線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 いやあ、予定が予定どうりに進まないって事はよくあることだと思いますが、このところ全ての予定が上手くいっていない。今回の作例でも塗装をすると決めた日に限って雨。塗装ができないんで次の工程に進めない。新しい塗料を買いにいったら、欲しい色だけがたまたま品切れ。まあ、何をやっても上手くいかない日だってあるよねぇ~、ってなもんですが、いいこともありました。近くのコンビニで夕飯のおかずにコロッケを買って帰って見てみたら、なぜか中身がメンチカツ。間違えた店員さんに気の毒なので返しにいったら新しいコロッケと一緒に最初にくれたメンチカツも付いてきた。かえって申し訳ないことになりました(笑)。おかげ様でメンチとコロッケ合計4個の食卓。全部食べたら胸焼けした。やっぱり上手くいかない日だってあるよねぇ~、な按配。まあいいさ、世の中あがらない雨は無い。
 なんてことをいってないで、今回はアオシマ 1/24 「サイバーフォーミュラ スーパーアスラーダ-AKF-11」完成編。早速張り切ってまいりましょう!!

 さて、前回はサフを吹いたあたりで終わってました。

 今回はモノコックや足回りの塗装から始めます。そこで用意したのがこんなもの。

 金魚の網じゃありませんよ。前回チョコッと実験したストッキングを針金で作った枠に固定したもの。これをマスクにしてカーボン模様を塗装で再現してみましょう。

 これは網目のアップ。ストッキングは伸縮性があるので、ひっぱり具合で目の細かさが変わります。針金で組んだ枠に切り出したストッキングを瞬間接着剤で止めながら張り具合を調整しています。

 前回カーボン塗装の実験に使ったスターブライトシルバーEx-ホワイトEx-ブラックを足して作ったメタリックグレーを塗ったら、その上にこのマスクを重ねてEx-ブラックでエアブラシ塗装。

 はい、こんな感じで塗装できました。

 アップで見るとこんな感じ。拡大して見るとなかなかストッキングですな(笑)。これが普通にみるとカーボン模様に見えるから不思議。

 ただこの方法だと凹面には上手く塗装できません。その部分ごとに個別にマスクするか、別の素材を貼るかといった処理が必要になります。

 そこで今回は、塗りにくいところにはハセガワのTFシートカーボンシニッシュ20を貼ることにしました。曲面には非常に貼りやすい素材なのでこういった場所に向いています。

 足回りのアーム類も同様に塗装。

 アップで見ると結構明るい色だな。うむ、ちょっと検討が必要か。

 同じく足周りのパーツもカーボン塗装。ここはそれほど目立つ場所でもないので、なんとなくそれっぽくなっていればOK。

 ついでと言っちゃあなんですが、ほぼ自作したエフェクトファンもカーボン模様に塗りました。ここ、劇中ではボディと同じ白で塗られているんですが、「エフェクトファン使用時に展開して使用する」という特性から、あえてカーボン模様。普段はサイドポンツーンの中に納まっているわけですから、その方が『中身』っぽく見えるんじゃないかという発想です。

 ここで、しばし思案。やっぱりモノコックの色が明るすぎるような気がする。

 フォーミュラーマシンのモノコックは、ぱっと見で『黒』って印象があるんですよね。このままだとぱっと見グレーになっちゃう。

 そこで、カーボン模様の上からクリアーブラックを重ねてみました。おお、これでいいんじゃないか。

 ということで、アーム類にもクリアーブラックを重ね吹き。クリアーを重ねたようなツヤも出るので一石二鳥。

 アップで見るとこんなふう。大分落ち着いた色身になりました。

 後はモノコックとの接続部分をカッパーで塗れば、アーム類の塗装は終了。後は組立てを待つだけ。

 お次はちょいとした工作。

 はい、こんなものを自作。自作っていったって0.4mmの透明プラバンにスジボリしただけなんですけどね。これ、リアのブレーキランプのカバーの元になります。

 キットではクリアーパーツではなく塗装で再現するような仕様になっていますが、それじゃあちょっと寂しい。そこで、レンズパーツを自作してそれっぽく再現しようという魂胆。キットパーツのディテールにあわせて片方を切り出したら、2枚重ねてもう一方を切り出すのが手間がかからない方法。

