線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 今回の作例のお題、WAVEさんの「スコープドッグ・アップデートパーツセット」なんですが、コレ、先日行われた『ウェーブ・モデラーズミーティング in コトブキヤベース・アキバ』会場で限定販売されたレアキット。中には「会場にいけなくて入手できなかったよっ!!」なんて悔しい思いをしている方もいらっしゃると思います。そんな方に朗報。会場に行けなくて入手できなかった方のために、WAVEさんのサイトにて超限定で販売されることになりました!! その名も「1/24 スコープドッグ用 アップデートパーツセット【コンプリートVer.】」! 今回の作例で取り上げる4種のキットをセットにし、会場販売では別売りだったポリパーツ類も同梱されるというスペシャルな内容となっています。ただし、限定キットなので予約受付期間も短め。4月30日の23時59分までとなっております。この記事が公開されるのが19日だから残り10日ばかり! この記事を見て作ってみたくなっちゃった方は今すぐ予約だっ!! ということで詳しくはWAVEさんのこのページをご覧ください。実際に作ってみると非常に楽しいキットですから、ぜひとも一緒に作りましょ。その際にはこの記事を参考にしていただけるとうれしいなぁ――。

 ってな告知をしつつ、今回はそのWAVE「スコープドッグ・アップデートパーツセット」その3回目。超絶に張り切ってまいりましょう!

 さて前回は全体の仮組みが済んだところで終わってました。
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 各部の装甲の加工や腰まわりの取り付けを変更したりして、地味ながら手間のかかる作業でした。じゃ、今回はこの部分の加工から始めましょう。

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 はい、足。前回の記事で書いた足首の接地改善やら、各部のディテールアップやら、それなりに手を付けるところがあります。
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 中身の構造はこんなふう。旧タカラ版のパーツを使用しているため、構造はいたってシンプル。降着はしませんし、足首の可動範囲も限られてます。そのかわり爪先が独立して可動するようになってたりするのがチャーミング。

 それじゃあ、さっそく加工にはいりましょう。
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 まず手を付けたのは足首の後部分。写真左に移っているのがノーマルのパーツ。これを接着成形して、写真の赤い線の部分から切放したのが写真右の状態。これは足首部分の設置力を上げるのに、取り付け方法を変更するための改造です。「こんな所を切り離すなんて大改造!」なんて思う方もいるかもしれませんが、これハイパーカットソーでチマチマ切っただけ。やってみるとそれほどの手間はかかりません。
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 上部分をカットしたら足首のパーツに1mmプラバンを貼って底面を作ります。今回の作例ではプラバンを使った改造部分は全てWAVEのプラ=プレートのサンドイエローを使っています。改造箇所がわかりやすいでしょ。
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 プラバンを貼るのは靴底パーツの内側にでっぱりがあるため、そのままではジョイントの取り付けに支障が出そうだったから。写真のようにでっぱりの反対側に3mm角棒を貼り付けて、プラバンが水平になるようにしています。
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 お次は切り取った上半分を再現するためプランの箱組みを作りました。これは切り取ったパーツを元に下書きを起こし、それぞれに2枚重ねにした1mmプラバンを切り抜いて接着したもの。このパーツは2セット必要ですからね。こういう作業が効率的。
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 これがただの箱組み状態。横にある板はジョイントパーツを取り付けるためのパーツです。こういう四角形の場合対角線を引いて交差したところが、その面の中心になります。寸法を測って中心を出すより簡単な方法です。
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 こんな具合に箱組みの中に納まるわけですね。
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 で、この板を接着する前にこんな形に加工します。穴は6mm。ピンバイスで太目の穴をあけ、リーマーで広げて6mmにしました。写真右は裏側。1mmプラバンの細切りでガイドを作ってまります。
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 ここで登場するのがWAVE製BJ-06のパーツ。これを仕込んで足首に可動箇所を増設しようという魂胆です。BJ-06はアップデートパーツの方にも使用するので、その余剰パーツを使ったというわけです。
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 先ほど加工したプラバンにポリパーツを差し込んだら、裏側からプラバンで押さえ込み。これだけでかなりの強度が出せます。
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 このジョイントパーツを先ほどの箱組みパーツに接着し、スネに取り付けるための加工をしたのが上の写真。これで新造したクルブシ部分は一応完成。
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 足首の方には5mmプラパイプを軸受けとして接着。それだけでは心許なかったので8mmプラパイプを補強として追加しました。この取り付け位置がプロポーションを決めたり可動範囲を決定する上で重要ですから、しっかり仮組みを繰り返してベストの位置を割り出しましょう。
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 はい、くっ付けてみましたよ。なかなか理想どおり。前後の可動に加え、ほんの少しですが横ロールも可能です。これでポーズを付けたときの表情が少し豊かになるはず。

