線香亭無暗のやたら模型制作室
はい皆様、1週間のご無沙汰でした。
この原稿が公開される日の夕方、わたくし線香亭、バンダイナムコグループさんの模型好きが集まる『BNコンペ』なるものに参加させていただきます。まあ、コンペといっても“みんなで集まって模型を見せ合おうじゃないか”というような集まりなので堅苦しい雰囲気でもなく、和気藹々と模型を見せ合ったり語り合ったりするんですが、これが参加予定者のTwitterを見てると実に面白い! 実は、このコンペの特徴として『宿題』というのがありまして、毎回、参加者有志でくじ引きをして次回のコンペまでに作ってこなきゃならない課題を設けていたりするんですが、期日1週間くらい前から「宿題終わってますか?」とか、「あ~間に合わない」「もうあきらめちゃえばいいじゃん」「あきらめるな!!」など、それぞれに牽制したり励ましあったりという、実に微笑ましいやり取りがされていたりします。中には途中写真をアップしたりしている方もいて、進捗状況が見えて非常に面白かったりする。やっぱり模型作りの醍醐味の多くは製作過程にあるのだよなぁ、なんて考えてしまいます。ともあれわたくし線香亭、今回の宿題は一ヶ月ほど前に完成させているので、こんな余裕のあることをブッこいていたりするわけですが(笑)。確か前回は徹夜で仕上げて持って行ったからなぁ……。

てなわけで、バンダイ HGUC 1/144 「MS-07B-3 グフ カスタム」も3回目。早速張り切ってまいりましょう。

前回は肩のスパイクアーマーや腕周りなどの改造で終わってました。では今回は頭から。

こんなパーツ構成になっています。まず手を付けるのはブレードアンテナ。

定番のウスウス攻撃。取付け基部を見てもらうと、どれくらい削っているかわかると思います。この取付け部分の継ぎ目はあえて消さずにディテールとして残そうと思っています。大き目のアンテナですから、実際に取付けるならこれくらいの基部が要るだろうなぁ、などと思ったので。

でもって、頭部の大幅改造部分はこちら

モノアイとレールが一体になったパーツ。これ、完成後も左右に動くというギミックが付いてるんですが、どうも円筒形に丸いディテールだけというのは寂しい。そこで、改造してよりモノアイらしく見えるような工夫をしたいと思います。まずは写真のように、モノアイの面部分を真ん中のでっぱりを残して切断。今回はニッパーで切り飛ばして、後でヤスリで整えておきます。

で、そのパーツをベースに作ったのがこんなパーツ。キットパーツをベースにして8mmプラパイプを貼り付け、真ん中に市販の2.5mmのメタルパーツを仕込んだもの。8mmプラパイプは接着後、内径を直径6mmに広げておきます。6mmのドリルかリューターなどがあると簡単に広げることができます。上側の白い所は組み付けてみたら、ちょっとガタが出たので0.3mmプラバンを貼り付けたもの。スペーサーみたいなもんです。ここは組立て後に見えなくなるので、それほど精度はいりません。

頭下側のパーツも小改造。中央の丸いパイプ状の部分のまわりにあるでっぱりを削っておかないと、モノアイのパーツが収まりません。

で、収めてみたところ。このあたりは何度も仮組みを繰り返して、丁度具合よく収まるよう調整しておきます。

モノアイの可動は活かしたまま。首の下の黒いでっぱり部分を左右に動かして可動させます。

で、頭部パーツを組んでみたところ。ちゃんと稼動してます。グフのモノアイって意外と見えづらいんですが、このあたりに手を入れておくと完成後の満足感がグッと増すポイントです。

つづいてもうひとつの大幅改造箇所。

頭のパイプ部分です。定番といえば定番工作なんですが、手を付けるかどうか、毎度悩む部分。まあ、やれば確実に効果はある場所なので、一丁気合を入れてやりますか。

ということで、こんなパーツを作ってみました。ついでに腰の部分のパイプも作っちゃった。作り方は意外とお手軽。“複雑な加工”というよりも“根気のいる作業”の類です。

まず使うのは、コトブキヤさんのモビルパイプ2セット。それから電工用のグラスパイプ。
グラスパイプは模型用としても売られているんですが、電気部品店などで購入すると割安です。サイズも結構豊富なので、もし可能なら秋葉原辺りを探してみるといいかもしれません。ただ、結構な量を買わなくっちゃならないんですけどね。ワタシの場合、定番改造パーツなので、あらゆるサイズのものを大量にストックしてあります。もう一生分くらいあると思います。頭用には直径1.3mm、腰には2.3mmほどの物を用意しました。“ほど”と書いたのは、この類のチューブには伸縮性があり、多少の太さなら引っ張ったり縮めたりして調節ができるため。スプリングなどを使うよりも自由度が高い。

