線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 いやあ、今年の梅雨は晴れ続きで空梅雨かなぁ、なんて思ってたら来ましたね、本格的に。特に今回のフィニッシュ近くになって雨続き。いつもはめげないワタクシ線香亭も、さすがに湿度80%は塗装がしにくい。そこでエアコンのドライをかけて湿度を下げて塗装するわけですが、そういう状態になると1日に1回はエアコンのフィルターを掃除しないとエアコンの調子がよろしくなくなります。いや、ホントはそんなに几帳面にしなくても良いんでしょうが、どうも機械モノが調子よく動いていないと気持ちが悪いという性格でして、部屋の掃除は中々しないくせにエアコンの掃除は毎日しているという、変なベクトルの几帳面さを発揮しております。そんな湿度にも負けず今回も張り切って模型を作りましょう!!

 さてさて、バンダイ 1/1000 ポルメリア級強襲航宙母艦も今回でいよいよ完成。
 前回までで電飾も終り、いざ仕上げという状態でした。
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 今回は塗装を中心に、というか塗装作業をじっくりご覧いただきましょう。

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 ということでまずは仮組みの済んだ本体をバラします。電飾は塗装時の邪魔になるので一部きりはなし、塗装後に再度結線することにします。
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 塗装前の準備として忘れちゃならないのが底面に仕込んだLEDのマスキング。うっかり忘れて塗装したりすると悲しい事態を招きますから、始めのうちにやっておいたほうが良い作業。このマスキングは最終的な塗装が終わるまで剥がさないでおきます。
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 で、早速塗装開始。まずは船体上面のグリーンから。これはガイアノーツのビリジアングリーンEx-ブラックを足した色で。
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 そして各部のブラックのパーツはニュートラルグレーⅢで。
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 そして白い部分はインテリアカラーで塗装。
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 はい、全部まとめてみるとこんな感じ。って「オイ! 全然違う色で塗ってんじゃないか!!」とツッコンだアナタ、その通りです。実は今回の塗装はちょっと変わったポルメリア級を目指してフィニッシュしたいと思います。
 このポルメリア級のフィニッシュに関しては普通にしちゃうと文字通り”普通になっちゃいそうだなぁ”なんて思ってまして。他のガミラス艦艇とも全く違うデザインラインだし、いっそのこと思い切ったフィニッシュにしたほうが面白いんじゃないか? ということでいろいろと考えてみました。アイディアとしては迷彩とかカラーリング変更、海外SFプロップ風なんていうのも面白そうですが、今回はそこから一歩脱却して「グラフィカルに面白いポルメリア級」を目指してみたいと思います。まあ、ありていに言えば「自由に塗ったらさぞや面白かろう」ってことなんですけどね(笑)。ただノーマルの状態と何らかの整合は取りたい。そのあたりがセンスの見せ所、ということで塗装作業を進めましょう!
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 あ、ちなみに裏側の薄紫のパーツはまだ塗装しません。なぜかというと上側のパーツのマスキング代わりにするから。おお、なんという横着!!
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 で、続いての作業。細切りにしたマスキングテープを1色目の塗装の上に貼っていきます。
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 これをみると「お、ドットマトリクス迷彩?」なんて思っちゃいますが、今回のイメージソースは「モンドリアン模様」。モンドリアンとは何ぞや? なんて話をしをするとまた長くなっちゃうので気になる人はレッツ検索で。まあ、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した抽象絵画の始祖みたいな人なんですが、そんなイメージを元に塗装してみようじゃないかという魂胆です。
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 マスキング作業は幅が広めのマスキングテープを数種類の太さに切り出しておいて、その細切れを貼っていくという作業。意外と地味に大変な作業量。
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 第1回目のマスキングを終えたら2色目の塗装。これはライトグリーンに若干のEx-ホワイトを混ぜた色。

