線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 前回、気温の変化が激しいので体調に注意して、なんて書いたんですが、モデラーにとって、もっと深刻なのが湿度の変化。夜中に塗装していて「なんだか塗料ののりが悪いなぁ」なんて思ったら、いつの間にか雨が降ってたりして。今からこの調子じゃこの先の梅雨が思いやられます。かといって塗装しないわけにはいかないのが職業モデラーの宿命。どこかのメーカーさんが「模型用除湿機」なんてのを出してくれないかなぁ、なんて思ってしまいます。どうせなら塗装ブースも兼ねていて、ミストを吸ってくれる上に湿度も下げてくれる、なんていうのがあったら絶対買う。オマケに特殊フィルターで花粉もバッチリカット! じゃあもうコンプレッサーも内蔵しちゃおう。大型タンク付きで。「これでもう塗装環境は前部揃います」みたいな。ううむ、モデラーにとっては夢の機械だなぁ……。といって特にオチはないんですけどね。どうもスイマセン(笑)。
 さて、そんな夢のような話は置いといて、今回はバンダイ 1/72 零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ アルファ1 [古代機] その3回目。早速張り切ってまいりましょう!

 前回までで、なんとなくコクピットまわりが出来上がった感じのコスモゼロ。
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 今回は前回に引き続き機体各部の加工を進めていきたいと思います。
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 といっても機体そのものはほとんど加工の必要もなく、しっかりと組みあがります。写真は接着前の仮組みの状態。今回はしっかり接着して仕上げたいので上下パーツを接着、接合面をしっかりヤスリ掛けして合せ目を消し、ついでに微妙に残る合せ目の垂直面、いわゆる“C面”を無くすためしっかりとサンディングします。このあたりの作業は写真に撮っても微妙に地味な画になっちゃうので、その辺は割愛。それよりもしっかりと処理しておきたいのがこちら。
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 各部の翼です。このあたりは前翼端が別パーツとなっているので、しっかり接着、成形しておきたいところ。
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 といってもそこはスナップフィットのバンダイキット、仮組みレベルでなら接着しないでも十分組めちゃいます。ただ、やはりしっかりと仕上げたいなら接着、成形は必須作業。
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 で、これが成形後。黄色い部分と白い部分の段差を無くすようにヤスリをかけながら、前端が薄く見えるように意識して成形しています。翼端のでっぱりの部分にあるスジボリは結構デリケートなので、あらかじめスジボリを深くしてから成形すると2度手間が省けて大変よろしい。
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 同じく端っこがカラーパーツで再現されている機体両脇のダクとも接着、成形してしまいます。写真右が接着、成形後ですね。後のマスキングを考えるとちょいと面倒なんですが、塗装してから接着するよりも綺麗に仕上がると思うんで、こんな手順をとってみました。
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 で、ちょっと工夫したのが高機動ユニットの取り付け方法。本来なら上面か下面どちらかに取り付けるか決め手接着するのが確実なんですが、ここはどうしても両方の装備状態を再現したい。そこで高軌道ユニットの取り付け部分に0.5mmの真鍮線を仕込んで、翼の取り付け部分にも0.5mmの穴を開け、取り外しが利くようにしてみました。
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 取り付け部の状態はこんな感じ。実際に取り付けてみると若干心許ない感じがしますが、一応止まります。ううむ、ここは後でもうちょっと工夫を加えなきゃイカンな。
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 上面の取り付け部分は大きめの穴がサポートしてくれるので結構しっかりと止まります。

 さて、お次はエンジンノズル。
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 前回はノズル内部のディテー追加を紹介して、基本工作を紹介し忘れてたんで、チョコッとフォロー。写真左はキットのまま、右は改造後のパーツ。全体にディテールを彫り直し、縁を薄く加工してあります。この状態に、前回のディテールアップパーツを取り付けたわけですね。

 さて、お次は突然ランディング・ギアの塗装を始めちゃいます。いや、なんでそんなことをするのかというと、ワタシの場合、意外と最後まで塗装を忘れていて、後で慌てて塗る事が多いというのと、機体回りの塗装をして気力が切れないうちにやっておこうというメンタル的な調整のため。いや、結構重要なんですよ。こういう精神面の調整が。だって最後に「塗り忘れてた!!」ってところが繊細なマスキングが必要だったりするとメゲるじゃないですか(笑)。
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 で、ますはランディングギア全体をガイアノーツのEx-シルバーで塗装。シルバーを残したい部分だけをマスキングしておきます。
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 続いてインテリアカラーを重ねて塗装。これでシルバー部分と白い部分の塗り分けができたことになります。写真だとフラッシュのせいで真っ白く写っちゃってますが、ちょっと茶色味がかったインテリアカラーはこういうパーツを塗るのに最適。
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 後は塗装の乾燥を待ってマスキングを剥がし、丸みを佩びた形状に加工したタイヤ部分を塗装して取り付ければランディング・ギアの基本塗装は終了。後はスミイレの後、組みつけの際にブレーキパイプを追加したいと思います。

