーンっぽいグレーといった感じ。
b_027
 まずこの色をコクピット全体にエアブラシで塗装。一部メーターパネルなどは塗っていませんが、後からコクピット全体とは違う色で塗るので問題ありません。
b_028
 続いてライトグリーンとダークグリーンを足したものに少量の純色シアンを入れたものを塗装。ただ塗り重ねるだけでなく調子をつけてグラデーション気味に重ねています。
b_029
 アップでみるとこんな感じです。これは1/32というスケールを考慮して、1本調子にならないようにという配慮。
b_030
 続いてはメーターパネルなど、異なった色で塗装する部分の塗り分け。大きいだけに普通にマスキングしててもラクチンです。
b_031b_032
 ちなみに赤や黄色のノブが付くレバー先端はサーフェイサーエヴォ ホワイトをチョチョイと筆塗りしてあります。この方がしっかりと発色してくれますからね。
b_033
 レバー先端に加え、他の色が必要なところも塗り分けました。ほとんどは筆塗りで処理してあります。塗り分けは説明書の指定を基本に手元の資料と合わせて行いました。実はこのあたり、資料ごとに細かい部分の塗り分けが異なっている所がありまして、若干思案中。まあ、完成までには何とか見当をつけて仕上げようと思います。
b_034
 アップでみるとこんな感じ。赤いノブが小豆色気味なのは某所で見た零戦のコクピットのノブがこんな感じの色だったから。まあ、ちょっとしたオリジナルっぽい要素ということで。
b_035
 ここまで塗り上がったんでとりあえずスミイレしてみましたよ。ポイントはジャーマングレーや黒ばかりでなく茶系のエナメル塗料も使っているところ。そのほうが複雑な表情が出せるのとグリーンに茶色の墨が入ると立体感に差が出るという模型的要素を考慮してのこと。
b_036b_037
 さあ、次はメーターパネルの再現。キットのメーターパネルは非常に繊細なモールドが施されているので、このスケールだと塗り分けでも十分いけそうなんですが、今回はあえてデカールを使うことにしました。なんたって2種類も入ってますからね。パネル自体はしっかり塗り分けているのでメーター兎分のみのデカールを使用したいと思います。決して老眼で細かいものが描けないってわけじゃないんだからねっ!
b_038
 貼りたい部分のデカールを切り取って水に浸け、あらかじめメーターのーモールド内部にマークソフターを塗っておいて張り付けるという手法をとります。大体乾燥しかかったあたりでやわらかめの綿棒でそっとメーター部分を押さえればモールドにそって馴染んだ形になります。
b_039
 はい貼り終えました。若干浮いている部分などはあらためてマークセッターなどを使って馴染ませます。
b_040
 で、完全に水分が抜けたら一度ラッカーのEx-フラットクリアーでコートして、エナメルのクリアーをメーター部分に塗り、メーターガラスを再現します。ううむ写真で見るとわかりにくいなぁ。肉眼で見ると効果はバッチリなんですけどね。
b_041b_042
 メーターパネルが出来上がったら組立。ううむ、なかなかいい感じじゃないか?
b_043b_044
 コクピットができたらフィギュアもね、ということで塗ってみましたフィギュア。相変わらず下手だなぁ(笑)。あまりにも下手なんでこの後顔部分だけ塗りなおすことにしました。
b_045
 まあ、塗装は下手でもちゃんとコクピットに収まるフィギュア(笑)。雰囲気としてはいいんじゃないかと。
b_047
 こんなことをやりながら他のパーツの成型などもせっせと終えてもはや塗装と組立を待つ状態の紫電改。
b_048
 今のところランナーにくっ付いたままなのはキャノピーを中心とする透明パーツ位です。
b_049
 ちなみに翼端灯や尾灯、各部の視認灯などもクリアーパーツで付属します。これも大スケールならでは。

 てなところで今回の作業はそろそろ終了。次回からは各部のちょっとした改修やディテールアップなどしながら塗装なんかに入りたいと思います。このスケールならではのちょっとした挑戦なんかも考えていますんでね。楽しみにお待ちください。

 それではそろそろこの辺で。
 次回も、乞御期待!!

詳しくはハセガワホームページへ
<前の記事へ ◆ 後の記事へ>


Leave a Reply

CAPTCHA


This blog is kept spam free by WP-SpamFree.