線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 さて、先日の7月2日、新しいガンダムの映像コンテンツ「ガンダムビルドファイターズ」の発表がありましたね。やはりあちこちで話題を呼んでいるようで、モデラーとして注目なのは「HGオールガンダムプロジェクト」と題された企画です。これは“全てのガンダムを共通企画でHG化する”というもので、ワタクシ線香亭も大注目しています。映像作品としても個人的に大好きな「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」を彷彿させるところがあって、こちらも大注目。今年10月の放映を楽しみに待ちたいと思います。折りしもこの「やたら模型制作室」で只今製作中なのもガンプラ。いやがおうにもテンションが上がりますなぁ!

 さて、今回はバンダイ HGUC 1/144「MS-21C ドラッツェ」その2回目。早速張り切ってまいりましょう!!

 前回はキットの紹介に加えてドラッツェの元となったF2ザクなんかも引っ張り出してきて、計画を練るところで終わってました。
a_023
 今回はいよいよ実作業開始。

 今回はドラッツェのキットとF2ザクのキットを使って、より好みのドラッツェを作ってみようという試み。最初に考えなきゃいけないのは、どの部分にどのパーツを使うかです。
b_001
 こんな状態のパーツをいろいろ組み合わせてみながらベストなマッチングを探します。こんなことをやっていると冒頭で書いた「ガンダムビルドファイターズ」的な時事ネタっぽくて大変よろしい(笑)。
b_002
 まず最初に悩んだのは胴体部分にどちらを使うか。これはドラッツェの胴体部分ですが、ううむ……なんだかちょっと淡白な感じがする。
b_003
 これはF2ザクの胴体との比較。形状はほとんど変わらないんですが、腰部分のパイプの付位置などが微妙に異なります。このドラッツェ、F2ザクなどのパーツを利用して作られた簡易量産型という設定ですから、ここはやっぱりF2の胴体を使うべきだろう、と決定しました。

 で、F2ザクの胴体を使う事を決定するや否や手を付けたのがココ。
b_004
 はい、肩の付け根、関節部分です。写真左はキットのまま。右はいきなり切放しちゃってます。
b_005
 アップで見るとこんな感じ。肩関節本体部分と肩口のスラスター兼プロペラントタンクの取り付け部分をハイパーカットソーで切断しちゃいました。ここね、凄く気になったんですよ。肩関節にスラスターが直付けされていると稼動中に肩間接が動かしにくいんじゃないかと思うんですよね。ザクの肩口にもスラスターはないし、制御系を考えてもスラスターは関節部分じゃないところに直付けしてた方が良いような気がするんです。
 なんていう思い込みで後加工も考えずに切断しちゃったんですけどね。さてどうしよう(笑)。
b_006
 ということで切り放して足りなくなった関節部分の端っこ部分に加えて、スラスターの基部をプラバンで延長してみました。左下の小さいのはプラ棒とプラバンで作った自作パーツ。スラスター基部を止めるのに使います。
b_007
 ということで取り付けてみたのが上の写真。スラスターの基部は「基本は固定されてるけど肩関節が当たった時だけ可動する」といったイメージです。
b_008
 こっちの写真の方がよくわかるかな? これなら稼動中に腕を動かしても影響が少なそうでしょ。
b_009
 元の関節部分と比べるとこんな感じ。違いがわかっていただけますでしょうか。
b_011b_012
 ついでに肩口の丸いスラスターもくっ付けてみました。腕もこれくらいなら問題なく可動します。MS的な使用用途から考えてそれほど腕の動きが激しいとも思えないのでこれでいいのだ! と自分を納得させつつ、続いての作業に移りましょう。

 さて、続いて考えたのはどっちのキットの腕を使うか。
b_013
 腕部分はね、大分違うんです。F2ザクのほうがひとまわり大きい感じ。ドラッツェの腕のほうは組んだときには格好良くまとまったサイズなんですけどね。個人的なイメージではちょっと格好良すぎる感じがします。そこでここもF2ザクの腕を使うことにしました。
b_014
 そうなると気になるのがF2ザクの腕の形状。前腕部の内側のアールが楕円なんですが、ここを円に見えるように仕上げるとなんとなく“工業製品”ぽく見えて簡易量産型というコンセプトが見えやすいんじゃないか?
b_015
 そこでヤスリやデザインナイフなどを使ってなるべく円に近く見えるように加工しました。1個で見るとわかりにくいけど、元のパーツと比較すると、
b_016
 ううむ、まだちょっとわかりにくいか。
b_017
 じゃあこの角度でどうだ。写真左はキットのまま、右が加工後のパーツ。なんとなく円に近くなっているのがおわかりでしょうか。パテを盛って成形すればもっと円に近づくんですが、そうすると下腕が大きく見えてしまう可能性が高いのでキットパーツの削りこみで表現してみました。

