線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆さんこんにちは。
やっと梅雨が明けたと思ったら、もう暑いの何の。エアコンをつけないで扇風機だけで過ごそうとすると、作業場の温度は33度オーバー。風通しは比較的良いので湿度は50%前後を保ってるんですが、日当たりも良いという、全く好条件なんだかどうなんだかという場所でほぼ一日過ごしております。オマケに自作PCのCPUファンが壊れたので、とりあえず手元にあったリテールのファンに変えたところ、これが空を飛びそうな勢いでまわり続けております。この間、秋葉原に買出しに行った時に買ってくればよかったんですけどね。すっかり忘れて、友人と合流、模型屋巡りした挙句に夕食で盛り上がり、10時過ぎに帰宅するという体たらく。きっと暑さで脳味噌もエラーしてるんだと思います。でも締め切りは待ってくれない。ということで暑さにめげず、ハセガワ「1/72 VF-11B サンダーボルト“マクロスプラス”」2回目、張り切ってまいりましょう!

前回は仮組みが済んだ所で終わってました。

ここまでの作業は非常にスムーズに進みました。これはこのキットの特徴でもある「各ブロックごとに組上げて、最終的に合体させる」という仕様による所が大きい。非常に組みやすく、その後の作業も楽に進められます。今回は仮組みの終わったキットにチマチマと手を加えていきましょう。

まず最初は翼端灯から。

といっても主翼の翼端灯はキットパーツに付属していて、前回で作業済み。

今回は尾翼の翼端灯をクリアーパーツ化するところから始めます。

尾翼の翼端灯をアップで見たところ。極小なので塗装でも良いっちゃぁいいんですが、せっかく良くできたキットなので手を入れてみましょう。

まずはディテールのラインに沿って潔く切取り。デザインカッターで簡単に切り取ることができますが、切断面はなるべく平らになるように注意することが重要です。ここから後の作業が一手間省けますからね。

お次はクリアーパーツの成型。この部分のクリアーパーツは付属していないので、キットのクリアーパーツのタブ部分を切り出し、取付ける部分よりほんの少し厚めに加工しておきます。

そうして加工したパーツを切り欠いた翼端灯部分に接着。隙間ができると悲しいので、接着した後にプラパテで隙間を埋めています。

続いて成型。まず最初は写真のようにザックリとした形に仕上げ、徐々に狙った形状になるように仕上げていきます。400~600番位のヤスリで始めて、クリアーパーツ部分は最終的に1000→1200→1500という手順で行くとピッカリとした仕上がりが得られます。写真は600番をかけ終えたあたりです。

このキット、とても良くできているのであんまり手を入れるところがありません。作品中のデザインをきちんととトレースしながら、しっかり“エアキット”として成立している。さすが、エアキットに手馴れたメーカーが作るとこうなるという良い見本となっています。何の違和感もなく「飛ぶよな、コレ」と思わせる説得力がある。あんまりスムーズにその辺りを体現しているので、かえって気が付きにくいところもあると思うんですが、言ってみればそれこそキャラクターモデルの“リアリティ”に他なりません。加えて非常に作りやすい。同シリーズのVF-1も作ったことがあるんですが、そのときよりもずっと洗練されたキット構成になっています。「オレはロボが好きなんだよぅ!」という方にも一度挑戦してみて欲しいキットです。

ということで、お次は塗装にかかりましょ。

と思ったらオットいけない忘れてた。付属のガンポッドもしっかり組んでおきましょう。このデザイン結構お気に入りなんです。で、改めて塗装。

まず最初は別に塗れるところを先に塗っておきます。写真はエンジンブロックの中に納まるランディングギアの格納部。ここは構造上全部組みあがってからでも取り付けることができるので、先に塗っちゃいます。こういうところは意外と面倒なマスキングになるので、ありがたい設計です。

で、機体の他の部分もマスキング。本体色とどっちを先に塗るのが良いのか問われると微妙ですが、ここは自分がマスキングしやすいと思う方を選びます。

続いて本体色の塗装。使うのは前回も紹介したカラー。念のためもう一度どんな調色か書いておきましょうか。
指定では「FS16440+レッドブラウン」となっていますが、ガイアカラーのニュートラルグレーⅢをベースに純色マゼンタ純色グリーンEx-ホワイトなどで作りました。あ、もちろんフラットベースを混ぜて艶消しでね。
てな感じ。

