線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
 ワタシの住まう西東京の辺りでは、9月になった途端にスイッチを切り替えたかのように涼しい日が続いています。このまま秋になるのやら、それとも残暑がぶり返すのやら。ここからまた熱帯夜なんてのはぞっとしませんが、そういえばセミの声も夏の初めの油蝉から蜩の参戦、ミンミンゼミからツクツクボーシとなって、いまやすっかりコオロギに御株を奪われている状態。盛夏の時の夜明け前と日暮れ端の蜩がとても好きだったんだよなぁ……、って原稿を書いていたらスイッチョも鳴き出して、ああ面白い虫の声。引っ越してから始めての夏から秋を迎える訳ですが、秋も中々楽しませてくれそうなネイチャーな環境に住む線香亭です。
 さて、楽しみといえばこちらも楽しみ。いよいよ形の出来上がってきたバンダイ 1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2199 その3回目。今回も張り切ってまいりましょう!

 前回は主に船体部分の組み立て加工、各部を接着して美しいフォルムを作るべく作業しました。手間のかかる艦載機部分の塗装も終わって、ヤレヤレというところ。

 甲板は電装などを考えてまだ接着していません。今回は船体部分をいじくりまわしていて気がついた所の追加加工から。

 まずはココ。

 第三艦橋横のバルジのスジボリ(青丸で囲った部分)が、ハシゴみたいな形で終わってます。まあココはパーツの抜き方向とほぼ直角なんで、いたしかたがない部分。

 ハシゴの端っこ(洒落じゃないよ)が閉じるようスジボリを追加そました。で、「あれ、この部分のスジボリってこれでいいんだっけ? もしかしたら船体部分まで続いてるんじゃなかったっけ?」と思って色々調べてみましたが、ちょっと確認できませんでした。ただ昔のヤマトだと、この部分のスジボリが船体部分までつながってるっていう画があることが判明。たぶんその記憶があったんでしょうねぇ。まあ、こんな按配に「昔のヤマトだとこうじゃなかったっけ?」的な部分は各所にありますから注意が必要。今回はあくまで『2199バージョン』で仕上げます。

 お次は船体左舷の中央部分。

 この部分は、「船体そのままの外装」か「アクションベース取付け用のアタッチメント」かを選択式で取り付ける仕様になっています。一見「差換え」でいけそうな感じだけどなぁ、と思って色々試してみたところ、強度的に問題はないものの「船体そのままの外装」を一度取り付けてしまうと、外すのが非常に困難だということが判明。特に塗装した後なんかは確実にパーツに傷をつけてしまいそうな感じ。このパーツが「スッ」と外れるようにできれば差し替えできるだろう。ということで、無い知恵を絞って考えます。

 色々と考えて「船体そのままの外装」のパーツを写真のように改造。写真上はキットのままのパーツです。下のパーツのように、赤線部分を切り取ればいいんですね。で、これを取り付けたのが次の写真。

 「なんだよ、普通にくっつけただけじゃん」なんて思うなかれ。

 写真左の、矢印の部分を押すと反対側が持ち上がってきて、パーツに大きな負担無く取り外せるという仕掛け。

 アクションベース用のアタッチメントパーツは出っ張った所をつかんで外せばいいので、これで差換えできるようになりました。少ない手間でパーツ差し替えができるというオススメの小改造です。

 さあて、続いては艦橋や煙突などの組み立て。

 第一、第二艦橋部分のパーツは左右を合わせた本体に前後からパーツを取り付けるという構造で、合わせ目が目立たないようになっています。

 第一、第二艦橋、艦長室(艦橋の天辺の部分)にはクリアーパーツが付属。旧TV版ヤマトでは舷窓が黄色だったり緑だったりしていましたが、今回の2199版では緑で統一されています。
この艦橋部分を電飾するとしたら『第一艦橋と第二艦橋の間にLEDを仕込んで、艦長室には穴を空けて光を供給』、ってな感じになると思います。スペース的にも不可能ではないし、それほど手間がかかるわけじゃないんですが、艦橋の窓を光らせるんなら舷側両側にある出っ張りや、8連装ミサイル(昔でいうところの『煙突ミサイル』)部分の根元にある探照灯(?)のディテールなんかも発光させたいところ。そのあたりまでやるとなると、それそれのパーツをクリアーパーツに置き換えて、発光システムを作らなきゃならない。こりゃあもう大騒ぎです。そこで今回は艦橋部分の発光ギミックは見送り。そのかわり、もっと手軽に“光ってる感じ”が出るような塗装で仕上げてみたいと思います。まあそんな按配で艦橋部分には余計なギミックは仕込まず、じっくり仕上げましょう。

 ええー、この艦橋部分、上の写真の前面のパーツ、塗装の都合上位置g版最後に取り付ける算段をしてるんですが、写真の赤丸の部分のようなパーツは、始めのほうの段階で接着してしまったほうが無くさないで済みます。全体組んだまま、裏側に回りこまないよう少量の接着剤で止めておいて取り外し、あらためてしっかりと接着するという手順なら、しっかり丈夫に仕上がります。

 反対に、一番最後まで取り付けたくないのが機関砲の類の細いパーツ。

 艦橋全体の成形やスリあわせなどを終えてから取り付けます。特に写真左の後ろ向きの3連砲は、なにげに艦橋を掴んで“くしゃっ”とやりやすい部分。

 なので、一度組んでしまった艦橋は、こんなふうに小さいタッパにいれて厳重管理。艦橋だけでなく細かい部品なども入れておくとパーツを紛失しにくくなります。この小さいタッパ、結構威力を発揮するのでオススメです。最近では100均でも4個や5個セットで売っているので見かけたら買っておいて損はありません。

