線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 本土を縦断した台風も過ぎてすっかり秋になりました。夏場にはあれだけうるさかった蝉の声も今や遠くでかすかに聞こえるのみとなりました。そしてエアコンを止めた室内は室温27度、湿度29%と、まるで遠く離れたイスカンダルのごとき平穏さ。いやぁ、いよいよ模型の季節がやってまいりましたな。
 今年の夏は暑かったせいか例年に増して過ごしやすく感じます。ただいいことばかりではなく、非常に眠い! 昨日なんか徹夜で原稿を書くはずがいつの間にか椅子の上で5時間寝てました。“春眠暁を覚えず”ならぬ“秋眠椅子の上で5時間”(笑)。いやもう、笑い事じゃないってば。という状況の線香亭ですが、今回も模型はしっかり作りますよ!

 さて、今回はバンダイ 1/1000 ゲルバデス級航宙戦闘母艦<ダロルド>その4回目にして完成編。早速張り切って参りましょう!!

 前回までで本体の電飾加工も無事終了。後は塗装を残すのみという状態になってました。
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 じゃあ早速塗装に、と行こうと思ったらこんなパーツが残ってました。
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 戦闘空母の兵装。今回の作例では飛行甲板上の誘導灯を再現するために甲板を接着してしまったので、差し替えで再現というわけにはいかなくなっちゃった。でもやっぱり何とかしたいよなぁ。戦闘空母なんだし。
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 ということで苦肉の策として取ったのがこのパーツの底面を薄く削るという方法。本当は甲板の面位置にピッタリ納まってなくちゃならないんですが、こうしてなるべく厚さを削っておいて両面テープなどで甲板上に止めればそれらしく見えるかと。だってこれ以外に思いつかなかったんだもん……。
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 で、塗装前にガルントも仕上げておこうと思ったらやっちまった。
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 表面を整えてたら機体の尻尾が折れちゃった(青丸の部分ね)。仕方がないので写真下に写っているように伸ばしランナーを削って尻尾を再現。このあと適当な長さに切って接着しておきました。最近多いんだよな、このての“やっちまった”現象。
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 さあさあ、塗装塗装。ということで下ごしらえの済んだ全てのパーツをきれいに掃除して持ち手をつけて塗装準備完了。

 で、今回最初に塗るのはこの塗料。
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 ガイアノーツのサーフェイサーEVO ブラック。これは電飾のライトを透けないようにするための工夫。これまでのガミラス艦の電飾では内部にシルバーを吹いたりしてたんで大丈夫だったんですが、今回は中身に塗装をしていないので透け防止ということでLEDの収まる艦体前半部にだけ黒サフを吹いておきました。
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サフが乾いたらその上から誘導線の白を塗装。白といってもニュートラルグレーⅠに若干のEX-ホワイト純色シアンを混ぜたもの。キットにはこの誘導線を再現するデカールも付属していますが、今回は塗装で再現します。普通の白で塗らないのは毎度この連載で書いてきたように「白い部分をそのままの白で塗るといかにも“白で塗りました”という感じに見えてしまう」のを避けるため。キット付属のデカールもグレーで印刷されています。
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 白が乾いたらマスキングテープの細切りを使って塗料を残したい部分だけをマスキング。0.8mmほどに切り出したマスキングテープを使っています。
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 あ、誘導線を塗るついでに舷側の目玉の部分も塗っておきました。ここは黄色や赤といったポイントカラーの入る部分なので発色を良くしようという魂胆。
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 まずは白で塗った上にサンシャインイエロー橙黄色(とうこうしょく)を混ぜたものにEx-ホワイトを足したクリーム色を塗り重ねます。
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 その後にサンシャインイエローと橙黄色を混ぜた色を塗装。最後は先端部にクリアーオレンジを重ねて目玉部分の塗装は完了。
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 目玉部分の塗装が乾いたら、この後の艦体の塗装に備えてマスキング。これ、結構地味に大変ですが細切りのマスキングテープなどを使ってしっかりとやっておきます。ちょっとでも隙間があると後でもっと面倒なことになりますからね。

 つづいて登場するのはこの塗料。
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 今度はサーフェイサーEVO オキサイドレッド。これは下地色を兼ねて全体に塗ります。
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 ということで下地完成。これが色付きサーフェイサーの良いところ。もちろん特殊な下地がほしい時は別に下地色を吹くこともありますが、今回はこれでOK.お手軽です。

