線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、1週間のご無沙汰です。
 ワタクシ線香亭、つい最近、模型制作のお仕事をいただきまして、これが普通に流通しているものとしてはミニマムクラスのキットを無改造で30個ばかり作るという、これまた今回の1/60 ガンキャノンの対極を行くような内容。自分でも一体どうなることかと思っていたら、全く内容が違うので、かえってお互いに息抜きのようになっていい感じ。どっちも楽しく作れてたりして、我ながら驚いております。でもまぁ、スケール感がおかしくなるのはやむをえないとして、ポリパテの粉だらけの状態では塗装できないので塗装のたびに掃除をするわけですが、これが一番のストレスになっております。結局、なんでも作るのはストレスにならないというのを発見すると同時に、日常生活に必要な作業にはストレスを感じるという、『人としてはどうなんだ?』状態に陥っております。まあ、あんまり考えてても何一つ完成しないので、結局、作業はするんですけどね。なんだ、最初から結論でてるじゃん、みたいな(笑)。
 ということで6回目となった1/60 ガンキャノン。今回も張り切って参りましょう!

 それでは毎度恒例になった前回までの写真。

 我ながら大分進んだなぁ。でもまだ重要部分がたくさん残ってます。それじゃあ今回は胸の残った部分から。


 現状はこういう状態になってます。前側だけが出来つつあって、後ろ側はまだ手をつけていない状態。前回から若干手を入れて、よりガンキャノンっぽく見えるように面構成を調整したりしています。横から見るとこんなふうになってます。

 いうなれば「びんぼっちゃま」状態(わからない人はネットで検索!)。まずは残った後部分の工作から始めましょう。
 まず作ったのはこんなパーツ。

 1mmと0.5mのプラバンで作ったジョイントパーツ。これを前側の、

 この部分に差し込んで前後を固定する仕掛け。一応、完成後も装甲の取り外しができるように考えてます。その方が塗装も楽だしね。

 続いては背面と両サイドのパーツ。基本は1mmプラバンの2枚重ねで作ってます。基本は全て「現物あわせ」。先に出来上がった前面のパーツや元のフレーム等を、そのつど採寸してプラバンをカットしていきました。

 で、それぞれのパーツを接着するとこうなります。接着にはプラ用の溶剤系接着剤を使用。出来上がったパーツ同士の接合は、それぞれのパーツの弾性を利用している所もあるので、衝撃や外力に弱い瞬間接着剤は向きません。やっぱり接着後の粘りがある溶剤系の接着剤が向いています。

 フレームに取り付けてみたところ。むふぅ、ぴったりだ。

 前側の装甲を取り付けてみました。表示がちょっと小さいので気になる方はクリックで拡大してくださいね。ここまでは脳内計画通り。肩の上面と背面が抜けているのはキャノン砲を納める部分を考えたためです。
 いやこれ、PGガンダムのフレーム見てると、実際にガンキャノンがあったら、砲の可動装置や給弾設備なんかを入れるには大分無理があるように思うんですね。基本構造どころか可動原理ごと変えないと収まりそうもない。まあ、それだけPGガンダムの構造の方に説得力があるという事なんですけど。オマケにガンキャノンは肩の装備が変えられるというオプション付。そこで、「肩の装備は基部ごと取り外しができて、換装時には丸ごと取り替える」というオレ設定を考え出したわけです。そうなると給弾設備なんかは当然機体外に飛び出してるはず、という雰囲気表すために、あえてこういう構造にしてみた、というわけです。

 さて、続いては両肩の板部分。このパーツは砲の可動部の保護と、センサー類が集中する頭部との遮蔽版を兼ねている、というオレ設定です。基本は1mmプラバンの3枚重ね。先に出来上がった装甲パーツの形状にあわせて一部カットしたりして辻褄を合わせてあります。

 瞬着で仮止めしてみました。サイドとバックはこんな感じ。

 なんか、いよいよキャノンっぽくなってきたぞ。この辺りまで来ると作業も大分楽しい! きっと、こういう喜びが味わいたくて、こんな面倒くさい作業をやってるんだな(笑)。

 さぁて、お次は懸案のキャノン砲の砲身。アクリルパイプの削り出しやエバーグリーン製の太目のプラパイプなど、選択肢はいくつかありましたが、今回はこんな手法を採用してみましたよ。

 じゃーん。簡易型取りによるポリパテの砲身。中身は一部中空っぽくなっているので、それほどの重量はありません。これ、実はウチにあった小さいコロコロ(正式名称はなんていうの? あの粘着テープがロールでくっ付いているヤツね)の柄の部分を型取りしたもの。本物をぶった切って使おうかとも思ったんですが、素材がポリだし、コロコロがなくなっても困る。そこで、こんなものを使って簡易型取りをしてみました。

 はい、なんだか色と形がアヤシゲですが、これ、100均一で買った「おゆまる」という粘土みたいなもの。常温ではスーパーボールぐらいの硬さなんですが、熱湯につけるといろんな形に加工できるというもの。模型店なんかで売っている「型想い」に近い感じで使用できます。これを熱湯に浸けて柔らかくなったところを離型剤を塗ったコロコロの柄に巻きつけました。その後は水道水で冷やして一部をカッターで切り離して取り外し、出来上がった型の内部にポリパテを盛って硬化させました。かっターの切口がナミナミなのは、こうしたほうがズレが少なくなるため。出来上がったパーツにザックリとペーパーをかけたのが前の写真というわけです。ちなみにパッケージに「よくはずむよ!」って書いてありましたが、それは今回全く関係ない性能。