 さて、続いては煙突、じゃなかった「八連装ミサイル発射塔」。

 こんな感じのパーツ構成。上半分の赤い部分は後ハメ加工します。

 まあ、加工っていったって、グレーのパーツのダボを一部切り取るだけ。この部分、完成後にマスキングで塗り分けようとすると、結構厄介な所なので注意してください。なんで厄介なことを知っているかというと、最初に2199ヤマトを作った時に、何も考えずに接着しちゃって厄介なことになったから。ここは塗装後に取り付けるようするのが良い手です。まあ、経験こそが財産ってことで(笑)。

 後ハメ加工が終わったら各パーツを接着、合わせ目を消しておきます。ちなみに今回はグレーのパーツの根元の四角いディテールは削っておいて0.3mmプラバンで作り直しました。こういった手法のほうが、ディテールを避けて成形するよりも、往々にしてきれいに仕上がるので。

 これで煙突、じゃなかった「八連装ミサイル発射塔」の加工は終了。上面の発射口のディテール部分は塗装後に組みつけます。この発射口の部分、旧作では赤く塗られていましたが、2199バージョンでは船体と同じグレーで塗られています。ココ、結構間違えやすいのでご注意を。実はワタシも1回赤く塗っちゃった後に気が付いて、慌てて塗りなおした経験があるので。ちなみにグレーのパーツの根元にある円形のディテールは発光部分というか窓なのかな? 『戦艦大和』なら探照灯だった部分なんですが、劇中ではここもグリーンに発光してます。ここをきちんと塗り分けておくと非常に良いアピールポイントになるので、しっかり塗り分けたいところ。


 さて、艦橋と煙突、じゃなかったミサイル発射塔を取り付けたら、お次はいよいよ二つめの山場。機銃などの艤装の組みつけに入ります。

 説明書どおりの組み立て手順で進むと、艦橋を組んだ時に4連装パルスレーザー砲を2個組みつけているはず。

 これですな。このキットで最も凝った作りの4連パルスレーザー。ヤマトには全部で8門の4連パルスレーザーが装備されます。

 こういう「何回も同じことをやる」系の作業は一度にやってしまったほうが楽。このパルスレーザーは、左右で異なる銃身パーツなので塗料皿にそれそれのパーツを切り出しておいて、ひたすら成形。接着。意外とね、すぐにできちゃいます。

 他の部分の艤装類も切り取って成形、それぞれに分けて保存しておくと、取り付けの作業が非常にスムーズに進みます。

 ちなみに取り付け順にもコツがあります。対空装備は大まかに三段に分かれているので、下の機銃から順に取り付けていくと作業が楽。取付けにくい場合は写真のように艦橋を外してしまうとか、煙突を外しておくなんていうのも手です。

 上から見るとこんな感じ。機銃はあんまりバラバラな方向を向いているとみっともないので、接着する際には方向に気をつけます。ちなみにマスト(?)部分の取付けにも順番があり、

 「外側のマスト」→「内側のミサイル塔」→「真ん中のマスト」の順に組み立てます。マスト部分は若干ウスウス攻撃してシャープな感じに仕上げてます。まあ、あんまりやるとね、航空機みたいな印象になっちゃうんで控えめにですが。『ヤマト』はあくまでも『宇宙戦艦』ですからね。

 さて、続いては主砲、副砲などの砲塔類。

 まずは主砲のパーツ構成。結構なパーツ数で構成されています。

 これは写真のように『主砲を回転させると外側から順に上方可動する』というギミックを再現するため。

 この可動をスムーズにするためには、上の写真のように結構“ダランダラン”な感じにしておくことが重要。

 可動は裏側の各砲塔の根元のボール部分を、2枚の円で挟み込んで上下させるという仕掛け。非常にシンプルです。

 可動をスムーズにさせるためには、上の写真の赤く囲った部分をすり合わせておくのがいいでしょう。それほどガリガリやる必要は無く、軽~く整えるくらいで大丈夫です。

 ええ、ついでといっちゃあ何ですが、主砲開口部も1MMドリルでチョコッと深めにしておきます。写真左側が作業後、右側はキットのまま。

 こんな感じで主砲はでき上がり。

 副砲の構造は至ってシンプル。各パーツのパーティングラインやフチの捲れなどを修正しておけば見栄え良く仕上がります。

 さてさて、今回はこの辺りでそろそろ時間切れ。ここまでの作業の成果を見てみましょう。

 ほぼ全体が仕上がっております。といっても、フォルムを大きくいじったわけではないので、仮組みの写真とほとんど変わらないのが悲しいところ。

 波動エンジンや艦載機の収納部も塗装完成済み!

 あ、まだ付いてない部品もありました。ロケットアンカーと煙突の天辺。これは塗装後に組み付けます。透明なのは波動砲パーツ。これは組み忘れただけ。甲板はまだ接着していないので、跡で組み込んどきます。

 それから波動エンジンの尻尾(?)のところ。クリアーオレンジに塗った状態。今回は波動エンジンを発光させようという計画ですからね。

 さあ、次回は1/1000「宇宙戦艦ヤマト 2199」完成編! 電飾をまとめたら、ちょいと面白い仕上げでフィニッシュします。どうぞお楽しみに!!

 てな具合で今回はここまで。
 次回も、乞御期待!!

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト 2199 製作委員会
(C)東北新社


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