線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 今回もまだまだ続く“100均レインボーライトの謎”の話なんですけどね。ご親切な方々から真面目なメールや書き込みなどを頂いております。ええ~「チップ内蔵の3色LEDを使ってるんじゃないか」とか「基板の裏側にICが仕込んであったんじゃないか」とか、色々と考えていただいたようなんですが、これ、本当にこの記事に書いているまんまなんです。実は何かチップらしきものが入ってるんじゃないかと、相当慎重に裏側のポッコリを削ってみたんですけどね。やっぱり何にもない。LEDはご覧のように3個くっ付いていて、普通のLEDに差換えても動作するし、やっぱり基板の構成と裏側のポッコリに秘密があるに違いない。中には「レインボーライトが使えるんなら仕組みはどうでもいいんじゃねぇ」なんて意見もあったりするんですが、そうなると余計に知りたいこの仕組み(笑)。もし仕組みがわかったら、もっと色んなものに流用できそうじゃないですか。まだまだ衰えない私の好奇心(笑)。人類は好奇心ゆえに進化したのだ! ということで、今回も好奇心満点でお送りします「やたら模型制作室」です。

 さて今回はバンダイ 1/1000「ガミラス艦セット1」完成編! 早速張り切ってまいりましょう!!

 さて、前回はデストリア級の方が塗装を残して完成。
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 今回はケルカピア級の方の電飾をして仕上げた後、2隻を塗装して完成とまいりましょう。

 まずはケルカピア級の電飾のための内部確認。
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 こんな按配になってます。ざっと見てデストリア級よりも厄介なことになりそうな感じ。
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 まずは、特徴的な4つの目玉部分。乳白色のパーツの固定のため、センター部分に大きな仕切りが設けられています。この部分、発光を考えると左右で完全に光源が分かれてしまうため、光源を増やすか真ん中の仕切りを無くすかしないといけません。さすがにボタン電池の電源でLED6灯点灯は消耗が早そうだし、かといって真ん中の板を切り取ったら目玉が付かなくなっちゃう。どうすんだ、オレ!
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 と思ってよく見たら、外装部のパーツの裏側にも乳白色のパーツのダボを止めるような固定部がある。そうか、これを使って目玉を裏側から貼り付ければ、真ん中の仕切りを切り取っても大丈夫そうだな。
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 ということで、ますは目玉の乳白色のパーツにある真ん中の仕切り板に止めるダボ(写真赤丸部分)を切り飛ばしてヤスリで修正。写真の左側が加工後です。むふふ、これでもう後戻りはできないぜ……。
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 勢いに乗って艦首センターパーツの仕切り板部分を切放し。写真はザックリ切り抜いた状態。このあとデザインナイフで綺麗に加工しておきます。
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 そして、内部をシルバーで塗装。これはデストリア級と同じく限られた光源で少しでも光量を稼ごうという工夫です。艦首部分はとりあえずこのままにしておいて、先に電源の場所を確保しておきましょう。

 電源を収めるのはこの部分。
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 船首から見て最初にある、船底のパーツを止めるためのでっぱりの一部を切り取って、そのまま電池ボックスとして利用することにしました。なんでこの場所にしたかというと、寸法を測ってみたら、ちょうどLR41の電池が収まる幅だったんですね。
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 ただパーツを切り取っただけだと中側に電池が落っこちちゃうんで、プラバンでコの字型のパーツを作って取り付け。そこに真鍮版で作った電極を止め、電極を半田付けしてあります。抵抗をかませてあるのはLR41が4個入る寸法だったため。LR41は1個で1.5Vですから合計6V。今回使用するLEDは全て5V仕様ですから51Ωの抵抗をかませておきました。デストリア級の時はLR44が3個でしたから合計4.5V。抵抗は必要ないわけですね。
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 裏から見るとこんな感じ。すっきり収納です。キットの船底パーツがそのまま電池ボックスのフタとなります。

