線香亭無暗のやたら模型制作室
はい皆様、なんと今回は3週間のご無沙汰でした。
まあ、内々では色々と大変なことがあったりしたんですが、モデラーズ・プレスジャパンも無事再開。ユーザーの皆様、関係者の民様にはご心配をおかけしまして、大変申し訳ありませんでした。まあ、めでたく再開となったからには、これからもハリキッて模型を作ってまいりますので、今後も宜しくご愛顧のほどお願いします。

さて、3週間ぶりなんで皆さん忘れちゃってるかもしれませんが、前回はタスカモデリズモさんの1/24 ドイツ軍用オートバイ 「ツュンダップ KS750 サイドカー」 その1としてバイク本体の組み立てが終わった所で止まってました。写真で見るとこんな感じ。

思い出していただけました? このオートバイの全長は約90mm。非常に繊細なキットだということがわかっていただけると思います。形状は文句なし。さすがこだわりのタスカモデリズモ。ただ、各パーツは非常に繊細な部分も多く、製作中にポキッとやってしまう率が高いと思われます。なので、各パーツの処理を慎重に、丁寧に行っていけば間違いなく密度の高いツュンダップを組上げることができるでしょう。まあ、そういう基本的な工程ばっかりお見せしてもつまらないんで、一気にこんな状態。

はい、側車部分も組みあがりました。

塗装しながら組み立てたので、これで塗装済みの状態。基本的にはガイアノーツのドゥンケルグラウに白を入れたもので塗装。エンジン部などのシルバー部分はブライトシルバーにちょっとだけフラットベースを混ぜたものを使いました。スペアタイヤや小物入れ、側車の中のスノコなど、まだ付いていないパーツもありますが、それはこの後の工程を考えてのこと。

で、その側車の中に入れるスノコ。この間、イラストレーターの山下しゅんやさんとお話しさせていただく機会がありまして、その時に木製部分はファレホで塗る、という話を聞いて早速マネしてみたもの。山下さんは知る人ぞ知るAFVモデラーでもあります。対談の様子は近日MPJで公開の予定。どうぞお楽しみに。
ってな告知はおいといて、制作の続き。

まだ本体に付けていないパーツも組みあがりました。手前左側のシートはタンデム用のシート。実車ではスプリングが折れたりヘタったりで、相当乗り心地が悪かったという話です。キットでは実車同様荷台の上に取り付けられるように構成されています。

3箇所に付く小物入れのうちひとつは蓋を開けた状態で組んでみました。どんなふうに使うかは後でのお楽しみ。

てな訳で一部付属品を組み付けた状態。あ、書き忘れましたが側車の手摺の前にあるカバー用フックは真鍮線で自作したもの。

キットのインストラクションに「こんな風にしてフックをつけるとリアルですよ」って書いてあったんで、そのまま実行してみました。

さて、本体の基本工作や塗装などはこれで終了。汚しも何もしなくていいやという人は、これで完成という事になります。でもそれじゃあ、せっかく良くできたキットに申し訳ない。もうちっと楽しみましょう。

というわけで、いきなりじいさん登場。実はこれ、大分昔に個人的に作りかけで放って置いたオリジナルフィギュアです。元々は竹谷隆之さんの『漁師の角度』に影響を受けて、どうしてもじいさんのフィギュアが作ってみたくなり、丁度手元にあったフジミの1/24メカニックフィギュアを芯にして作り始めたもの。ふと思い出してみたらスケールが1/24で一緒じゃないか! ということで、このじいさんに登場してもらってビネットに仕上げようという寸法です。「ビネット」とは”ちっちゃい額”という意味で、模型業界的には小型のジオラマをさす言葉。大きくなけりゃあ締め切りにも間に合うだろうということで、ここからはビネット作りに突入!