 そういえばこのあいだメールで「なぜEx-ホワイトを多用するんですか?」なんていうご質問をいただいたんですが、これはEx-ホワイトに使われている顔料の発色が通常のホワイトに比べて強いためです。ピュアホワイトなどと比較して、より高級な顔料が使用されています。よくピュアホワイトの徳用ビンと勘違いされている方がいらっしゃるんですが、塗料に使われている顔料自体が違うんですね。こういった特徴の白は混色する時に少量で強い効果を発揮します。つまり、少ない量でしっかり明度を上げてくれるんですね。よく「ガイアノーツの塗料は隠蔽力が高い」なんていわれていますが、それもこういった高級顔料を積極的に使用しているからなんです。もっと強い白がほしい時にはアルティメットホワイトなんていうのもあります。こういった数種類の白を選んで使えるというのもガイアカラーの大きな魅力のひとつです。

閑話休題で塗装作業は続く。

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 このあたりでグリーン以外の部分のマスキングも進めておきます。作業内容は変わらないんですが、丸いパーツの部分は丸を意識したデザインをしてみました。
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 ということで1回目のマスキングは終了。あ、船体上面だけ2回やったから1.5回ってとこか。
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 まず船体上面はこんな感じ。
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 1回目のマスキングに比べて太目のテープを中心に貼ってあります。この段階ではこの後に追加するマスキングを考えて「ちょっと足りないかな?」くらいのスペースを開けておくのがポイント。
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 そしてこのマスキングンの上から各パーツを塗装。
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 本体上面は先ほど塗った色に、さらにEx-ホワイトを足したもので塗装。だいぶん明るい色です。
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 底面や上面のブラック部はEx-ブラックに若干のEX-ホワイトと純色シアンを足したもので塗装。同じ黒でもこうして若干の色味を加えると黒に表情がでます。白を足すのはその効果をより高めるため。「じゃあ黒じゃないじゃん」なんて言われそうですが、仕上がった時に黒に見えればいいんです。
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 底面の白いパーツはニュートラルグレーⅡを塗り重ねました。このあたり、若干悩んだんですがさて、吉と出るか凶とでるか?
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 そして2回目の塗装がすんだら再度重ねてマスキング。
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 黒い部分はこんな感じ。上面に付く丸いパーツは大胆な塗り分けにしてあります。
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 下面の白い部分は曲面を意識してマスキング。これも若干大きめのマスキングですね。
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 上面、グリーンの部分は全体のバランスを見ながらマスキング。
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 なるべくランダムに見えるよう、法則性が見えないようにマスキングしています。ただ、全くランダムじゃなくて方向やマスクするラインの太さなどで調子を整えながら、というのが難しいところ。
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 で、マスキングを終えたら次の色を塗装。もう今回はこればっかり(笑)。
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 ますは白い部分の塗装色。これ、白に見えますが実はニュートラルグレーⅠで塗ってます。前に別の記事でも書きましたが、こういった視覚的なトリックを使うというのも塗装の醍醐味のひとつですな。
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 黒い部分はもう素直にEx-ブラックで塗装。ワタシの場合「黒を黒のまま塗る」ってあんまりやらないんで、ちょっと勇気がいるという変な感覚(笑)。
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 そしてグリーンはこんな色。ビリジアングリーンとEx-ブラックにほんの少しナチュラルブラウンを足したもの。一番最初に塗ったグリーンと同じカラーを使っていますが、こちらの方が若干明るめ。ビリジアングリーンが多くなった分ナチュラルブラウンで彩度を下げています。まあ、こんな所で本体の塗装は終了かな? 今回は写真的に変化がないなぁ(笑)。