で、このグラスパイプの端っこに削ったプラ棒を差し込んで、瞬着で止めておきます。

そうしたら、それらしい色で着色。着色にはコピックやガンダムマーカーなどの染料系の塗料を使います。写真のものはタミヤのペイントマーカー「XF56 メタリックグレイ」を使用。ラッカーなんかだと剥がれてくるので注意してくださいね。

で、こんなふうに組み付け、好みの形状に固定したい場合など、必要に応じてチューブの中に針金などを仕込みます。このキットの場合、こういう作業がしやすいパーツ構成になっているので、キットパーツはほぼ無改造で撮り付けられます。後頭部のパイプ基部の穴を、針金が通るように少し広げたくらい。

で、取付け完成。と思ったんだけど、ちょっとパイプが太すぎる。3.5mmのパイプから2.5mmのものに差換えましょう。

はい、こちらが2.5mmのほう。やっぱりこっちの方がいい。

腰のパイプも取付けてみました。こちらは4mmのパイプを使用。作り方は頭部のパイプと同様です。向かって右がキットパーツ。左が改造後。ちょっとは効果が出てるかな?

サイドはこんな感じ。後側がちょっとあまり気味かな? まあ、その辺はあとで調整しましょう。

ちなみに、股間のフンドシ部分はプラバンを貼り、下方に1mm延長しました。F2ザクもそうなんですが、このB3グフもスカートのラインはほぼ直線。グフの場合はフンドシ部分の直前だけが下さがりになっています。それに対してフンドシ部分の主張がチト弱いかなぁ、と。なんせ“漢”のMSですからね。フンドシはアイデンティティーのひとつかと。

さて、頭や胴体は一旦おいといて、足にかかりましょう。

まずはこんな感じ。向かって左側の足首のフェアリング部分をウスウス攻撃。

ちなみに下脚部のパーツ構成はこんなふうなので、左右合わせのパーツは接着後、フェアリング部分の合わせ目を消してからの作業になります。

こっちの写真と見比べると違いがわかりますな。こういった“フチを薄くする”系の改造は、スケール感の演出のひとつとして定番化しているわけですが、まあ、最近では「フチも厚いほうが強そうでいいじゃん」という方もいるそうなので、そのあたりはお好みで。

続いてはスネパーツの上側。チト思うところあってラインを変更するため、ポリパテを盛り付けました。

これはポリパテを盛り付けたところ。前面のパーツとの境目にマスキングテープを挟んでから盛り付けると、硬化後にもパーツが取り外せるようになって、後々便利です。

そして成型終了。

前から見た時、ヒザにかかる部分のラインが後下がりになっているのと、上面の角度がもう少し急だと、俯瞰で見たときのフクラハギのボリュームが大きく見えるという演出です。
ついでに足首フェアリング部分のお手軽ディテールアップ。

はい、薄っすらと当たり線が書いてありますね。フロントパーツとの接合ラインを、お手軽に変更しようという改造です。手順は次のような感じ。

1)まずは写真左のように、フロントパーツと接する部分をアタリにあわせてハイパーカットソーで切り込みます。 2)写真右のように、接着したくない部分をマスキングしておき、フロントパーツを取り付け。接着したい所に瞬着を流し込み、今度は縦のラインをハイパーカットソーで切ります。

接着剤が乾いたら成型してフロントパーツを取り外すと、あら不思議、こんな接合ラインが出来上がります。このような部分には結構使える手です。

さて、それじゃあ、一度組み立ててみましょうか。

はいこんな感じ。大分良い感じになってきました。色のせいかどうか、パイプが付いてないとランバ・ラルの旧ザクみたいに見えますなぁ。さて、それでは今回はそろそろこの辺で。一部足の改造が中途半端になってますが、それは次回までに終えるとして、次は各部のディテールアップや塗装などを終えて完成させてしまおうと思います。皆さんHGUC 1/144 「MS-07B-3 グフ カスタム」完成編、どうぞお楽しみに。

それでは今回はこの辺で。次回も乞御期待!!

(C)創通・サンライズ

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2 Responses to “バンダイ HGUC 1/144 「MS-07B-3 グフ カスタム」 その3”

  • 動力パイプの工作、大変参考になります。
    針金をプラ棒に通すというのは思いつきませんでした。
    なるほど。
    針金だけではどうも形状がうまく作れないと悩み諦めてました。
    謎が解けて嬉しいです。
    これで購入したメタルパーツが無駄にならなくてすみそうです。

    • 線香亭 無暗:

      うさぎさん
      毎度コメントありがとうございます。
      じつは、プラ棒に針金を通さなくても何とかなる方法もあるんです。
      このパイプに関しては、いくつかご質問をいただいたので、
      次回更新原稿で、ちょっと詳しく説明してみようかと思っています。
      どうぞ、お楽しみに!

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