線香亭無暗のやたら模型制作室
はい皆様、一週間のご無沙汰でした。
ええ~、こういう原稿を書く時に、注意しなくちゃならないのが「時事ネタ」や「季節ネタ」なんですが、只今書いている、まさにこの部分が、『9月後半になっても、ちっとも涼しくならない』なんて書いた所を直していたりするんですが……。これが、ワタシの先輩でSさんという方がいらっしゃいまして、この方、こういった季節ネタや時事ネタを書くのが大得意。得意というよりも超能力に近いものがありまして、一月も前からその頃の気候がどうなってるか書いて、これが殆んど当たっちゃう。一番ビックリしたのが、今から20年ほど昔のこと。ある年の7月くらいにSさんが、その年の年末に出版予定の本に書いた原稿に「今年も後半になって大変なことがあり~」って書いてありまして、それを見たみんなして「いくらなんでもこりゃないよなぁ~」と笑ってたんですが、その後に昭和天皇が崩御され、昭和が終わることになったのにはビックリしました。ご本人にうかがったところ「後で差換えるつもりで、とりあえず書いておいた」とのこと。当の本人もビックリしてました。世の中には不思議なことがあるもんだ、という話なんですが、もうここから先はXファイル的な分野なんで、後はモルダーとスカリーに任せることにして、こちらは頭をひねって手を動かす作業に精進しましょう。

そういうわけで今回からは新ネタ。タスカモデリズモの新製品 1/24 ドイツ軍用オートバイ 「ツュンダップ KS750 サイドカー」を作ってみたいと思います。

はい、パッケージはこんな感じ。今回は最終一歩手前というテストショットをご提供いただくことができました。タスカモデリズモさん、ありがとうございます。

このタスカモデリズモさん、スケールモデルやAFVをやらない人には「どこのメーカー?」ってこともあるかもしれませんので、ちょっとご紹介。日本の静岡県にあるメーカーさんで、オリジナルモデルの制作、販売の他、3DモデリングやNCデータ、モックアップ制作から金型制作まで対応するという幅の広さ。1/35のM4シャーマンシリーズや1/24のドイツ軍Ⅲ号戦車シリーズ、様々なアクセサリーやカスタムパーツなど、オリジナリティ溢れるラインナップで楽しませてくれます。特に有名な製品は、宮崎 駿氏の「雑想ノート」に登場する『悪役1号』を1/72でキット化したことでしょうか。たしか某女性モデラーさんが作られていたと記憶にあります。製品の特性としては、繊細で拘りが感じられる各パーツの仕上がりと、製作過程で実車を組んでいるかのような楽しみがあるのが特徴。ワタシは「1/35 ドイツⅡ号戦車L型ルクス」と「1/72 悪役1号」しか組んだことがありませんので大きいことはいえませんが、制作時に子供の頃に組んだタミヤのF1キットの感じを思い出したのを覚えています。そして今回がタスカモデリズモ3作目! というわけで、タスカモデリズモ 1/24 ドイツ軍用オートバイ 「ツュンダップ KS750 サイドカー」でしばらくお付き合いのほどを。

さて、それでは早速キットの様子を見ていきましょう。

はい、非常にシンプルな構成。バイクモデルとして考えると小スケールなのでパーツ数が多めかとも思いますが、側車付きなことを考えると十分にシンプル。

キットにはシート用のスプリングやパイピング用のコード、小物入れに使用するロック部分の紙製パーツが付属します。紙といってもピラピラしてる訳ではなく、しっかりした絶縁紙のようなもので作られています。

デカールもしっかりしたものが付属。数種類のナンバーが付属するのがありがたいところ。

こちらはボーナスパーツ的なジェリカン。タスカモデリズモから9月発売予定の「1/24 ドイツジェリカンセット(¥1,050)」と同様のものが付属します。ポイントは中央の接合部を紙製のパーツで再現するところ。仮組みしてみると中々いい感じです。

アップで見ると、非常に繊細なパーツが多い。スポークの細さなんかは、最早、何かに挑戦しているとしか思えない!!

