はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
前回も書いたんですが、ワタクシ線香亭。全日本女子バレーの大ファンであります。そして、この原稿を書いている最中、準々決勝で日本が中国をフルセットの末に破り、24年ぶりに準決勝にすすむという快挙が! 4強入りですよ! 4強!! 24年ぶりってことは1988年のソウル大会以来ですよ。すごいじゃないですか。って書いてて、思い出しました。『あ、24年前のその試合、リアルタイムで見てたわ』。まったくこういうところでよる年波がばれるんだな。
なんて、興味の無い人には全くどうでもいい話はおいといて、今回はハセガワ「エースコンバット 震電 Ⅱ」その2回目。張り切ってまいりましょう!!
さて、前回は翼端の差換えの細工をしたりして、飛行機の形が出来上がったあたりで終わってました。
今回はコクピットをはじめ、この機体にくっつくパーツの工作です。
まずはコクピット。
コクピットといえば、まずは計器類の再現。パーツを先に塗っておいて、キットに付属するデカールを貼ります。航空機の計器類の加工としてよく行われるのは、薄手のプラ版によるディテールの再現とか、手書きによる計器の再現など。しかし今回はあまり手をかけず、キット付属のデカールを貼るだけにします。なぜかというと、この震電Ⅱ、キャノピーがけっこう濃い色のスモークブラックなんで、計器類があんまり目立たないんですね。
これはキャノピーの内部フレームを再現したパーツ。キャノピーはオープン状態も再現できるパーツも付属します。今回は閉じた状態で作ろうと思います。
キャノピーはピラーが無いのが特徴。こういうクリアーパーツのゲート跡の処理には、ウェーブのヤスリスティック・フィニッシュが大活躍。跡が残りがちなクリアーパーツも美しく処理できます。こういったパーツの場合、ゲート跡だけでなくパーツのエッジがめくれ気味になっていたりすることがあるので、そんな場合の処理にも大活躍です。
キャノピーの成形が終わったら内側からクリアーブラックをエアブラシで吹き付け。パッケージや資料写真などを見るとけっこう濃いスモークなので、様子を見ながら拭き重ねます。
機体に取り付けてみました。ほとんど中が見えない状態。
それでも「透かしてみると中の様子がわかる」くらいの濃さで仕上げてあります。あ、ちなみにキットにはコクピットに座るパイロットも付属します。今回は駐機状態で仕上げようと思うのでオミットしました。
位置をしっかり決めて流し込み用の接着剤で固定したら、エッジ部分を残してマスキング。キャノピーの端っこは機体色と同じ色になりますからね。
さて、お次はランディングギアまわり。キットは駐機状態と飛行状態を選択式で組み立てられるようになっていますが、ここは迷わず駐機状態を選択。いや、航空機のランディングギアってけっこうメカニカルな感じがして好きなんで(笑)。機体のイメージからすると飛行状態で組んでもいいと思います。せっかく新規設計のスタンドも付属することだし。
ということでギアカバー部分を組み立て。
変わった形状の機体だけに、脚カバーの形も特徴的です。
脚室内はこれも特徴的なディテールが施されています。
この作業と平行してランディングギア自体も組み立ててしまいましょう。というかもう塗装もしちゃう。
脚部や脚室の塗装指定はGSIクレオスの316番。ガイアカラーで似た色はないかなぁ、と探してみたらありましたよ。
バーチャロンカラーのVO-01 ウォームホワイト。これ、ほとんど316番と同じ感じの色なので、そのまま使います。
脚室内も同じくバーチャロンカラーのウォームホワイトで塗装。バーチャロンカラーでなければお得意のインテリアカラーで塗ってるところ。ギアカバー周辺の機体の色が変わっているのは「マスキング無しでも下面色がぬれるかなぁ」と思ってテストしてみた後。本番キットでテストするなっちゅうねん(笑)!
あ、裏っかえしついでに書いておくと、機首の下面に付くクリアーパーツは後方の一部を残して機体色で塗りつぶします。このあとでマスキングしておきました。
さて、ここで脚部にちょっとしたディテールアップ。ブレーキラインを追加します。
使うのはこれもお馴染みモデルファクトリーHiroの0.28mm極細のケーブル。前に作ったVF-11や零戦21型に使ったものと同じものです。なんだか機体が大きいので細いような感じもしますが、やっぱり1/72なんでこれでいこうかと。
はい、取り付け完了。適当な長さに切ったケーブルを脚の形に馴染ませておいて瞬着で止めるだけ。ついでに脚のシルバー部分やタイヤ部分なども筆塗りで仕上げてしまいます。
とりあえず差し込んでみたところ。ううむ、ブレーキラインはほとんど見えないな(笑)。まあ、あんまり目立ってもよろしくないんで、これで良しとしましょう。
さて、残るは武器類。キットに付属するのはAAMミサイルとロケット弾ランチャー。一部選択して取り付ける仕様になっています。
はいできた。もう写真で見ると、もうあっという間(笑)。
これはAMMミサイル。フィンの薄さが心地よいパーツとなっています。
こちらはロケット弾ランチャー。このあたりは細かい塗り分けやデカールで、ちょっとした見せ場となる部分なのでていねいに処理します。
あ、ちなみに前回の記事であけておいた主翼の1mmの武器の取り付け穴ですが、実際に組み付ける時は1.2mm位に広げておいたほうがスムーズに取り付けられます。
さて、これででき上がり、と思いきやこれを忘れていた。
はい、付属の透明スタンド。キットにはいろんなパーツが付いていて、様々な機体に流用できそうな雰囲気。まあ、今回はシンプルな形状ですが。
機体との接続部は角度がつけて取り付けられるようになっており、説明書の指定では好みの角度に接着するように指示されています。
機体のほうの取り付け穴はココ。ちゃんとカバーも付いていますのでスタンドを取り付けなくても大丈夫です。
スタンドの前面にはネームプレートを貼り付けるスペースがあり、
このデカールを貼り付けられるようになっています。
機体を取り付けてみたところ。まだ接続部を接着していないので、目一杯上向きにしてみました。
これは目一杯下向きの状態。
これで大体水平。
背面から。取り付ける角度を調節できるっていうのはいいですね。カラーリングに合わせてディスプレイを工夫できます。思いっきりグラフィカルなカラーリングなら上面を見せるようにするとかね。中々楽しい。
さあて、それじゃあ今回はこの辺で。
次回は塗装から仕上げまで、完成編をお送りしたいと思います。まだ完全にイメージが固まったわけじゃありませんが、ちょっと変わったカラーリングをしたいと考えています。どうぞお楽しみに。
それでは次回も、乞御期待!!
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