最近の世の中は戦国ブームに幕末ブームと、なぜか動乱期の物がもてはやされるらしい。これも元気のない現代の反動かも知れないねぇ――などと酒の肴に話していたら、知人からこんな模型を紹介された。ウッディジョーの精密木製模型「1/150 姫路城」と「1/75 咸臨丸」である。
精密木製模型というと、若い世代の方には馴染みがないかもしれないが、30年程前には帆船模型を中心にブームを巻き起こした事もある、由緒正しい「模型」の仲間である。というよりも、良し悪しは別として、当時の感覚で「プラキットは子供のもの、木製模型は大人のもの」といった感があった。プラモデルに比べて価格も遥かに高く、全てのパーツを自分で切り出して作るという技術も必要とされ、制作期間も数ヶ月から1年以上という根気のいる精密木製模型は、「大人のホビー」としての地位を確立していたのである。そして、この製品写真を見た途端、筆者の心にその頃の心情がよみがえったのである。
「ほ、欲しい……」。
まず、木製であるというところが良い。姫路城にしろ咸臨丸にしろ、実物はほとんどが木製である。それを同じ種類のマテリアルで再現するというのは、なんともモデラー心をそそる。出来上がりの質感も木製ならではの充実感をもたらしてくれるに違いない。その昔はほとんどのパーツを自分で切り出して使用していたものが、現代の技術ではレザーカットされたパーツが用意されているという。これも現代技術の恩恵、実に心強い。作ってみたい、いや、いつか必ず作ってやる。と意気込むものの、日頃の忙しさや価格も含め、現状では到底手が出せないのであるが、それも含めて「いつか必ず作ろう」というバリューになっていると感じさせる充実感が伺える。
今回は筆者の一存で「1/150 姫路城」と「1/75 咸臨丸」を取り上げたが、他にも多数のモデルが用意されているので、興味のある方は是非ともウッディジョーHPをチェックしていただきたい。

1/150【姫路城】
国宝にも指定され、その美しい姿から、別名「白鷺城」の名を持つ「姫路城」は、池田輝政により1601年(慶長6年)から9年をかけ、姫山山頂に築城された名城。5重6階の大天守と3重の小天守で構成され、各天守の間は2重の渡櫓で結ばれる「連立式天守」という壮大な構造を持つ。
全高 330mm、全幅 457mm、奥行き 405mm
定価 ¥58,800-


 

1/75【咸臨丸】
1860年、船長 勝海舟を始め、ジョン万次郎、福沢諭吉らを乗せ日米通商条約を結ぶためサンフランシスコへ航海した機帆船「咸臨丸」を新スケール、新設計で模型化。木造船体に蒸気機関を搭載したスクリュー推進式機帆船の雰囲気を余すところなく再現することができる。
全長 820mm、全幅 203mm、全高 487mm
定価 ¥37、800-   帆付き ¥39,900-


詳しくはウッディジョーHPへ


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