まずは、このじいさんを仕上げてみましょう。というより、久しぶりに引っ張り出してみたら思いのほか悪くない出来で嬉しくなっちゃったんで、一気に仕上げてしまいます。

これまでは付いていなかった腕部分をエポパテで制作。右手にはプラバンから切出したスパナを持ってもらいました。

ついでに塗装も済ませちゃいました。本当はもっと後でもいいんだけど、妙に盛り上がってしまったので。塗装はガイアカラーベースで、肌色部分のみファレホを使っています。やっぱりフィギュアの塗装はあんまり上手くないな……。

最初は長靴の予定だったブーツはビブラム底に改造。ジャーマングレーのツナギを半脱ぎにして腰で括った様子にしてみました。

じいさんだけじゃあまりにも華がないと考えて、もう一体フィギュアを作ることにしました。

素材は軽量タイプのエポパテを芯に、肌理の細かいタイプのエポパテを盛り付けていきました。もうおわかりの方もいると思いますが……

はい、若いお姉ちゃん。じいさんの孫という設定で登場してもらいたいと思います。やっぱりジオラマには華が必要だということで。

こちらはバイクブーツではなくジャングルブーツを履いてます。紐部分はカーモデルなどに使用する極細のラインコードを埋め込んだもの。これが結構面倒くさかった。

“変なポーズだなぁ”と思った方もいるかもしれませんが、これはバイクに乗せるため。しかもキックペダルを踏む直前を形にしてみました。

こういうポーズは意外とぴったりに収めるのが難しい。何回か関節を切り離したりして調整し、何とか和感なく収まるようになりました。

ここまででポイントになるアイテムは揃ったのでベースを用意しましょう。

はい、これがベース。なんだかこうして見ると高級な感じに見えますが、100均で買った額縁をちょっと加工したもの。大きさは外形で13cm四方といったところ。

付属のガラスや裏板、留金などをばらして、裏板を小さく加工し、上面に近い所に持っていけるようにしました。裏板は厚手の圧縮紙だったのでL型のカッターで簡単に加工ができました。接着は木工用ボンドで。木と紙など、水分の吸収率の高い素材には最も強度の出る接着剤です。

お次は使用予定の岩の加工。これも100均の園芸コーナーで売っていたウッドブロック。植木鉢の土の所なんかに敷くヤツですね。

蜜蝋で磨いた後に、裏側に段を作りました。こんなふうにデリケートさが要求されない加工の時は、木工用の大きいノコギリを使ったほうが早くてよろしい。

こうすることで写真のようにフレーム部分にまではみ出してレイアウトできるというわけです。

で、基本的なレイアウトの検討。イメージとしては現代。『レストアが趣味のじいさんとバイク好きの孫娘が、ツーリング先でであったエンジントラブル』といった感じ。大戦中のジオラマにしないところが、いかにも自分らしいなぁ。

さあ、大体のレイアウトが決まったらベースの加工に入ります。

まずは地べた部分を紙粘土で制作。写真は盛ったばっかりの状態です。この後、生乾きになったら細かい凸凹や岩を取り付ける窪みなどを作ります。紙粘土がある程度乾くまで時間があくのでお姉ちゃんの塗装でもしましょうか。

はい、こんな感じ。服の部分はガイアカラー、顔や手の部分はファレホを使いました。写真は基本的な塗装が済んだ状態。この後シャドウを入れたりハイライトを入れたりといった作業が残っています。なんか、後ろ向きの写真がエロポーズになっちゃってますが(笑)。

バイクに乗せてみました。若いお姉ちゃんと軍用バイクって取り合わせが中々魅力的。ピンクとオリーブグリーンとジャーマングレーって結構合う取り合わせなんですよね。

で、そんなこんなでベースの加工も済んだんで、こんなものの登場。

マシーナリーパウダーやコースターフなど、お馴染みのジオラマ必須アイテム。家にストックしてあったものを引っ張り出してきました。こういった素材を使う時は一種類だけでなく、何色か混ぜて使うとリアルに仕上がります。近くの模型屋さんで手に入りにくい場合は鉄道模型屋さんに行ってみると豊富に用意されてたりします。で、出来上がったベースがこちら。

ベースに凸凹を付け、岩をレイアウトした後、完全に乾くまで2日ほど時間を置き、水彩絵具の筆塗りで土色を塗装。水で薄めた木工用ボンドを塗った上にマシーナリーパウダーでベースを作り、同じく木工用ボンドでターフや小石を貼り付けていきました。道部分との境目の石は、これまた100均で買った園芸用の小石。ちょっと大きかったんで一部すりつぶしたりして使用しています。
さあ、この上にどんな世界が出来上がるのか! ってところで今回はここまで。次回はレイアウトする小物の製作から完成まで、一気にお見せしようと思います。

それでは次回も、乞御期待!!

詳しくはタスカモデリズモHP
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