 さて、続いてはこの上に重ねる塗装色。
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 使う色は基本的にこの4色。EX-ホワイト、ブラックは毎度お馴染み。あとはブライトレッドと橙黄色です。
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 で、出来上がったのがこの2色。明るい方は船体の大部分を占めるレッド。暗いほうは甲板などに使用する茶色。両方とも前の写真の4色を混ぜて作りました。少し明度の差がありすぎるように見えますが、下地色を活かして、つまり下地の透けを利用してフィニッシュするので明るい方は暗めに、暗いほうは明るめに仕上がります。
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 で、まずは甲板色を必要な部分に塗った後にマスキング。この後に若干グラデーション気味に艦褪色を縫っていきます。

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 で、まあ、塗りあがったのがコチラ。キットの構造上、艦体後部はバラせるようにしておくとマスキングが最小限で済んで効率がよろしいですな。まあ、組んじゃってから全部マスキングで塗ってもそれほどの手間はかかりませんが。
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 で、問題のクルリとまわって表れる(劇中ではね)兵装ですが、こんな按配になってます。取り付けは低粘着の両面テープを使っています。若干段差はあるもののこれはこれでいいのでは。というよりもこれ以外にやりようがない(笑)。

 ではトップコートの前にデカールを貼っておきましょう。
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 まずは飛行甲板先端の文字風のデカール。これが入るだけで模型がぐっと引き立ちますね。
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 それから船側先端部左右にはガミラスのマーキング。ううむ、これも渋いな。
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 あ、書き忘れましたが船体後部のスラスターと思しきパーツは一旦EX-シルバーで塗って、その後にニュートラルグレーⅢに若干ナチュラルブラウンを混ぜたものを重ねました。

 で、本体に貼ったデカールが完全乾燥するのを待つ間にガルントや独立戦闘指揮艦も作っておかねば、と作業をしてたら事件が!
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 あ、ガルントの角が1本ない!! どうやらいろんな作業をしている間に取れてしまった様子。もう、しっかり接着しないから。周りを探してみてももはやはるか大銀河の彼方。見つかりませんでした。
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 仕方がないのでキットに電池を切れるために切り取ったダロルドの切れ端を使って角を再現、接着しました。これ、塗装した後に発覚したので、結構ダメージがでかかった。精神的に(笑)。
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 つくりなおした部分をあらためて塗装してリカバー。まあ、何とかなってよかった。
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 そんな作業の合間にドリルミサイル、じゃなかった特殊削岩弾の作業も進めます。先端のドリル部はスターブライトゴールドとEx-シルバーを足した色で塗装後にマスキング。輪っかのディテールをスターブライトアイアンで塗装しました。写真はマスキングまでが終わった状態です。いや、このマスキング、結構地味に大変でした。
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 そんなこんなで、トップコートとスミイレを残してガルントの作業は完了。

 さて、ここまで来たらトップコート&スミイレ。
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 こんな感じに仕上がりました。
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 ちなみに艦橋部分の窓は黄色。今回はトップコートを終えた後でvallejoの黄色を筆塗りしててみました。この塗料はアクリル系なんですが、比較的透けも少なくラッカーを侵しません。こういった塗装の場合、筆で塗ってはみ出したらすぐに水で拭き取るとることができるので便利です。

 さあ、これで完成だー! といかないのが今回の作例。もう一仕事残っています。
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 はい、飛行甲板部分の光学繊維による誘導灯の再現。いや、これが結構時間かかっちゃった。
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 甲板上のライト合計24灯に加えて甲板先端のグリーンのライト2灯。甲板の面位置になるように開けておいた穴に差込んで瞬着で止めていくという地道な作業。光学繊維がね、結構言うことを聞かないんですよ。これが。
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 それでも何とか作業を終えて甲板を取り付けました。差込で止まるかなぁと思ってたんですが、24本の光学繊維は意外と弾力があり、上手く止まらなかったので潔く接着しました。
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 そして誘導灯のスイッチオン! おお! これは中々いい感じじゃないか? イメージどおりの仕上がりです。これで煩雑な作業が報われたというもの。
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 ガルントを乗せてフル点灯。ううん中々。

 ということでバンダイ 1/1000 ゲルバデス級航宙戦闘母艦<ダロルド>、無事完成です!
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 いやぁ、今回の作例。いつもより多く手間がかかった気はするけど作ってて楽しかった。キットが大変よくできているのと、いつもはやらない光学繊維による発光を組み込んだりして非常に楽しんで制作できました。詳しい完成写真はギャラリーでお楽しみください。
 さてこうなると、この後リリース予定の多段空母と並べるのが楽しみだなぁ。そしてやっぱりドメラーズ三世は出ないのかなぁ、なんて妄想はイスカンダルの彼方に無限に広がりつつ今回はこの辺で。

 次回はないを作ろうかなッ! ってとこで、
 お後がよろしいようで。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会


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