線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 このコーナーをご覧頂いている皆さんにはおわかりだと思うんですが、この記事、結構写真が多いんです。制作している過程をなるべく詳しく見ていただこうと思うと、つい多くなっちゃう。なので、この連載の模型を作っている間はデジカメが手離せません。で、今回のバーグラリードッグの撮影中なんですけど、デジカメのバッテリーが無くなりまして、予備のバッテリーを持ってきたら、これも電池切れ。いつもなら順番こに充電しておく所をすっかり忘れてたんですね。さあ、そうなると充電してる間が大変。作業を進めちゃうわけにも行かず、どうしようかと考えて、こんなものを作っちゃいました。
 かねてから懸案だったピンバイスのドリル用のケース。ウェーブさんのワンタッチピンバイス用に一揃い持ってたんですが、袋に入っていたままバラバラに保存していて、使う時に結構面倒だったんです。これでいつでもワンタッチに1から3mmまで、0.1mm刻みのピンバイスが使いやすくなった。これこそ時間の有効活用!! なんて思って充電したバッテリーを見たらとっくに充電が終わってやんの。結局、模型の制作時間を無駄に使ってしまったというオチ付き。でもまあ、これで作業性はぐんと良くなったのでよしとしよう。

 さて、気を取り直して今回はWAVE 1/24「ATM-09-DD バーグラリードッグ改造パーツセット【孤影再び版】」 その2回目。張り切ってまいりましょう!

 そのバーグラリードッグ、前回まではこんな感じで出来上がってました。

 設定のCGにしたがって下半身のディテールを埋めたり、股間ブロックを形状変更したりして、胴体が仕上がったところ。今回はまず腰部アーマーの裏側の加工から。

 といっても特別なことをするわけではなく、前に制作した「レッドショルダースペシャル」と同じ手法でプラバンを切り出します。

 プラバンの切り出しが済んだら、計画した手順どおりに接着、成形。一部プラ棒なんかも使いながら、デザインは一部「装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ21Cマスターブック」を参考にしてたりします。色違いのプラバンを使ったのは、その方が構造がわかりやすいんじゃないかな、と思いまして。どうですか、わかっていただけますでしょうか?

 さて、お次は股間の関節部。

 股間部分はプラキットではなく、改造キットの方のレジンパーツと、付属の「BJ-06プラサポ①」の1番のパーツを使用します。ただそのままでは軸が長すぎるので12mm位に短くして使用します。

 まだそのままでは使いませんよ。まず軸部分に1mmの穴を開けます。

 もう一方にも穴を開けたら、股関節部分に接着。この連載ではお馴染みのスーパーXで止めました。股関節は力のかかる部分。説明書にもありますが、真鍮線で補強しておかないと後で「ポキッ!」っと痛い目を見ることになります。ちなみにキットには1mmの真鍮線も付属してます。親切です。

 さあ、これで胴体は大体終わり。続いては脚部に取り掛かりましょう。

 いきなり片足でき上がり。この状態にするために行った過程を紹介しましょう。

 まずはフトモモ部分。ここはヒザ後ろのアーマーを除いてプラキットのパーツを使用します。

 中身はこんな按配。ヒザ部分にはプラキット付属のポリキャップを使用しますが、股関節部分には改造キットに付属するポリパーツ「BJ-06」の「C」を使用します。この部分がしっかり止まっていないと、組上げた時にぐらつく原因になるので、接着剤でしっかりと止めておくのがいいでしょう。

 外側も加工。写真左が改造後、右がノーマル状態のパーツ。股関節のポリパーツが変わったことによって外装の穴も形状変更というわけですな。こういう加工はリューターが便利。リューター魔人のワタシとしては特にそう。デザインナイフだとちょっと手間のかかる加工かもしれません。

 続いてはヒザ後ろのアーマー。キットのままだとフトモモの接着前にこのアーマーを組んでおかなければなりません。それだと塗装がちょっと面倒。

 そこで、このアーマーのアトハメ加工。まずはパーツのディテールを目印に、内側の接続ダボまで突き通して1.5mmの穴を空けます。

 こっちの写真のほうがわかりやすいかな。突き通す穴はなるべく真っ直ぐになるよう注意して開けてください。

 ここで登場するのがウェーブさんの「NEW R・リベット」。横に写っているのは「C・ライン」の1.5mmのもの。で、この「NEW R・リベット」なんですが、知らない間にすっかりリニューアルされてまして、ディテールがシャープになっています。