 さて、ここで問題なのがスイッチ。何かと話題のレインボーライトに付いているタクトスイッチを動作させる外部スイッチを考えなけりゃなりません。
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 構造的にデストリア級のように甲板の弾性を利用して、という訳にはいかなそうです。でもね、使えそうじゃないですか第一砲塔が。
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 はい、この部分。この砲塔をプッシュスイッチにして基盤のタクトスイッチを動作させることができそうです。
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 砲塔パーツの接合部に3mmプラ棒を差し込んでみたら、あらまぁピッタリ。これは幸先がいいぞ。
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 そこで甲板のパーツの方にも3mmの穴を空けました。
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 裏側はこんなふうに加工。5mmプラパイプを使ってスポッっと抜けてこないように工夫しました。差し込んだプラ棒をどこで切断するかは基板を取り付けた後、十分にすり合わせをしてから決めます。短すぎるとスイッチが作動しないし、長すぎると砲塔が常に飛び出している状態になっちゃいますからね。
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 具体的にはこれくらいの可動幅を作っておいて、組付けしながら基板との接触面を削っていくのがいいでしょう。
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 取り付けるほうにも5mmの穴を開けておきます。これで基板のタクトスイッチまで、プラ棒がしっかり直線的に動作するようになる訳ですね。
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 最終的には0.3mmの隙間くらいまですり合わせしました。失敗して削りすぎたりしたらプラ棒の底面に0.3mmプラバンなどを貼って再度調整すれば大丈夫。ちょっと根気のいる作業ですが、きれいに決まるとなかなかキモチイイ。

 じゃあ、砲塔スイッチの下はどうなってるんだ? というとこんな按配。
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 100均レインボーライトから取り外した基板を繋いでLED用のリード線を取り付けた状態。目玉のパーツは接着前にマスキングしておきます。
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 そしてこれは基板取付け用のベッド。といっても電池ボックスのコの字型のパーツの上に2mm角棒を貼り付けただけ。
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 ここに、先に開けた5mm穴の真下にタクトスイッチが来るように基板を接着。
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 基板がしっかり接着できたら、リード線の長さを調節してLEDを半田付けします。デストリア級と同じように赤と黄色のLEDにだけ51Ωの抵抗を挟んであります。これについては前回の記事をご覧くださいね。
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 もうひとつデストリア級と同じく反射板を兼ねたLEDの固定版を自作しました。これも詳しくは前回参照
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 そして各パーツを組みつけてみたところ。ケルカピア級でも赤いLEDだけ先端部に配置しました。これでとりあえず電飾は終了。この状態で上甲板のパーツを取り付けてスイッチのシャフトの長さを調整します。

 さて、お次は残りの外装パーツ。まずは艦橋まわりから。
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 このガミラス艦セット、シャープなパーツは非常にシャープに成形されています。
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 このあたりのパーツは軽くヤスリを当てただけ。ほとんど加工いらずです。
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 全体を組み付けて、スキマのある部分はパテで修正。後は表面をきれいにヤスっておけば、それだけで十分な仕上がりとなります。
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 ちょっと悩んじゃったのが前側の上甲板のパーツの前にある、二つの小さなバルジ状のディテール。2つあるバルジの真ん中に合せ目が来ちゃうんで、ちょっと厄介。
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 そこで、もう潔く左右のパーツを接着したらディテールを削り落として合せ目を消してしまいます。
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 そんでもって1mmプラ棒を削り出してバルジパーツを自作し、貼り付けて再現。よし、上手く行ったぞ。
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 てなところで、おおよその加工は終了。ただ、まだ一仕事残ってます。
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 それは船体全体に取り付けるトゲ状のパーツ。
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 全部で26個のトゲトゲを接着しなけりゃぁなりません。これ、一個一個ニッパーで切り取って、パーツを成形して――って考えると頭が痛くなっちゃうんで、なるべく簡単に取り付ける方法をご紹介します。
 まずはパーツの切り取り。
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 まず、ランナーからパーツの付いている部分のみを切放します。こうすることで、より地べたに近い場所で切断することができます。そして、よく切れるデザインカッターなどでパーツギリギリの所をカットしていきます。これで、パーツをランナーから切放した後のゲート処理がいらなくなるわけですね。
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 全部切放し終わったらデザインカッターの先端をチョコッと刺して接着剤を付け、船体に取り付けていきます。
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 こんなふうに取付け終わったのが写真の状態。このケルカピア級、26個のトゲを全部使いますから、パーツが余ったらどこか付け忘れているということ。どうぞご注意を。
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 一通り取り付け終わったら接着剤が乾くのを待って、もう一度トゲの根元に流し込み用の接着剤を少量流し込んでおくと、より丈夫に接着できます。
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 さて、これで、塗装を残してケルカピア級も完成。いよいよ塗装に入ります。