 さて、こんな感じで大体の基本工作は終了。いよいよ本体の塗装に入ります。

 説明書の塗装指示では機体部分はシルバーで塗るように指示されてます。このシルバーの本体色について、ちょいと解説しておきましょう。
 たまに「シルバー塗装の下地に黒を塗るといいんですか?」なんて質問される事があります。簡単に言えば「欲しい仕上がりによって下地色を考えれはいい」ということなんですが、百聞は一見にしかず。ちょっと実験してみましょう。
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 まずはプラバンにガイアノーツのグレーのサフを塗った状態がこちら。下地色の影響がないよう、まずはグレーに塗りつぶした状態で実験です。
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 これはグレーのサフで塗った半分をマスキングし、半分だけブラックのサフを塗った状態。表面の光沢は同じ状態なので、これで条件が同じグレーと黒の下地ができました。
 じゃあこの上にEx-シルバーを吹き重ねてみましょう。
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 はい、どん。全体にムラにならないよう2回ほど吹き重ねた状態。
 ちょっと光っちゃって見にくいかもしれませんが、黒い下地の方がちょっと暗くなっているのがわかっていただけますでしょうか? 光が当たってハイライトになる部分hがどちらも変わらないんですが、シャドウ部分だと明暗の差が出ているのがわかりますね。もちろん、2回じゃなくてどんどん吹き重ねていけば双方の差はなくなっていきます。しかし、これくらいの厚さで重ねるぶんには、下地が黒だと模型に塗った時に明暗の差がでやすい、つまり立体感が出やすいということになります。こんな理由で「シルバーの下地は黒がいい」なんていわれるわけですね。ただ、ぱっとした明るいシルバーが欲しい場合はグレーや白がいいんじゃないかと思います。まあ、最初に書いたように「欲しい仕上がりによって下地色を考えると面白いですよ」ってことなんですけどね。実験するとやっぱりわかりやすい。

 さて、じゃあ今回のコスモゼロはどうするんだ? ってことで、まずは何も考えずサーフェイサーエヴォ ブラックで全体を塗った後、Ex-シルバーを重ねてみました。
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 はい、もうギンギラギンですが、どうもさりげなくない。ちょっと一味加えたいところ。そこでまわりを見回してみたら、いい見本があるじゃぁありませんか。
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 このキットのパッケージ! ちょっとだけブルーがかった良い色味。そういえば旧作の宇宙戦艦ヤマトでも途中でブルーに塗られてたことがあったっけ。
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 なんてことを思い出して作ってみたのがこんな色。ブルーグレーにチョコッと純色シアンを加えたところに、大量のEx-クリアーを混ぜたもの。つまりちょっと青めのブルーグレーのクリアーカラーを作ったわけですね。クリアーとの混合比はカラー1割に対してクリアー2割くらい。結構薄めの調整です。
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 これは先ほどのテストチップに塗り重ねてみた状態。シルバーなのやらブルーなのやら、良い感じの色に仕上がりそうです。
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 じゃあついでに他の色も作っとこう、ということでこちらは赤。ブライトレッドにほんの少しサンシャインイエローを足したもの。これはオキサイドレッドの上から吹き重ねる予定。
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 続いてはイエロー。これはキャメルイエローをベースにサンシャインイエロー、ピュアホワイトなどを足したもの。こっちはシルバーの上に直接吹いちゃおうかな。
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 ということで早速塗っちゃった。結局、赤の下地にはオキサイドレッドではなくサーフェイサーエヴォ オキサイドレッドを使いました。ほんのちょっと明るいんですよね、通常塗料のオキサイドレッドよりも。
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 アップで見るとこんなふう。光のあたり加減でブルーに見えたりシルバーに見えたり、中々おもしろい塗装でしょ。
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 なんて、見ている間に「もうちょっと色身があったほうがいいかな?」なんて考えて、赤と黄色部分を再度マスキング。最初に塗ったブルーグレーのクリアー色を調子をつけて塗り重ねました。うむ、こんなもんだろう。
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 ちなみに機首近くにある3ヶ所の小さいノズルはシルバーの状態の時にマスキングしておきました。これで同じようなシルバーでもちょっと違ったニュアンスになるハズ。
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 機体左右のダクとの中は最近お得意(?)のノーマスクでフラットブラックを塗っておきました。
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 翼部分も忘れずに。このあたりを塗装する時には、先に塗った機体色と見比べながら同じ色になるように注意して塗装します。
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 そして塗装の仕上げ。最後にEx-クラットクリアーでトップコート、ってデカール貼ってないじゃないか!! ということでちゃんとしたフィニッシュはまた後で。
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 そして、ワタシが忘れがちなランディング・ギア回りもしっかり塗装。このカバーの塗装もよく忘れるんだ(笑)。
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 それから高機動ユニットも機体と同じ色で塗装。翼下にもちゃんと止まりますよ。

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 これがここまでに塗り上がった状態。なんだか、もう出来上がったような気がしちゃうけど、まだまだやることは残っています。
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 そう、まだ、武装が手付かず。ここは結構手間がかかりそうだぞ。

 それじゃあ、今回までの作業が済んだものと、素組みの状態を比較してみましょう。
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 どうでしょう、塗装した効果が出てますでしょうか? 外形の形状は全くいじっていませんからほぼ塗装のみの差ということになりますが、ちょっとでも違いがわかっていただければ幸いです。

 さて、今回はここまで。次回は武装も含めて山本機も完成させて、2機揃ってご披露できればと思っています。

 それでは次回も、乞御期待!!

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会


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