線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 先月辺りでひと段落かなぁ、なんてぼんやりと思っていた模型関係のイベントなんですが、よく考えたらこれからしばらくが目白押しだという事に気が付きました。
 まず、11月17、18日には浜松町でハセガワさんのJMC模型展示会 東京ラウンド。続いて11月22~25日は秋葉原でガンプラEXPO、それが済んだら12月7日には某模型展示会。なんだ、全然ひと段落じゃないじゃん! とくに12月7日の展示会にはワタシも出品しなけりゃならないんで、この連載以外にも模型を作るわけですが、実を言うと、まだほとんど手をつけていない(笑)。いや、笑ってる場合じゃないんですけどね。展示会当日が近づいてくると、出展者同士のツイッターでの醜い争いが繰り広げられるのが今から楽しみなんです。お互いに牽制、励まし、脅迫、キズのなめ合いなど、関係ない人には全くわからない戦場となるわけです。よし、そんな醜い戦闘に巻き込まれないように今から頑張ろう。
 てな具合でこっちも頑張ります「やたら模型制作室」。アオシマ 1/24 「サイバーフォーミュラ スーパーアスラーダ-AKF-11」その2回目。早速張り切ってまいりましょう!

 さて、前回はキット全体のバランスを確認しつつ、細かい所にチョコチョコと手を入れた状態で終わってましたね。

 前回、「この後とんでもないことに!」という、ガチンコなんとかみたいな煽りで終わっていたんですが、そのとんでもないことになったのがこの部分。

 一枚目の写真を見ていただけるとわかると思うんですが、どうしても車高が高い感じがするんですよ。フォーミュラーカーといえば地を這う様なフォルムが特徴。やっぱりここはどうにかしないと。

 そんなことを考えながら眺めているうちに、我慢できなくなってこんな状態に。ハイパーカットソーでアンダーモノコックを切放しちゃいました。

 そして接合面をゴリゴリ2.5mmほど削って最接着。これで全体のフォルムのバランスや、車輪の取付け位置など、この高さにあわせて調整しなくちゃならなくなっちゃった――。自分でやっといてなんですけど、この後の作業が非常に煩雑になった(笑)。まあいいや、こうなったら気が済むまで徹底的にやってやろうじゃないか。ちなみにこういった広い面積を多めに削り取る時はウェーブのヤスリスティック180番や240番くらいのものがあると非常に便利。サンドペーパーや金ヤスリで作業するよりも確実に早くてきれいな平面に仕上げることができます。

 ということで、モノコックをプレーンな状態にするために最初から開いている穴を全部塞いで成形します。まずはドライブシャフト(?)の穴は2mm、アッパーアームは1mmのピンバイスで穴を広げてプラ棒を差し込んで接着。

 接着剤が乾いたらプラ棒を面位置で切断。ヤスリで面を修正しておきます。ついでにアッパーアームの取り付け口を前後に広げておきます。ここの構造を考えてみると、このスーパーアスラーダの前輪はアッパーアームがステアリングアームを兼ねているんだと判断しました。フォーミュラーカーの場合ロアアームとアッパーアーム、ステアリングアーム、サスペションアームという構成になっているのが普通なんですが、それだとサスペションアームが足りないことになっちゃいますね。ううむ、そこへんはきっとフューチャーな技術が使われているに違いない。

 そしてモノコック中央部にあいているサイドポンツーン(といっていいものやら、とりあえず便宜的に)の取り付け穴もプラバンで塞いでしまいます。これはモノコック自体の高さが変わってしまったため、元の取り付け穴が役に立たなくなっちゃったから。どうせなら潔く埋めてしまおう、ということで。

 サイドの穴の塞ぎ方は内側に0.3mmプラバンを貼り付けておいて、表側から穴の大きさに切り出した1mmプラバンを貼り付けるという方法をとりました。このあたりはカウルに隠れてしまう所なのでそれほど気にしなくてもいいんですね。

