線香亭無暗のやたら模型制作室
 はい皆様、一週間のご無沙汰でした。
 さて、前回の記事をご覧になった方から『“レッドショルダースペシャル”じゃなくて“レッドショルダー カスタム”の間違いじゃないの?』というメールを頂きました。はい待ってました、そういうツッコミ(笑)。
 実はこのWAVE 1/24「スコープドッグ レッドショルダースペシャル」はOVA『幻影編』に登場するバトリング用AT。『幻影編』自体、TV版の最終回“流星”から32年後の世界を描いていますから、TV版ウド編 第10話に登場した機体を32年ぶりに再現したものということになります。だからよく見ると腰サイドアーマーの予備マガジンの形状が違ったり、微妙に色味が違ったりしてます。モノの本なんかを見ると、TV版のウド編 第10話に登場した機体は“レッドショルダー カスタム”、幻影編に登場するこちらは“レッドショルダースペシャル”と使い分けている模様。元のTV版“カスタム”も、バニラが戯れに肩アーマーを赤く塗った「レプリカ」ですから、幻影編のスペシャルは「レプリカのレプリカ」ってことになるのかな? まあ、あんまり難しく考えると知恵熱が出そうなんで、早速制作にかかりましょう。

 さて、前回は上半身中心に進めてましたね。

 足も基本体には組み上がってましたから、腰まわりを組んでみましょう。

 はい、こんな感じ。このあたりで最初に手を付けるのはココ。

 腰部アーマーの取り付け部分。丁度、合わせ目が目立つ所に露出します。これはこんなふうに解決。

 接合部の分割ラインを変更。工作の方法は、上下のパーツを合わせておいて、アーマー取り付け部の先端だけに接着剤を付けて接着。硬化したらヤスリ等で成型し、上面にハイパーカットソーで切込みを入れれば、分割ラインの変更が楽にできます。これ、この間HGUCグフの時にやった足パーツの分割ライン変更と同じ手法。工夫次第で色々と使えるワザです。

 下側のパーツだけ写したもの。後ろ側のアーマー取付け部だけちょこっと成型不良だったので、プラバンに差換えました。こうして見ると、どうなってるのかよくわかるでしょ。

 これが済んだら、各アーマーパーツの面を整えます。“いちいち面を整えるなんてめんどくさいからやらない”という方も意外と多いようですが、このキットの場合、やるかやらないかで大きく仕上がりが変わります。

 例えばこんな感じ。写真左はキットのまま。右はヤスリがけ後。けっこう違うでしょ。元が古いキットですから、“一味違う仕上がり”を目指すのならば、このあたりは手を抜かないほうが得策。

 お次は腰部アーマー裏側の加工。ここから先はいろんな解釈があると思うので、それぞれが好みのディテールアップをして欲しいと思うんですが、まあ裏側はキットパーツみたいな形状じゃないだろう、ということで取付け部分の穴を塞ぐのに2mm角棒を接着。面にあわせてヤスっておきます。

 続いてそれぞれのアーマーの裏側に0.5mmプラバンを貼って成型。手抜きっていうか、効率化のために一気に貼り付け。逆に切りはなす時は丁寧に作業します。

 スジボリやディテールを貼り付けて、それっぽく完成。

 それぞれの裏面のディテール。この辺りが好みの分かれるところだろうと思うんですけどね。「腰のアーマーはただの板だ!」っていう人もいれば「ありゃぁ中になんか入ってるに違いない」っていう人もいる。今回の解釈は、「アーマーは一部中空で、スプリングで半固定する装置が付いている」というもの。本当にただの板がパイプ通しでくっついているだけなら、宇宙に出たときには“スカートめくり”状態になりそうなもんなので、「実はロックすることでスプリングが利いて下向きに止まるようになっていて、重力下ではスプリングを開放する」という設定を考えました。もちろんコクピットからも開放/固定はできるんだと思いますが、手動でも動作可能という雰囲気。バトリングATなんかはただの板でも良さそうなんですけどね。こんなことを考えながらディテールを入れていくのも楽しい作業です。

 さて、フロントアーマーのディテールアップをもうひとつ。

 フロント右アーマーの“ステップ”は成型の邪魔になるので、一旦切り取っておきました。そこにメッシュパイプを通して、

 成型後に接着すれば“滑り止めふうステップ”のでき上がり。これ、パッケージの大河原先生のイラストがそうなってるんで、再現してみました。

 さて、続いては股間のブロック。いわゆるフンドシ部分。

 これがキットのまま。確かに初期の設定画の3面図で見るとこんな形状なんですが、どうも劇中のものとイメージが違うような気がします。そこで最近のOVAなどを参考にボリュームアップ。

 “大きく”というよりも“スクエアに”といったイメージで、キットパーツを芯にプラバン加工。各部にディテールを入れた他、底面には6mmの大穴を開けました。これは何かというと、

 OVA『ペールゼン・ファイルズ』に登場した“ポリマーリンゲル液の中和剤”を再現するためのもの。まあ、消火器みたいなもんですな。ディテールはコトブキヤのM.S.Gから。意外と親切設計だったんですね、スコープドッグって。ただ確かにこういう装置があると“やられるたびに大爆発”ってことも少なくなると思うんで、有効な装備だと思います。

 さて、こんな所で下半身は大体完了。

 なかなかようござんすな。

 ということでお次は武器に取り掛かります。

 まずは「こんなに色々くっ付けて、コントロールできるのかよぉ」「背中にコントロールボックスを背負わせる」という会話が印象的だったコントロールボックスから。

 まずは整面後、リベットの差換え。

 続いて両サイドのディテールを切り離しておいてパーツの中に2mm丸棒を接着。これ、何のためかというと、

 上半身のフックにバックパックをしっかりと固定するための工作。この後、一旦切り取ったディテールを接着したのが次の写真。

 サイドのガトリングは接着せず、バックパックとの接続パーツの長さを調整することで“固定してるふう”に見えるようにしました。

 調整したのはこのパーツ。白く見える部分がプラバンやプラ棒で延長した部分。

 お次はミサイルポッド。

 意外とアッサリしているのでディテールを追加します。

 肩のミサイルポッドは接続部分に補強のディテールを追加。可動部にも市販ディテールアップパーツを貼っておきました。ミサイル先端部分は面倒がらずにしっかり成型。根気の作業ですな。

 さあて、今回は大分進んだな。それでは今回の成果。

 ううむ、中々カッコイイ。それでは今回はそろそろこの辺で。

 次回、“赤子泣かすなドヨが来る!” じゃぁなくて、いよいよ完成編。
 それでは次回も、乞御期待!!

(C)サンライズ

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