線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 以前からよく「こういう作業が上手くできないんですよ」なんていう類のご相談を受ける事があります。例えば昔このMPJで記事にした「プラバンを正確な寸法に切る方法」なんていうのもそう。「書いてあるとおりにやってるんですけど、どうも上手くいかないんです」なんてね。よく言われます。で、よくよくお話を伺ってみると、どうも力の入れすぎ、力加減が宜しくないってことが多いんですな。ええー、口やら文章やらで「そこはもっとこう、スーッとなぞるように」なんていうことはいえるんですが、実際の力加減というのは、これはなかなかお伝えしにくい。ですからそのあたりは皆さんで色々とやってみていただいて”コツ”をつかんでいただくのが良いんじゃないかと思います。「こうやって失敗したから、今度はこんなふうにしてみよう」なんてね。そんなふうに試行錯誤して上手いこと出来上がった時には、それはもう手も頭も大喜びですから。どうもそのあたり、やる前から「めんどくさいなぁ」なんて思ってると、作業自体がやんなっちゃう。中々難しい問題なんですけどね。まあ、どうせやるなら楽しんだほうがいいのかな、なんて思いますがいかがでしょうか。


 で、話変わって今回はバンダイ 1/1000「ポルメリア級強襲航宙母艦」その3回目。こちらのほうは面倒くさがらずに張り切ってまいりますよ!!

 さて、前回はポルメリア級に使う電飾関連のパーツが届かなかったため、付属のメカコレサイズのメランカを仕上げたところで終わってましたね。
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 メランカはこんな感じで、
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 ポルメリア級はこんな感じ。

 今回はいよいよ電飾本番。まずはLEDの制御に使う電気工作キットのお話から。

 今回のポルメリア級強襲航宙母艦、電飾のメインは何といっても裏側の黄色い部分のリレー点灯。つまりクルクル回る電飾です。この制御についてはICを使った制御がスマート。ところがオリジナルで作るとなると設計やなんやらで結構な手間がかかります。そこで使えそうな電工キットはないものかとネットで検索。「LEDリレー点灯」とか「LED順送り点灯」なんていうキーワードで検索すると結構な数のキットが販売されていることがわかります。その中から数種類購入して試した上で今回使うことに決めたのがこの電工キット。
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 イーケイジャパンという会社がリリースする「エレキット」というシリーズの「LED順送りキット[LK-CB2]」です。
 セット内容はこんな感じ。
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 専用基板にIC、コンデンサ、抵抗×4、ボリューム抵抗、赤色LED×4という内容。これを組み立てて電源をつなげればLEDがリレー点灯するという便利電工キット。しかもリレーパターンはジャンパーを付けることで順送りと往復が選択でき、完成後もボリュームを回すことでリレー速度を変えられるというスグレモノ。価格は¥840-。手軽にリレー回路を手に入れることができます。
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 今回このキットを選んだ大きな要因のひとつが基板のコンパクトさ。約25×35mmというサイズは今回試しに購入した電工キットの中でも最小クラスです。これならキットの中に十分収納できる大きさ。
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 基板には各パーツの付け位置がわかりやすいようプリントで指示されています。ワタシのような電気音痴でも安心。もちろんしっかりした説明書も付いていますからね。これなら電工初心者の方でも安心して組み立てられますね。このエレキットシリーズ、ホームページをみてみると非常に興味深いキットがたくさん掲載されています。興味がおありの方は是非ともご覧あれ。
ということで早速組立。
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 はい、こんな感じ。組立説明書とは若干異なる組み立て方をしています。
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 LEDはこのあと黄色いものに交換するので、足の端っこをとりあえず半田付けした状態。
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 それからスイッチは組み込み後の配置を考えて基板に直付けせず、リード線で延長して取り付け。それじゃあ点灯テストだ!
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 おおー光っとる光っとる。っていっても写真じゃ伝わらない(笑)。じゃあ動画でお見せしましょうということで、上の写真をクリックしていただくと動画がご覧いただけます。
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 動作確認ができたところでLEDを黄色いものに差換え。今回は前に作ったガミラス艦セットの時に使用した3mmの黄色高輝度LEDを使用しました。組み込み時の配置を考えてリード線で延長してあるところがポイント。
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 そうしたら前回作ったLEDの取り付け基部に取付けて点灯実験。これも上の写真をクリックしていただくと動画でご覧いただけます。
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 じゃあ仮組みして点灯実験。ううむ、ちょっと光量が足りない。しかも中のディテールが透けて見えちゃうなぁ……。まあいいや、解決のアイディアはあるんで、とりあえず電飾の組み込みを続けましょう。