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 で、お次はマスキング代わりに使われるというひどい使われ方(笑)をした薄紫のパーツの塗装。まず1色目はパープルヴァイオレットに若干Ex-ホワイトを足したもので塗装。このあたり、あんまり使い慣れない色なんで、なんだか新鮮(笑)。
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 そして全体を組み立ててマスキング。いや、なんかこの方がパーツ同士のかかわりがわかりやすくていいかな、と。
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 アップで見るとこんな感じ。サークルの部分は内側にしたマスキングの衣装を意識して、出っ張りの部分は上面のディテールを意識しています。
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 そして紫部分の2色目。今度はラベンダーにパープルヴァイオレットを足したもので塗りました。
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 そして重ねてマスキング。この上から塗ったのはラベンダーに若干Ex-ホワイトを足したもの。なんだけど、写真取り忘れちゃった。ゴメン、そのあたりは仕上がりを御覧じろ。
で、こんなことをやってるうちに、どうしても我慢ができなくなってやっちゃったのが次の写真。
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 いやあ、仕上がったはずの船体上部、縁の部分に迷彩っぽく濃いグリーンが入ったらカッコいいんじゃない? なんて思いついたら我慢ができなかった(笑)。ただしこの部分、当初の計画にはなかったんでどんな仕上がりになることやら……。

 さて、これで本当に基本塗装は終了。イヤイヤ、自分でやっておきながら結構な手間だった(笑)。

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 で、塗装が乾いたらマスキングを剥がすんですが、これがまた一仕事。だれだこんなこと考えたやつは(笑)。
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 マスキングを剥がし終えたら塗装のために取り外していた電飾を再結線。点灯テストをして問題がなければ組立です。
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そして組立完了! おお、なんか不思議な感じになっとる(笑)。でもまあ、ここまでは想定内。面白い柄の宇宙船って感じです。本当の仕上げはココから。この上から”リアル模型的”な要素を加えていきましょう。
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 そこで威力を発揮するのがアネスト岩田のカスタムマイクロン。正確には「CM-C Plus」です。これを使ってクリアーブラックを重ねることで”リアル要素”を加えようという魂胆です。写真が「ぴかーん!」と光っちゃって、最終兵器感が漂ってますなぁ(笑)。
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 上はクリアーブラック塗り重ね中の写真。大まかに全体にクリアーブラックを重ねてから、各部のディテールにシャドウを足しているのがわかるでしょうか。
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 クリアーブラックを塗り終わったらEx-フラットクリアーを吹いて全体のツヤを整えます。
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 ちなみに上の写真の赤丸の部分のような塗り分け部分もカスタムマイクロンの細吹き、ノンマスクで塗装しました。ううむ、やはり恐るべしカスタムマイクロン。後はタミヤエナメルでスミイレして完成!
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 こんな感じに仕上がりましたよ。まあ、皆さんがイメージするポルメリア級とは違うかもしれませんが、これはこれで面白くて大満足。
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 下面は細密感があって大変面白い。むしろこっちがメインじゃないかという珍しい下面(笑)。
で、発行の動画ですよね。わかってますって。では下のリンクから。

◆ポルメリア級電飾ムービー

 どうでしょう? 簡易電飾ながらなかなか良い雰囲気なんじゃないかと思うんですが?
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 で、この回転する電飾の部分、上部の砲塔を外してドライバーで調節することで回転速度を変えられます。そのあたりはギャラリーでお楽しみください。

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 今回付属するスタンドはせっかくシリーズ初のデザイン仕様なので「ガーレデスラー!」な感じで塗装。赤部分は白ベースのプレミアムレッドで塗装。縁の部分はブラックベースのEx-シルバークリアーブラックを吹き重ねたもの。
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 こちらはキット付属のメカコレサイズメランカ。しっかりスミイレしてこちらも完成。
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 ということでバンダイ 1/1000「ポルメリア級強襲航宙母艦」無事完成でっす! 完成写真はギャラリーでお楽しみください。

 今回はだいぶん遊び心満点で仕上げてみましたがいかがでしたでしょうか? キット自体は非常に手軽に完成させられるので、ちょっと塗装に凝ってみたんですが。「劇中に登場した仕様絶対主義」の方には怒られそうですが、まあ、こういう楽しみ方があってもいいんじゃないかなぁ~、なんて思っていただければありがたい。

 でなわけでポルメリア級も完成して、次回は何を作ろうかな?
 ってところで、お後がよろしいようで。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会


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