 お次は足首とスネを繋げるジョイントパーツ。
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 こんなものを作ってみました。ご覧の通りプラ棒の組み合わせを基本としたジョイントパーツです。ポリキャップはプラキットに付属するものを使用しています。
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 スネ部分に取り付けてみました。普段はこんな感じで……
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 引き出しも可能。
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 さらに左右にも可動するというスグレモノ。あ、ちなみにこのパーツを取り付けるのにキットパーツの取り付け軸に5mmプラパイプを短く切ったものを差し込んでいます。あんまり自由に右左に動いちゃうと具合が悪いもんで。
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 「そんなジョイントパーツ、どうやって作るんだ?」と思った方。こうやって作ります。まずは3mmプラ棒の間に1mmプラバンを挟んだもので底面用の板を制作。そこへ3mmプラ棒を直角に貼り付けて、その隣に5mmプラ棒を貼り付けておきます。これは中に入れるポリキャップの軸がちょうど5mmだったため。ポリキャップの端っこが出るスキマを作る簡単な方法です。
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 こんな感じにポリキャップが収まるわけですね。ちなみに主柱となる3mmプラ棒は軽く表面をヤスってから取り付けるとポリキャップが若干きつめになって良い感じです。
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 こういう細工で重要なのは水平垂直をきっちり出しておくこと。スコヤなどを使って確かめながら作業します。
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 はい、これで基本作業は終了。後は天井部分となる5mmプラ棒を接着し、不要な部分を削ってしまえばできあがり。
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 こんな感じですね。手前に写っている四角に組んだプラ棒細工は足首に固定するのに使用する位置決め&補強のパーツ。
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 こんな具合に新造した足首パーツの中に接着します。これで最終的に組み付ける時の位置決めも楽だし、接着強度もアップするという一石二鳥作戦。
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 仮組みしてみました。ありゃ、位置決めパーツの接着剤が乾いてなかったらしくちょっと斜めになっちゃった。もちろん後で修正しておきました。これで可動範囲を広げると共に、塗装後の接着もできるようになりました。
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 ノーマルの足と比較。クルブシ部分の色以外は変わらなく仕上げる事ができました。ただ、ちょ~っと気になったので手を入れちゃったのがこちら。
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 つま先部分の上面とガード状のパーツ。写真奥がノーマルな状態なんですが、本来なら足首の後ろ側についてるんじゃない? というU字型のパーツが気になったので切放しちゃった。ついでに爪先上面もひとしきりヤスリをかけて段付を削っちゃいました。
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 削ったからには作らにゃならぬU字型のパーツ。1mmと0.5mmプラバンの組み合わせで制作。ディテールも元のキットパーツに準じて入れてみました。
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 で、それを取り付けてみたところ。爪先上面には0.3mmプラバンを貼り付け、リベットを追加。うむ、これで満足したぞ(笑)。ということで足首まわりの改造はこれで完了。

 お次はスネ部分。
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 改修ポイントとしてはヒザの丸いパーツにある板部分の改修と、フクラハギにある3本スリットの開口などを行います。
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 これがノーマル状態のキットパーツ。まずはこのスネの横にある3本のスリットを開口します。最近の作品やキットではこの部分がスリットではなく凸ディテールとして表現してあるんですが、今回は原点に帰ってTV版風、ということでスリットでいこうと思います。じゃあ何でわざわざ開口するのかというと、ディテールが寂しいから。キットパーツだとただの溝みたいに見えてしまいますからね。
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 開口といっても大した手間はかkりません。1.3mmにピンバイスで溝の中に穴をあけ、デザインナイフで余計な部分を切り取り。あとはヤスリやリューターで切り口を整えればOKです。スリットの開口ついでにヒザの丸部分の板状のディテールも切り取り、幅を合わせた1mmプラバンを貼ってあります。こういう作業の場合、表側ばかりに注意が行きがちですが今回は裏側も重要。
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 それはこんなパーツを使ってディテールアップするから。WAVEの「C-MESH#80」を裏側から貼り付けて、それらしく仕上げます。
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 まずはエッチング用のハサミを使ってC-MESHをこんな形に切り取ります。注目は切り取り方向。取り付けた時にメッシュの目が斜めになるよう考えて切り取ります。メッシュの目が水平になっちゃうと、ちょっと網戸みたいになっちゃいますからね。気をつけてください。
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 切り取りが済んだら後は少量の執着で接着するだけ。この後、組み立て後に中身が透けて見えるのを防ぐため黒いビニールテープを貼っておきました。