 ますは「角」のほう。しっかりとしたシャープなディテールでゲートも若干細くなっている印象。大分いい感じです。

 こちらは「丸」のほう。これまでのRリベットのようにモールドの甘い所もなく、しっかりと高さもあります。これまでの型の流用ではなく、全面リニューアルしているのがわかります。ボトムズ関連アイテムには欠かせないリベット。価格が安く接着、加工もしやすいプラ製のリベットですから、こりゃあもう強い味方。

 で、先ほど穴を開けたキットパーツに「Cライン」の1.5mmを短く切ったものを差し込んだ図。このパーツの小さいリベットもRリベットに差換えてもいいかもしれない。

 でもって、組上げたフトモモパーツのヒザ裏部分にあてがって、

 外側に飛び出していた真鍮線を押し込めば組み付け完了。

 押し込んだ真鍮線を低粘度の瞬着で止めたら、端っこに「Rリベット角」を貼り付ければディテールの修正も完成。結構ラクチンでしょ。アトハメついでに強度アップにもなるという、一石二鳥の改造です。

 お次は足首。

 足首は基本的にツマサキとカカトに分割されています。

 ここもポージングなどで意外と力のかかるところなので、1.5mm真鍮線で接続部を補強。パーツには最初から穴を開ける部分がディテーリングされているので、その部分に開ければOKです。パーツ同士は若干合いが悪いので、様子を見ながらしっかりすり合わせておきます。

 足首とスネの接続は、付属の「BJ-06プラサポ①」の「1」と「2」を使用します。ここも長さの調整が必要。試してみたところ、軸を7mmほどに調整するとちょうどいい感じです。

 それでもって、ここも真鍮線で補強。まずは軸のついた方から1mmの穴を反対側へ抜けるまで開けます。

 で、反対側のボールを接着して、今度は先に穴を開けたほうから1mmピンバイスで突き通します。これできれいに貫通。バラバラに穴を開けようとしたり、組み立ててしまってから貫通穴を開けようとすると、結構苦労する部分です。ここに1mm真鍮線をとおして両端でカットし、成形すれば頑丈に補強できます。


 スネ部分は真ん中から分割になっているので、フクラハギ部分は合せ目を消さなければなりません。足首と接続するためのポリパーツは強度を確保するため、しっかりと止めておきましょう。

 さて、あとはトランプルリガー(足の前についてる板状のパーツね)やローラー部分。

 これはトランプルリガー部分。

 収納状態と展開状態を再現するために一部ネジ止めするようになっています。脚部との接続は付属のポリパーツで。

 こちらはローラー部分。裏側のローラーまでしっかリディテーリングされています。

 パーツ構成はこんな感じ。それぞれのパーツをしっかりスリ合わせて組み立てます。特に可動部は組みつけの具合を確認しながら慎重に。


 で、それぞれを組み立てると、足の完成! となります。で、これで全体を組み立ててみたら……

 あーっ! 自重に耐え切れずのけぞるバーグラリードッグ!! まあ、本来なら軽いプラパーツを保持する強度のものですからね。仕方がない。

 そこでまず解決策として各部のボールジョイントを太らせて、関節部をきつくすることにしました。

 写真左は足首部分、右は股関節部分。それぞれ高粘度の瞬間接着剤を塗りつけて硬化させたもの。可動式のガレージキットに慣れている方にはお馴染みの手法です。あ、この時に瞬間接着剤の効硬化進剤は使わない方がいいと思います。硬化促進剤を使うと接着剤部分が若干脆くなる傾向がありますからね。自然硬化を待った方が得策です。

 それでもちょっと不安だったので、上半身の無垢のパーツを肉抜きしました。もう、下側までうっぽ抜けるほど大胆に肉抜き。この作業でもリューターが大活躍。削りカスだらけになりますが、ここまでやるとだいぶ軽量化できます。

 そして再度組み立て。「立った! クララが立った!!」という勢いで、しっかり直立するようになりました。

 さて、今回はこのあたりで、そろそろおしまい。
 実は作業はこの後も進んでおりまして、現在はこんなふうになっております。

 腕が付くと大分それらしくなります。今回はこうやって全体のバランスを見ながら作業を進めています。制作手順が組み立て説明書と違っているのもそのせい。このような「改造キット」を使って模型を作る場合、こうやって全体の様子を確かめながら作業するのがコツです。その辺りは次回原稿で詳しくご説明しようかと思っています。

 てなところで、次回も乞御期待!!

(C)サンライズ

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