 一番厄介だったのはリアディフューザーの修正。接合面を削ってしまったのでディフューザー部分に段ができてしまったものをリューター、サンドペーパー、スポンジヤスリなどで気長に修正。この写真を撮った後も気になってしばらく修正してました。ほらもう、よく考えないで切断なんかしちゃうから(笑)。

 リアの終端部分の上面はプラバンを貼って目隠し。キットのままならリアカウルで隠れる部分なんですけどね。ちょうどこの辺りでカウルの一部を切断しちゃってるんで、がらんどうの中身が露出するのを避けるための作業です。

 モノコック内側の真ん中に貼り付けたのは5mm角棒を適当に切ったもの。ここに適当な穴を開けて棒状のものを刺し込み、塗装時の持ち手にします。だってこのパーツ、持つところが無いんだもん。

 さて、モノコックの加工は大体のバランスがわかってきたんで、このあたりで一旦お休み。続いてはここに付くカウリングのパーツを加工しましょう。

 まず手を付けたのはこの部分。

 ええ~、説明がしにくいんですが、コクピットの前に付くヘッドライトやバックミラーなどが付いた部分です。劇中ではこのパーツが左右に割れてキャノピーが前へスライドし、ドライバーが乗降するというシーンが見られます。これだけの大きさのパーツですから、ただのライトとミラーのカバーって事は無いと思うので、きっとセンサーなんかが入ってるんじゃないかと想像してます。通常のフォーミュラーマシンには無いフューチャーなパーツですな。

 このパーツの問題点はバックミラーとヘッドライトの部分。写真左のバックミラー部分はパーツの合いが悪く、空力に悪影響を与えそう。ヘッドライトは劇中ではカバーに覆われていて、細かいディテールは確認できませんが、ここはひとつヘッドライトらしく改造したいところ。

 まずは全体の形状をヤスリで整えます。ついでにヘッドライトも切り飛ばし、面を整えておきました。どう処理するかは只今思案中。

 バックミラーはキットのミラー面を覆うカバー部分を削り落とし、0.5mmプラバンで再生。これでそれらしくなったんじゃないかな?

 裏側にもちょっと一工夫。キットでは小さいダボが付いていて、接着時の位置決めができるようになっていますが、これを2mmプラ棒に変更。接合部を丸く加工することにより付け外しが容易にできるよう工夫しました。この後、パーツの前側にも1mmプラ棒で同じような加工をし、より安定して取り付けられるようにしてあります。

 さて、このあたりで一度組み立ててバランス確認。

 むううん、なんだか違う。特にサイドポンツーンから後ろにかけて、「フォーミュラーマシンってこうじゃないだろ」っていうのと「スーパーアスラーダってこうじゃないよな」っていうのが無い混ぜになってちょっと混乱(笑)。

 そこでじっくり眺め回して気が付いたのが、それぞれのパーツのつながりの悪さ。コクピットまわりとサイドポンツーンはお互いに「こんなやつ知りません」みたいな顔してるし、リアカウル中央部の絞込みも「エンジン? なにそれ」みたいな表情をしてる。よし、じゃあそこを修正しよう。よりアスラーダらしく、フォーミュラーマシンらしく。

 最初に手を付けたのはサイドポンツーン。真ん中に1mmプラバン2枚を挟み、形状を修正。ついでにカウルの下線にも1mmプラバンを継ぎ足してサイドポンツーンとのつながりを工夫します。サイドポンツーンの取り付けは、塗装時に付け外しが利くように、前と後ろに1mm真鍮線を突き通して止めました。

 そしてカウル後部にポリパテを盛り付けてV12エンジンが納まってます風のフォルムに改造しました。うう~ん、まだ違う。全然違う!