各部の質感表現も抜かりなく再現。パーツ分割が非常にと細かくて、色々なシチュエーションにあわせた模型が組めるように工夫されているのがわかります。

さて、こんな風に各パーツを眺め回しながら、今回はどんなふうに仕上げようかと考えますが、イマイチ良い考えが浮かばない。そういう時は手を動かしながら考えましょう。ということで、仮組開始。

まず最初はタイヤから。バイク本体と側車用、スペアと、同じものが4本、つまりこのランナーが2枚あるわけですね。特徴的なのは接地面のパーツ分割。タイヤひとつに付き6枚のパーツを組み合わせるようになっています。これは組み立てた後に一番目立つ接地面のディテール再現を優先した結果でしょう。どれほどの効果があるかは組み立てて確認してみましょう。

まずはリム、スポーク、タイヤサイド面が一緒になったパーツから。このパーツを組み立てる前にちょっと注意が必要な箇所があります。写真左の丸で囲った部分。アンダーゲートっぽくなっているので、ヤスリなどで整えておかないときれいに組みあがりません。

こちらは処理後。処理の感じがわかっていただけるでしょうか?

接地面のパーツも接着面を整えておきます。

そして組み立て。拘りのパーツ分割だけあって、なかなかシャープな仕上がり。接地面は接着した後、接合面を柔らかめのワイヤーブラシなどでこすっておくと、ブロックの隙間も上手いこと処理できます。写真右は色を塗ってみた状態。塗装すると殆んど接合部も目立たなくなります。


フロントフォークまわりを組んでみたところ。タイヤの塗装ついでに、塗っても差し支えなさそうな部分は塗りながら組み立てていきます。こんな具合に、組めるところはどんどん組んでいってしまいましょう。


エンジンは非常に繊細で良い出来。

これだけでも十分鑑賞に耐える精度です。この状態は仮組みなので、各パーツを極少量の流し込み用接着剤で止めてあります。この後本格的に塗装する時に、バラせる方が便利なので。

フレームに乗せてみました。エンジン部分はノーマルタイプのエアクリーナーを付けた状態で組んでいます。写真のように防塵フィルタータイプのパーツも付属しているので、そのあたりはお好みで。本当なら防塵フィルタータイプのほうがカッコいいんですけどね。ここまで組んでいるうちにイメージが固まってきたので、あえてノーマルタイプのフィルターをチョイスしました。

作業を進めるうちに思ったのは、『組んで塗っておしまいじゃもったいないなぁ』ということ。ここまで組んでわかったのは、まるで実車を組むような感覚でキットを組むことができる楽しさがあるという事。“実感たっぷり”というのは、本来こういうことなんですよね。加えて、非常に色んなシチュエーションが再現できる可能性があるキットだということ。各パーツはバラしたままでも十分鑑賞に耐える精度を持っています。

例えば燃料タンクなどは裏面までしっかりと再現されており、外した状態でも活用できそうです。

シートを外してもシートの受け金具どころか、その下のフレームや、フレームの隙間から覗くエンジンまでしっかり再現されているので、様々なシチュエーションが再現できます。
もうこうなればジオラマ組むしかないでしょう!

と、いうことで、一気にバイク部分を組上げてしまいました。

エンジン部分は繊細な雰囲気を出すため2色のシルバーを使って塗り分け。各部のリンクや、パイプ類なども見せ場のひとつです。
 

てな訳で、今回の作例はジオラマに仕立てます。まあ、イメージではジオラマというよりビネット・サイズになりそうですが、そこはそれ、私が作るんですから普通のAFV風のビネットにはなりません。ちょっと面白い事を考えておりますので、お楽しみに。

それでは今回はこの辺で。次回も、乞御期待!!

詳しくはタスカモデリズモHP
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