線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆様こんにちは。
今回はフレームアームズ「スティレット」2回目。早速張り切ってまいりましょう。

さて、前回は仮組みから基本的な表面処理で終わってましたね。今回は、ちょっとしたパーツの修正から始めましょう。


まずはカカト部分のタイヤとフレームの肉抜き穴を埋めるところから。といっても作業は簡単、少量のエポキシパテを肉抜き部分に埋め込み、硬化したらヤスリで形を整えます。

つづいて背中の両側に付くパーツ。フレームと接続するように丸いパイプ状のディティールが施されています。


このパイプ部分を削り落として、HiQpartsのパワーパイプ4mmと差換えます。若干長さが長くなるので、フレームと接合している感じが出ます。


こんな感じ。
 

さて、続いては今回の改造箇所。「いかにも飛びそうなスティレット」を演出するためのパーツ作りに入ります。まず、大体の面処理が終わった状態がこちら。
 

この状態から、前回の写真で示したように、脚部と背部の翼を大型化します。せっかくパーツの差し替えができるフレームアームズですから、完成後もノーマルタイプの翼と取り替えられるようにしてみましょう。

まずは脚の部分から。左右対称のパーツを作るために、1mmプラバンを液状の瞬間接着剤で2枚重ねて点付けし、大体の形に切り出します。プラバンを重ねて切り出すというのは、同じ形状のパーツをプラバンから切り出すときによくやる手法ですが、使用する瞬着は必ず液状のものを使って点付けにしてください。ゼリー状の物などを使うと後で分割できなくなりますからね。


元のパーツを採寸し細かい寸法と形状の修正を加えたら、カッターなどで2枚に割ります。


続いてこんなパーツを作ります。翼と本体の部分を繋ぐ接続部分ですね。3mmのプラ棒の先端に、のこぎりで幅1mm、4mmの深さの溝を掘ってあります。


このパーツを適当な長さに切って翼パーツと組み合わせ、仮組みしながら位置を決めたらしっかりと接着しておきます。透明のプラ棒を使ったのは、白いものと比べて若干柔らかいため。接着をきちんとしておけば捻りに強くなります。あ、ただし、しっかりと接着しておかないと逆にねじ切れ安くなったりしますので注意が必要です。


接着した接続棒がしっかりと乾燥するのを待ち、翼の両面にエポパテを薄く延ばして付けます。


エポパテが硬化したらデザインナイフやヤスリなどで成型し完成。この後ディテールを加えていきます。

今回はエポパテを使っていますが、プラバンの積層から削り出してもかまいません。

そういえばパテについての解説ってしたことなかったな。じゃあついでにちょっと解説しておきましょうか。

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「パテ」とは広義では「練り物」という意味で、粘土状やゲル状の物を、立体物を造形、修正するのに使います。プラキットに使うパテは大体3種類。下の写真左の「エポキシパテ」と右の「ポリエステルパテ」、それと写真には撮ってませんが通称「プラパテ」と呼ばれる「ラッカーパテ」が良く使用されます。最近では「光硬化パテ」や「瞬着をパテ代わりに使う」なんてこともあります。「ラッカーパテ」はパーツのヒケを埋めたり、傷を埋めたりするのに使います。「光硬化パテ」や「瞬着をパテ代わりに使う」場合も同じような用途に使います。前回のヒケのときにも説明しましたが、「ラッカーパテ」は溶剤を揮発させて硬化するため必ずヒケが生じますから注意が必要です。また、同じ理由で大きくパーツの形状を変える、などといった用途には不向きです。自分が子供のころ、1/24のカーモデルのオーバーフェンダーを、ラッカーパテをちょっとづつ盛り付けながら作ったら、完全に硬化して形状ができるまで1年以上かかったことがあります。当時はエポパテやポリパテが手軽に入手できなかったんですね。


エポキシパテ=エポパテは粘土状の2種類の薬剤を同量混ぜる事で硬化します。この混ぜ方がいい加減だと硬化不良を起こすことがあるので注意が必要です。硬化までの時間は3~8時間程度のものが主流。最近では種類も豊富になり、硬化時間や硬化後の型さ、重さなどが異なる様々なタイプのものが販売されています。今回使ったのはGSIクレオスの軽量タイプ。普通のタイプと比較して軽量に仕上がるのが特徴です。エポパテを使うメリットは粘度細工をするように立体物を造形できるところ。腕さえあればメカ物からフィギュアまでかなりの範囲で造形することができます。硬化後も若干の粘りがあるので、欠け等が起こりにくいのもメリットのひとつです。デメリットは硬化時間が長いことと、種類によって仕上がりに差があること。こればっかりは自分の感覚との差ですから、使ってみて判断するしかありません。後は使う場所に少しでも油分があると接着しないという性質もありますが、逆にこの性質を利用して取り外し可能なパーツを作るといったメリットもありますんで、メリット、デメリット、どちらともいえません。まあ、エポパテに限らず、どんなパテも油分の多いところには定着しませんからね。

ポリエステルパテ=ポリパテは主剤と硬化剤を混ぜることで硬化するゲル状のパテで、15~40分位と硬化が早いのが特徴です。各社から発売されているのものの差は比較的少なく、若干きめが細かい、粘度が違う程度で、仕上がりに大きな差はありません。使い慣れないと硬化剤を多く入れすぎてしまい主剤があるのに足りなくなったりするので注意が必要です。また、硬化剤を多く入れすぎると仕上がりが脆くなりがちです。使い方としては盛り上げるエポパテに対して、盛っておいてから削るという手法が主なものになります。エポパテよりも粘度が低いので、ヒケや合わせ目の修正に使うこともできますが、気泡が多く発生するという性質があるため、仕上げには注意が必要です。

まあ、どちらも適材低所、使いどころを考えて使い分けることが重要です。

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さあ、模型作りに戻りましょ。

まずは脚部の翼と同じようにして作った主翼用のプラバン2枚。接続ダボは元パーツから採寸して再現しました。このパーツを接続するエンジンパーツに綿棒に取ったメンタムをうす~く塗っておいてプラバンで作ったパーツをはめ込みます。



その上から適量のエポパテを翼の根元部分に盛り付けます。黄色いのはマスキングテープで、余計なところにパテが付くのを避けるため。



パテが硬化したら翼を取り外し、形状を整えます。そうです、先ほど説明した「油分の多いところには定着しにくい」というポリパテの性質を利用した差換えパーツの制作方法なのです。
まずはデザインナイフと荒めのヤスリでざっと成型。
 

翼断面なども加工して、こんな感じで仕上がりました。この後にスジボリなどのディテールを施していきます。


さて、お次はポリパテを使ってみましょう。エンジンにスラスターを追加してみます。
まずはポリパテ練り。絵画用のペイントナイフを使ってなるべく気泡が入らないように練ります。練り台に使っているのは、昔東急ハンズで買った塩ビの板。もう10年以上活躍しております。


 ポリパテはある程度のスピードを持って盛っていきましょう。あんまりゆっくり作業していると硬化が始まってしまいますからね。


盛り付けたポリパテをざっと削ったのがこの状態。この後、やはりディテールなどを入れていきます。


さてさて、そんなところで今回はここまで。次回は細かい加工を終えて塗装前まで行けたらいいなぁ、と思っております。最後は今回までの成果をご覧いただいてお別れです。

なんとなく飛びそうになったでしょ。

それではそろそろこの辺で。コメント、ご質問もどしどしどうぞ。
次週は8/20日更新です。それでは次回も乞御期待!!

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