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 まず最初に塗るのはこんな色。ガイアノーツの限定色ブリティッシュグリーンとダークグリーン、Ex-ブラックを足して作った色。これをシャドウ色として全体に塗ります。
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 はい、1色目を塗った状態。今回、この色を下地に塗ったのは中のLEDの光を外に逃がさないためと、最終的に塗り上がった時に明度が上がり過ぎないようにするため。
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 そして2色目。これもブリティッシュグリーンをベースにEx-ホワイト、シャインイエロー、ナチュラルブラウンなどを足した色。劇中の印象よりもほんの少し明るく、彩度の高い感じに調整しました。
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 これをパネルラインを若干残すように重ねていきます。今回もここでアネスト岩田のカスタムマイクロンパワー炸裂! ミストが細かいので非常にきれいなグラデーションで吹き付けができます。まあ、今回は派手なグラデはかけないんでちょっと残念ですが、ミストの美しさはわかっていただけるかな?
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 こうして塗り上がったデストリア級とケルカピア級。基本塗装はこれで終了。
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 基本塗装が乾いたら、全体をタミヤエナメルのフラットブラックでウォッシング。これを拭き取って塗料の乾燥を待ち、トップコートとしてEx-クリアーをベースとしたセミグロス気味のフラットクリアーをふいたら……
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 こんな按配になります。よし、なかなかイメージどおりの仕上がり。
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 ケルカピア級のほうは魚雷発射管などを筆塗りで塗り分け。凹部分の一段暗い色はカスタムマイクロンの細吹きでノンマスク塗装しました。
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 艦橋の窓は筆塗りで再現。あれ、ちょっとオレンジ足したほうがよかったかな?

 さて、残るはスタンド。大きいパーツなのでそれなりのヒケがあります。
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 写真は400番から800番までサンドペーパーをかけた状態。これをフラットブラックで塗装します。
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 と思ったら、スタンドに貼る用のシールが来ていないのをワ・ス・レ・テ・タ! でも早く完成させたいしなぁ、ということで、PCで自作。シール紙に印刷しました。とりあえずはこれでもいけるだろう。
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 ということで、スタンドも何とか完成。じゃあ、いよいよ乗っけてみようか本体を!

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 じゃかじゃん! 目玉が巡航状態で光っております。でもって、今回はこんなヤツもおります。
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 はい、迷彩バージョンのガミラス艦2隻。これ、「宇宙戦艦ヤマト2199」第10話に登場したゲール少将直轄艦隊として登場したバージョンです。劇中では次元断層に巻き込まれて以外とあっけなくやられちゃうんですが、非常に印象深いカラーリングだったので是非とも作ってみたいと、どこへ発表する当てもなく完全プライベートで作ったもの。どうせならご登場願おうということでご紹介します。
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 ううむ、4隻並ぶとなんだか圧巻。それぞれに表情が違って面白いですね。さて、これでバンダイ 1/1000「ガミラス艦セット1」も無事完成。動画も用意してありますんで、後はギャラリーでお楽しみください。

 さて、この「ガミラス艦セット1」、今回の作例のように電飾に挑戦してもいいし、細かいディテールを追加してハイディテールモデルとして制作するのも楽しそう。非常に組みやすく、出来上がったときの迫力も満点。現在までに発売されている2199シリーズの中で、今のところ一番作り易いんじゃないかな? 是非ともヤマトや連合艦隊セットと並べて飾りたいキットです。最初の原稿にも書きましたけど「なんか異様なものが机の上にある感満載」で存在感がひときわ。これが「セット1」ですから後続のガミラス艦セットも非常に楽しみです。

 それでは今回はこの辺で。次回は何を作ろうかな!
 ってところで、お後がよろしいようで。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

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