 で、出来上がった砲身の元を加工しつつ、ディテールなんかを加えていったのがこの写真。手前の小さな棒はガンキャノンの砲身に付いているディテール再現するため、2mmプラ棒を半分に削って成形したもの。全部で8本あります。

 で、それを貼り付けて出来た! と思ったら、ディテールがでかいよ。というわけで急遽0.5mmプラ・プレートで作り直し、貼り付け後にカマボコ型になるようにサンドペーパーなどで加工しました。

 砲身ができたらその基部、というか可動部もね、ということでプラバンの積層で作ったのがこんなパーツ。

 基本的には1mmプラバンの3枚重ねを基本にセンターのブロックは5mm角棒を使っています。外側のグレーのパーツは0.5mmのプラ・プレートで追加したディテール。ポリキャップはウェーブのPC-03から。こういう時は同じ半径の半円を12枚切り出すんじゃなくて、6枚の円を半分にしたほうが早いですから気をつけてくださいね。

 出来上がった砲身に平面部分を掘り込んで接着すればでき上がりなんですが、さすがに砲身を2本作るのもめんどくさいので、砲身部分のみ複製コース行き。基部も複製でもいいんですが、なんとなく気分で2個手作りしました。いや、ポリキャップ内蔵のパーツとかって、意外と分割が面倒だったりするもんで。

 で、基部には0.5mmプラ・プレートでディテール追加。なんとなく動きそうな感じを出そうかと。

 これができたら、今度は胴体に取り付ける用の基部。基部の基部、みたいな。ああ、もうこんがらがるな。

 早い話がこういうことです。上半身の隙間に収まるように切り出したプラバンに3mmプラ棒を接着して可動部を作りました。この後、3mmプラ棒の根元に5mmプラパイプを短く切ったものを接着して補強しておきました。

 とりあえず胴体に乗せてみました。うん、これで具合が良さそうだ。ということで残りの工作。

 たいして変わってないか。細かいスリ合わせなんかをしながら追加加工なんかもやっています。

 ここが一番手がかかったかな? 先ほどの“基部の基部”部分にパーツを追加して背面に飛び出た給弾ケースを作りました。完成後も取り外しができるようにしてあります。

 パーツでみるとこんな感じ。うむ、いいんじゃないの。

 背面に飛び出す給弾ケースはこんな雰囲気。それなりに纏まってるんじゃないかと。

 さて、これで複製用パーツも揃ったし、そろそろ複製の準備を、と思ったら忘れてた。

 スネの横の出っ張り。この部分、TVでは出てきませんでしたが、映画版ではグレネード・ラックとして使われていました。今回の作例では、それをもうちょっと拡張して「マルチラック」的な機能を持っていると解釈して、ちょっと大きめに作ってみました。

 単体で見るとこんなパーツ。これも1個作って複製コース。

 ちゃんと反対側にも付けられますからね。

 さぁて、今回はこの辺で時間切れとなりました。それでは今回の成果。

 もうすっかりガンキャノン。元のPGガンダムはどこへやら。この後、複製コースのパーツは表面処理をして型取りに進みます。やっぱり複製までは行けなかったか……、無念だ。
 まだ本体の加工も残ってます。

 まずは顔。MSも顔が命ですからね。手抜きをせずにいきましょう。

 それから、未だ手付かずのバックパック。ここもちょっと厄介な部分。まあ、どっちにしろ両面型を作るのには時間がかかるので、その間に片付けてしまおうと思います。

 さぁて、こんな感じで次回で完成できるかな? ってなトコまでこぎつけました。ホントに完成するのか? 出来なかったらゴメン。というところで1/60 ガンキャノン制作もいよいよ佳境。最後までしっかりお付き合いくださいね。
 それでは次回も、乞御期待!!

(C)創通・サンライズ


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2 Responses to “1/60 ガンキャノンを作る その6”

  • don:

    いつも楽しみに見ています

    ひとつ気になったので書きますが
    『俺様解釈だからOK』なら
    それでもいいです

    肩からキャノンの支えの板状は
    垂直ではないと思っています


    どーでもいいちゃ どーでもいいんですけど

    そんな事よりも
    完成が待ち遠しいです

    • 線香亭 無暗:

      donさん

      コメントありがとうございます。

      >肩からキャノンの支えの板状は
      >垂直ではないと思っています

      確かに設定画を見ると、肩部分の外側の板は曲がってますね。
      MGやHGUCでもそうなっています。

      ただ本文にもあるように、
      この板は砲の支えではなく、
      「砲の可動部の保護と、センサー類が集中する頭部との遮蔽版を兼ねている」
      という解釈なので、こんなアレンジにしてみました。

      また、『1/60ガンキャノンを作る その1』で書いたように、
      基本的に「ガンキャノンに見えればいいや」
      がコンセプトですので。

      それともうひとつ。
      『俺様設定』ではなく、あくまで「オレ設定」
      それほど偉い訳じゃありませんから。

      解釈は人それぞれ。
      それが体現できるのが模型の面白さのひとつだと思っています。

      どうかご自分の解釈で模型を楽しんでください。

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