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 で、次に取り掛かるのが基板の取り付け。今回はLEDの取付け基部に基板を付けます。じゃあ「LED取付け基部」じゃなくて「基板取付け基部」じゃん(笑)。
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 というノリツッコミは置いといて、まずは基板の方に取付け用の足を接着します。足に使ったのは2本接着した3mm角のプラ棒。プラ同士の接着にはプラ用の接着剤を使っていますが、基板への接着はスーパーXを使っています。この部分、後で力がかかるような使い方をするのでしっかり止めておこうという魂胆です。
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 基板につけた足がしっかり接着されたら円形の基部に取付け。この接着はプラ同士なのでプラ用の接着剤でもしっかり止まります。こんなふうに適材適所で接着剤を使い分けるのもしっかり組み立てるコツですな。そしてポイントは反対側の中央部分。
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 この真ん中に基板上の可変抵抗が出るように止めるのがミソ。これでキットパーツの上面、甲の真ん中にある砲塔の基部に穴を開けておけば、完成後もプラスドライバーを差込んで回してLEDのリレー速度を変えられるという仕組み。さて、それじゃあ次は本体への基板の取付け。

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 の前に、やっぱり裏側にアルミホイルを貼ることにしました。こうすることでより高い反射率と拡散率を得ることができ、内側のディテールもなんとなくごまかせるという一石三鳥の横着作戦(笑)。
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 で、そこに基板とLEDを取付け。キットパーツにあるリブに接着します。
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 位置決めは慎重に。LEDが各ブロックのセンターに収まっているかどうか、接着後もドライバーを突っ込んで可変抵抗が回せるかどうか、しっかりと確認しながら取付けます。これで回転部分のLED取付けは一応終了。

 さて続いては電源。
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 今回はスペースの都合でLR443個を使いたいと思います。
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 で、いつもの如くプラバンと0.2mm真鍮版で電池ボックスを作りました。え、3個の電池ボックスじゃないって? そうなんです。実は今回の電飾、回転部分だけじゃないんですね。
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 で、持ち出してきたのがこんな自作パーツ。5mmの白色LEDを9個並列に繋ぎ合わせたもの。なんか不思議な植物みたいにも見えますね。
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 電池を繋げると当然光ります。これをどこに付けるかというと……、
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 はいココ。底面の中央部。劇中では超強力ビームが発射される場所。さすがにビームは出ないにしても雰囲気がでれば良いかなぁ、ということでここにも電飾を仕込んでみたいと思います。
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 2系統用意した電源のうち、片方には抵抗を付けて底面ビーム用の電源とするわけですね。LR443個で4.5Vなのでほとんど心配はないんですが、一応念のため51Ωの抵抗をかませてあります。ってオイ! スイッチ付け忘れとる!!
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 そんなリアル天然ボケにもめげず、スイッチを取り付けて点灯実験。今回はリレー、底面とも小型のスライドスイッチを使用しました。
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 それぞれの配線を整理して取り付けたところ。じゃあ、細かい所を詳しく見ていきましょう。
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 電源とスイッチは本体の出っ張りの大きい方に振り分けることにしたので、それぞれに配線を行います。まあ、これは単純にキットパーツのリブに溝を彫って配線するだけ。注意点は電飾部分に配線の影が落ちないようにすることくらいかな?
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 電池ボックスはキットのリブを広げてそこに接着します。電源を入れるほうにも配線の溝彫りを忘れずに。
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 で、今度はスイッチの取り付け方法。これはキットパーツの一部、劇中では艦載機が発進するシャッター部分を目隠しにして取り付けることにしました。上の写真ではスイッチ穴がひとつしか付いてませんが、この後もうひとつ開けて、2系統の電飾をそれぞれにON/OFFできるようにします。
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 これが2つ目のスイッチの取り付け中の図。スイッチの接着はスーパーXを使ってしっかりと。意外と”完成後のポロリ”が多いところですからね。
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 で、フタ、じゃなかったシャッターの部分はこんなふうに加工しました。写真左がキットのまま。右が加工後。
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 横に張り度した出っ張り部分を輪切りの要領で丸ごと切り離してあります。取付け部分にはスイッチを付けるためにプラバンを貼っていますから、これでちょうど面位置になるわけですね。
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 で、取り外しを考えてパーツ底面の前後を斜めに削っておきました。このパーツの取付け自体は勘合のみで行う予定。

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 さて、それじゃあ最後の難関。底面用LEDの取付けにかかりましょうか。
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 まず最初にやったのはLEDを納める部分を5mmの円形リューターでゴリゴリ削り、裏側にEx-ブラックを厚めに吹いたこと。KED取付け基部を確保し、光が透けないようにする工夫です。
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 そして、空けた穴の部分にLEDを取付け。いや、しまった。3mmの方がよかったかな。といってもあとの祭り。もうくっ付けちゃったもんね。接着には瞬間接着剤を使っています。
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 そして点灯実験。うん、雰囲気はあるんじゃない?
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 てなことで、組みつけてみて点灯実験。おお、簡易電飾ながらそれなりの効果は出てるぞ!
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 といってもやっぱり写真じゃわからないということで、またもや動画。今回はもう動画の大盤振る舞い(笑)。上の写真をクリックしてみてください。

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 てなわけで電飾も無事すんだポルメリア級強襲航宙母艦。次回は塗装してフィニッシュしましょう。塗装に関してはちょっと面白い事を考えてますんでね。どうぞ御期待ください。

 それではそろそろこの辺で、
 次回も、乞御期待!!

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会


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