 2枚重ねで切り出す時に便利なのが株式会社トンボ鉛筆の「PiTMULTI・2」という接着剤。貼り剥がしができるので、AFVモデルのハッチの開閉などに使うモデラーさんもいるという便利なノリ。こういった透明パーツの仮止めなどにも威力を発揮します。

 で、出来上がったのがこんなパーツ。ただ透明プラバンを貼るよりもいい感じでしょ。

 仕上げもちょっと変わったイメージで。最近結構よく見る「クリアーレンズに赤色LEDランプ」風にしてみました。劇中では赤く塗られているので、そっちがお好みの方はそういう仕上げで楽しまれるといいんじゃないかと思います。

 さて、お次はコクピット。

 まずはサイドパネル。これは左側ですね。このパーツの決め所は車体状況が表示されるモニター部分。メインモニターにはハセガワTFシートのミラークロームの上にクリアーブルーを貼り、周囲のスイッチ類はそれらしく塗っておきました。右側のメインになるパーツはブースト用のレバー。取っ手が赤いのがポイントです。写真が無いのは毎度お馴染み、ト・リ・ワ・ス・レ・タ・ン・ダ・ヨ・ウ。ゴメン。

 メインパネル部分はこんな感じ。ステアリングシャフトが無いのが”フューチャー”なアスラーダの特徴。センターメーターはキット付属のデカールを貼った上にエナメルのクリアーを筆塗りしてガラス表現。その他の部分はモノコックと同様、カーボン塗装した後にスイッチ類をそれらしく筆塗りしたものです。あ、ハンドルのグリップ部分はフラットブラックの筆塗りね。

 さて続いてはシート。

 モノコックに上下を切り詰めたぶん底面をヤスって高さを調整したものに、全面にはプライベートでアオシマのインプレッサを作った際に使ったディテールアップパーツに入っていたファブリック風のシートを貼込み。後面はハセガワTFシートのカーボンケブラーフィニッシュ(平織)を貼りました。つまりここは塗装しないで仕上げちゃったわけですね。

 ここに、今回の再販でキットに加えられたシートベルトを取り付けました。おお、なかなかそれっぽくなってきたぞ!

 さあ、お次は足回りを組んじゃいましょう。

 まずはブレーキキャリパー等を塗り分け。キャリパーはスターブライトゴールド。ディスクはモノコックのベースに使用したメタリックグレー。現代のF1ではカーボンが主流になったブレーキディスクですが、キットの形状をみると、なんとなく金属系のような気がしたんでこんなフィニッシュにしてみました。

 で、まずは組むのが楽なリアまわりから。ここはもう何も考えずにモノコックにアームを接着。上段フロントの付け根近くに0.5mmの穴をあけ、極細のリード線を差し込みました。

 そうしたらマスキングテープの細切りをフラットブラックで塗ったものでアームに止めていけばブレーキラインのできあがり。これだけでずいぶんフォーミュラーマシンっぽくなります。

 リア側のドライブシャフトはきっと付属のものを使用しますが、黒染めになっているのでサンドペーパーで磨いてシルバーにします。この後、プライマーを吹いてメタリックグレーに塗っちゃいました。これはチタンの表現。

 フロント回りも同様に加工。ドライブシャフトの処理などは前回の記事を参照してくださいね。で、こっちのドライブシャフトもメタリックグレーで塗装。

 ちなみにキットにはペダルも用意されています。なんと、スーパーアスラーダって2ペダルだったんですね! びっくり。


 前回も書きましたが、ブースとポッドに付くリアウイングは0.5mmの真鍮線で補強。この真鍮線の先端を丸くして止めビスに見せる、と書いたら、どんなふうに丸くするのか? ってメールを頂いたんで、ちょっと公開します。

 ええ~、特に難しいことはやってません。写真のようなカップ型のビットを使ってリューターで丸めてます。このカップ型のビットは彫金用として専門店で入手することができます。探せばネットでも購入できますが、ビットに関しては実際に目で見て選んだ方が確実。届いてみたらイメージと違ったなんて事がよくありますんで注意してくださいね。近くに専門店の無い方は東急ハンズの彫金コーナーなんかを探してみるといいかもしれません。