まずはこの塗料をマスキングを終えた機体全体に塗ります。

そうしたら、同じカラーにほんのちょっとEx-ホワイトを足した塗料でグラデ吹き。今回はごくごく控え目に“よく見なきゃわかんないよ”ってくらいな感じのグラデに仕上げます。

こんな感じに仕上がりました。ホントにわかりにくいな。

ということでアップの写真。辛うじてわかるくらいですね。今回のグラデ吹きの狙いは、天神氏のパッケージアートの雰囲気を再現すること。パッケージアートでは機体上面のパネルライン周辺に微細なタッチでグラデがかかっているように見えます。その辺りを意識してほんのりと上品にまねっこしてみました。

続いては主翼、尾翼の白い部分を塗り分け。

パーツのスジボリに沿って丁寧にマスキング。主翼の根元から出ているのはプラバンで作った持ち手です。先にグレーのボディー色を塗ってしまっていますが、隠蔽力の強いガイアカラーユーザーなのであまり気にしない。インストの指定ではFS36622となっていますが、ここにはインテリアカラーを使おうと思います。

機体上面のインテーク類も後からマスキングして塗装。こっちの方が塗りやすいと思ったんで。

さて、ここで問題なのがポイントカラーとなるオレンジの部分。

コクピット脇の補助翼後端とエンジンブロックのラインがこの色です。キット付属のデカールにはちゃんと用意されてます。設定画を見ると、確かにこの色なんですが、箱画のイメージを再現したい今回の作例で考えるとちょっと強い感じがします。ううむ悩みどころ。

悩んでいてもしょうがないんで、とりあえず調色だけでもしてみよう。ということで作ってみた色。ピュアオレンジをベースにEx-ホワイト蛍光レッド橙黄色などで作りました。イメージとしては昔のタミヤ1/20マクラーレンM23のデカールみたいな色。あ、オジサンにしかわかんない例えだったか。でも、やっぱりこっちの方にしよう。

てことでマスキング&下地の白塗装。隠蔽力の高いガイアカラーでも、さすがに赤系の色は注意が必要。下地の影響を受けやすい色です。

で、塗りあがったのがこちら。

機体の黒いラインの一部は塗装が必要。ここには指定どうりにフラットブラックを使用したので、その他の黒い塗り分けはデカールを使いたいと思います。

あ、もう一箇所、機首の付け根の左右にあるクリアーパーツが付く部分も黒で塗りました。ここはデカールが付属するんですが、微細なデティールが消えてしまいそうだったので。デカールで再現する場合はマークソフター等を使ってしっかりとパーツに馴染ませるのが良いでしょう。

こんな作業をしている間に、別のことも進めてますよ。

ランディングギアのブレーキホースのパイピング。

使ったのはモデルファクトリーHIROの0.28mmのパイピングコード。実はコレとCPUファンを買いに秋葉原まで行ってたんですけどね。結局コレだけ買って帰ってきちゃった。

さて、ここまで来たらデカール貼り。

ジェット戦闘機などに細かいデカールを貼るのは一仕事。まさに“最後の難関”的な作業です。工程を写真に撮っても伝わりにくいしね。でも、全体の完成度を上げるには必要な作業。しっかりと仕上げましょう。

で、苦節半日ほど。やっとデカールを貼り終わったパーツ。デカール部の保護と艶を均一にするため、この上からEx-フラットクリアーでコートします。

トップコート完了。コレを組上げていきます。これ、普通のキット構成だと、こんなふうにパーツ毎に処理できないんで、結構手間がかかることもあります。その点非常に楽なキット。そこで楽をした分、仕上げに拘りたいと思います。

あ、ちょっと補足しておくと、こういった構造の場合、組んでしまってから接合部に流し込み用の接着剤を使うのが賢い手です。その方がずっときれいに仕上がります。さあ、ここからは仕上げだっ!

ってところで、今回はそろそろ終了。次回は各部のウェザリングからフィニッシュまでをご覧いただこうと思います。で、今はどんな状態かというと、

こんなんなっちゃってます。さて、ここからが腕の見せ所。

てなわけで今回はここまで。暑い日が続きますが、皆さんも体に気をつけて。
それでは次回も、乞御期待!!

(C)1994 ビックウエスト

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