 下腕の内側を処理したら当然外側もね。
b_018
 ということで写真左がキットのまま、右が加工後。こちらはあまり円を意識せず、全体のフォルムを調整したのと各部のディテールの彫り直しをしたくらい。
b_019
 サイド部分の丸い凹ディテールはピンバイスで深くしています。こういうところのディテールの甘さはインジェクションキットの宿命ですからね。チョコッと手を加えてやるだけで、ずいぶん見栄えが良くなります。

 さて、お次は下半身にかかりましょう。
b_020
 これはF2ザクの下半身。ドラッツェの胴体では下半身まで一体ですが、今回はザクのパーツを使用するために色々と加工が必要になります。
b_021
 最初にやったのは股関節が収まる部分の拡大。股関節パーツはドラッツェのものを使おうと思うので、そのサイズに合わせてスペースを確保しようという加工です。まずはドラッツェの股関節パーツの長さに合わせてハイパーカットソーで大まかに切り取り。一つ前の写真と見比べていただけるとどこを切り取ったかわかっていただけると思います。
b_022
 続いて股関節パーツのアールに合わせてリューターでアールを掘り込み。大き目のビットを使って慎重に作業します。
 続いては腰の後ろ側の部分。
b_023
 真後ろには後部のアーマーが付くので問題ありませんが、サイドアーマーの付く内側、腰の中身の後半分が抜けちゃってます。ここは本来ならサイドアーマーを取り付けるためのポリパーツが入るスペースなんですが、ドラッツェにサイドアーマーはないので、このスキマを何とかしないといけません。
b_024
 そこでプラ棒やプラバンの積層で穴埋めのパーツを作って隙間を埋めることにしました。後部アーマーで干渉する部分も削り取ってあります。要は「F2ザクのサイドアーマーの中身はこんな感じです」って雰囲気に見えればOKということですな。
b_025
 はい、これで下半身本体部分の加工は終了。続いてはフロントアーマー。
b_026
 こちらはF2ザクのフロントアーマー。ドラッツェにはフロントアーマーはない、訳ではなく、小さいサイズのものが付いている感じです(気になる方はこの記事の最初の方の写真をご参考に)。じゃあ、このパーツを加工してドラッツェのフロントアーマーを作りましょう。
b_027
 まずは不要部分をハイパーカットソーで切放します。この後、中央のアーマーの下部分も写真の赤線の部分で切放しました。
b_028
 と・こ・ろ・が! 取り付けてみたら若干短い!! ということで切放したフロントアーマーのパーツから下端部分を切り取って、フロントアーマーに継ぎ足しました。これをヤスリで成形、側面には0.3mmプラバンを貼って強引にフロントアーマーを成形。継ぎ足しにキットパーツの歯切れを使ったのはアーマーの下側のあーるを成形する手間が少なくて済むから。捨てちゃったりした場合はプランバンなどを継ぎ足せばいいんですけどね。たまたま切り取ったパーツが机の上に残ってたもんで(笑)。
b_029
 そしてフロントアーマーの完成! なかなか良いんじゃない? じゃあ、この辺で1回組んでみようかな。
b_030
 腕の太さとキットの成形色の影響で、ドラッツェというよりも明らかにザクな感じですね(笑)。でもいいんです。ドラッツェってそういうMSでしょ。
b_031
 肩口の改造もあまり細かいディテールは入れずに、いかにも“簡易”な感じに仕上げてみたいと思います。
b_032
 腰の辺りはこんなふう。本来のデザインではウエスト部分にドラッツェ用の外装が付いてる感じなんですが、どうだろう、必要かな? なんて考えてます。まあ、その辺は全体の様子をみながら決めましょう。

 てなワケで今回の作業はここまで。あんまりザクな感じだと悔しいんで最後にドラッツェの頭を付けた状態で一枚。
b_033
 ほうら、こうするとドラッツェに見えるから不思議。やっぱりMSの頭って大きなアイデンティティーのひとつなんですね。

 それでは今回はそろそろこの辺で。
 次回も、乞御期待!!

(C)(C)創通・サンライズ


詳しくはバンダイホビーサイトへ
<前の記事へ ◆ 後の記事へ>


Leave a Reply

CAPTCHA


This blog is kept spam free by WP-SpamFree.