 さてさて、ここまできたら塗装。旋回のグレーサフの上にアルティメットホワイトを吹いていきます。

 はい、真っ白。

 こちらも真っ白。このスーパーアスラーダのボディに使うのは白い外に青、赤、黄色の3色。最初に白く塗るのは、それらの発色を浴するためです。

 白が乾いたらそれぞれの色を重ねて吹いていきます。まずは赤。ブライトレッドにほんのちょっとサンシャインイエローを足した色です。

 続いては黄色。これは以前に限定で販売されたガイアノーツのキャメルイエローをそのまま使いました。今ではもう店頭には無いかもしれませんが、ガイアノーツのオンラインショップから買うことができます。

 続いては青。これが結構悩みました。

 劇中でのカラーはインディーブルーっぽいんですが、なんとなくもっと赤みが濃いほうがカッコいいような気がする。それに、このまま全部ソリッドカラーで仕上げるっていうのも面白みがないなぁ。ということで、ブルー部分のみメタリックカラーで仕上げることにしました。これ、現代のF1でもよく使われる手法で、肉眼で見た時のゴージャスさとTVや写真を通した時のスポンサーカラーを再現するために暗色部分にメタリック塗料を使っていたりします。ちょっと前だとマクラレーンがマルボロレッドを再現するために蛍光系の赤を使ってたりね。まあ、そんなイメージです。

 そんな雰囲気を目指して何色かテストした後に決めたのがこの色。ね、写真に撮ると普通の青に見えるんだ、これが。実際にはウルトラマリンブルーをベースにコバルトブルー少々とEx-シルバーを足した色。写真より大分くらい感じに見えます。これ、普通の青で塗ると、ずいぶん明るめにしないと沈んだ青に見えるって事です。

 で、塗料ができたらカウル部分のマスキング。いや~、これがカウルの形状が変わってるもんだから、辻褄を合わせるのが結構大変でした。自分でやっといてなんですが(笑)。

 マスキングが済んだら塗装。塗った後の方がメタリック具合がよくわかります。今回使ったウルトラマリンブルーの特性として、仕上がりが半光沢になってしまうというのがあるので、デカールを貼り終えたらこの上からクリアーを吹きます。

 クリアーの吹き始め。実はこの辺りから天気にたたられまして、「昨日はあんなに晴れてたのにぃ~」っていうのの繰り返し。特にクリアーはね、難しいんですよ。雨だと(泣)。

 雨ニモマケズ、塗りあがったサイドポッド。苦肉の策として溶剤のブラシマスターに若干リターダーを足して塗るという荒業を繰り出したりして。

 こんな工夫もしましたよ。ええと、作業用の白熱球ライトで湿気取り&乾燥。あんまり近づけすぎるとトラブルの元ですからね。塗装したパーツの辺りがほんのり暖かいくらいが限度ですよ。


 こうやって塗料が乾いたら形状の都合でカーボン塗装できなかったところに前出のTFシートを貼って、パーツを組み立てればようやく完成!

 いや、まいった。最後の塗装のところで間に合わないかと思ったぜ。

 というわけでめでたく完成したスーパーアスラーダ AKF-11。後はギャラリーでお楽しみください。

 今回のアオシマ 1/24 「サイバーフォーミュラ スーパーアスラーダ-AKF-11」、いかがだったでしょうか? 形状の変更から塗装まで、いじればいじるほど成果の出るキットでした。作品のファンの方はそれぞれのイメージをお持ちだと思いますんで、それを再現するために大改造なんてのがよく似合う模型です。そういう『オレアスラーダ』がいっぱい揃ったりすると楽しいんですよね。そういう楽しみ方ができるのもまた模型の楽しみ。今回の作例では、作業しながら”そういう部分を大事にしたいなぁ”なんて考えちゃいました。

 さて、それでは今回はここまで。次回は何を作ろうかなってところで、
 お後がよろしいようで。

(C)サンライズ

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