 ということで2回目のポリパテ盛り。コクピットからリアのふくらみ、サイドポンツーンなど、全てのラインがきれいにつながるように成形するつもり。ついでにサイドポンツーンの両端のラジエターらしきパーツにもポリパテを盛り、大型化します。

 はいポリパテを盛り付けた部分のアップ。サイドポンツーンの上部にはメンタムを塗りつけてポリパテがくっ付かないようにしています。

 ラジエター部分は大型化と共に吸入口とのつながりのラインも修正します。

 ポリパテが硬化したら取り外して成形。むううん、まだ気に入らない。

 ということで、3回目のポリパテ盛り。なんかこう、フォーミュラーマシンぽくないんだよなぁ……。

 お、今度はちょっといいんじゃないか? ということで細部を煮詰めていきましょう。

 まずはコクピット周辺。ここはキットパーツが出るまで削り込み。フロントカウルとリアカウルの隙間を埋めるために0.3mmプラバンが挟んであります。まあ、結局は後で接着しちゃうんで、強引にパテで成形しても良いんですが、よりしっかりと接着するためにもこの方がいいんです。トップのエアインテーク部分もひとまわり大型化してあります。

 結構時間がかかったのがリアのふくらみ部分。v12エンジンが納まっている感じを考えつつ、アスラーダのフォルムに近づけるようがんばりました。イメージソースはウィリアムズのFW14とか、そのあたり。

 前から見た時の印象は、特にスーパーアスラーダの設定画を意識して、それらしく見えるように成形。リアタイヤのカバー部の先端も下に向けた形状に修正しました。

 大型化したトップのエアインテークの中側はリューターで削りこんでカウルらしい薄さに。本当はもっとやってもいいんですが、これ以上やると表に影響がありそうなのと強度的に不安なのでこの辺でやめときました。後は塗装でカバーします。

 ラジエター部分はこんな感じに仕上げました。キットパーツと比べるとひとまわりは大きくなってます。吸入口と本体の境目のラインを変更したのは、改造によって設定画と違ってしまったライン同士の関係性を修正するため。

 うん、だんだんそれっぽくなってきた。

 車高の感じはどうだ? おお、中々いいじゃないか。と思ったら一箇所気が付いてしまった。

 カウル後部左右のブースターポッドのインテークなんですが、キットだと四角い囲いで覆われています。これ、キットのパッケージイラストではこうなっているんですが、設定画ではプレーンな形状になっていて、インテークが開いているだけ。今回は設定画を優先して四角いディテールを削り落としました。そのほうが空力的にも良さそうだし。

 ついでといっちゃあ何ですが、前回切り取ったカウル後端のウイングも加工しました。

 切り取った所から先に1mmプラバンを足してボディやモノコックにフィットするよう成形しました。ウイング本体や縦になった取り付け部も薄く加工してあります。

 横から見るとこんなふう。これだけ見ると普通のウイングに見えてくるから不思議。

 取り付けるとこんな感じ。乗っけてあるだけだけど結構いい感じ。さて、これで細かいパーツの加工も済んだ。

 と思ったら、忘れてました。トップのエアインテークのお尻に付いてるアンテナ。インテークの後ろ側にリューターで掘り込みを作り、0.5mmの真鍮線で取り付けるように加工しました。

 こんな按配に取り付け。アンテナ自体も若干薄く加工しています。


 さあ、そんなこんなで一通りの加工は済んだんじゃないか? ということで組み立て。

 うむ。バランスは整った――と思う。

 車高は大分下がった。これはいい感じ。

 うん、外側はこれでいいだろ。中々カッコいいんじゃないか? これで一応外側の加工は終了という事にしよう。

 てなわけで今回はそろそろ終了。どうでしょう、よりスーパーアスラーダらしくなってきたでしょうか? 次回は残った外装や付属パーツ、足回りやコクピットの加工をしてみたいと思います。ご意見やご感想なんかがあったら下のコメント欄に書き込んでくださいね。

 てなところで今回はここまで。
 それでは次回も、乞御期待!!

(C)サンライズ

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