 さて、この辺で一度仮組みしてバランスを見てみよう。
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 おお、スコタコ! ただ手首が付いてないんでいまいちバランスの確認がしにくい。
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 前の作例で作ったWAVE製レッドショルダー・スペシャルと並べてみました。ううむ、結構印象が違うもんだなぁ。とにかく手首が付かないことにはバランス確認ができないな。

 ということで、やおら手首の制作に取り掛かります。キットでいうと「アップデート・ハンドパーツセット」に取り掛かります、ということになりますね。
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 まずは可動式のジョイントパーツから。可動ジョイントに使用するのはこれだけ。これが2セット入っています。
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 ポリキャップはPC-03のCを加工して使用します。
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 こういうポリキャップを成形する作業は、慣れないと意外とやっかい。ポリパーツは柔らかいので、斜めに切っちゃったり余計な所を切っちゃったりといったことが起こりがちです。そういう時は写真のようにプラ棒などに差し込んだまま加工すると失敗が減らせます。
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 で、それぞれのパーツをスリ合わせて接着成形したら可動ジョイントはできあがり。今度は取り付けるプラキットパーツの方の改造。アップデートキットの説明書にはプラキットの接続部分を6mmに広げて取り付けるよう支持されていますが、できればその奥のポリパーツ部分も若干掘り込んでおくとジョイントパーツがきれいに収まります。このあたりはプラパーツを組み立てる前にやっておいた方が得策。ですが、ワタシは先に接着しちゃったんで、しょうがなくリューターで掘り込みました。皆さんはご注意くださいね。

 さて、続いてはメインの手首パーツ。
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 写真は平手のパーツですが、このキットに付属する手首全てが同じ構造となっています。
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 早速成形してみました。写真左はキットを仮組みしたままの状態。写真右はパーティングラインを処理し、全体を成形した状態。両サイドの丸いディテールは成形の邪魔だったので一旦削り落とし、Rリベットの丸2mmに差換えました。
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 そんな具合にキットに入っている手首全部を成形しました。ちょっと注意が必要なのはマシンガンのフロントグリップを握る左手のパーツ。この手だけ手の甲のパーツが専用になっています。裏側に「G」という刻印があるので注意して組み立ててくださいね。
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 で、まあ、前の写真でもおわかりかと思いますが、ちょっと小細工をしたのがマシンガン用の左右の手。
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 引き金を引く右手はマシンガンのグリップを握った状態で成形します。実際には塗装を終えてから接着という手順ですな。
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 フロントグリップを握る左手はしっかり接着してしまうとフロントグリップの着脱がちょいと厳しいと判断して接続を2mm真鍮線に変更。組み付け強度を確保して取り外し式としました。
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 このあたりは、やっぱり今回のアップデートパーツの目玉ですからね。しっかり細工しましたよ。

 さて、じゃあ、手首をつけて再度確認!
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 おおー、長いなー両手。まあこれは一番長く見える平手なんでね。マシンガン両手持ちギミックを持ちながらこれくらいに収まっていれば良好だと思います。

 さてさて、今回はこのあたりで時間切れ。
 後は何が残ってるんだ?? と思って勘定したらコクピットの組み込みにフィギュアの仕上げ、ミッションパックやレッドショルダー用の武装も残ってる。それに表面仕上げに塗装でしょ。今回はウェザリングもしたいしなぁ……、なんて、てんこ盛りで少々焦り気味。どうしても力が入っちゃうんですよ! ボトムズネタは!!
 というところで最後は握り手のスコープドッグでお別れ。
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 さて、来週で完成できるかスコタコ君!?!?! という不安を残しつつ、
 次回も、乞御期待!!

(C)サンライズ


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