線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆さんこんにちは。
ゴールデンウィークも終盤、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私線香亭、毎度のようにPCと模型用の作業机の間を行ったり来たりしながら仕事をしているわけですが、ここ数日右肩から肩甲骨にかけてが非常に痛くて困っております。別に変わったことをしたわけでもないんですが、尋常じゃなく痛い。これもよる年波でしょうか。なんてことを言っててもしょうがないので、空元気でまいります。空元気も元気のうち。線香亭無暗のやたら模型制作室、サイバーホビーの「1/35 WW.Ⅱ ドイツ軍 IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント 初期型」2回目、『痛くたって出来るもん』の巻、張り切ってまいりましょう。

さて、前回は足回りを組んだところで終わってました。

今回は他の部分もガンガン組んでいきます。

基本的には大変良く出来たキットなので、組み立て上困る所は殆んどありません。
まあ、困る所といえばAランナーが5枚もあって混乱したり、流用部分のⅣ号戦車のパーツが大量に余るので少々不安になったりといったところですが、これは親切な国産キットに慣れてしまったせいだと思えば、そう苦にもなりません。ただ注意しなければならないのは付属のエッチングパーツを取り付ける場合。例えば、次の写真のような箇所は通常のプラパーツの他にエッチングパーツが付属します。

このフェンダーの上に付くパーツ。エッチングパーツの方を使おうとすると、ちょっとした加工が必要です。

写真左が加工前。赤で囲った部分にはボルトのディテールがありますが、エッチングパーツを使用するならこのボルトはいりません。これ、説明書にも書いていないので、注意が必要です。というよりも、どこにどのパーツを使って、どういう順番で組み立てるのか、しっかりと仮組みを繰り返しながら作業する必要があります。別にこのキットに限ったことではなく、どんなキットでも必要な作業なんですけどね。

で、無事に接着。サイバーホビーのキットに付属するエッチングは、大抵プラパーツとの選択式になっていますから、こんなこともしばしば。まあ、ご参考までに。接着にはアクアリンカーを使いました。もっとがっちり接着したい方はエポキシ系の接着剤が良いでしょう。

こんな所にもエッチングパーツが付属します。プラパーツだと4枚が一体で成型されているので、ダメージ表現などがしにくいんですが、4枚が別体になったエッチングパーツならパーツごとに異なった歪みなども再現しやすいですね。今回は新品に近いヴィルベルヴィントを作ろうと思っているので、このままですが。 

で、非常に良く出来ているのが対空砲部分。

要は四連装対空機関砲38型と同じものなんですが、これだけでも十分に見応えがあります。では、この対空砲を組み立てる時の注意点などを書いておきましょうか。

はい、先ほどもでてきたエッチングパーツ。射撃手の座席を支えるアーム部分にエッチングパーツが用意されています。エッチングパーツを使用するときは角度に注意して取り付けないと妙に前のめりになったりしますから、座席を接着してから慎重に角度を決めましょうね。

続いて足元のマガジンラック。

ここはキットのパーツを切断するように指示されているので、毎度お馴染みシモムラアレックのハイパーカットソーで切断しました。カッターで切断するよりはるかに早くて美しく仕上がります。


ついでに書いておくと、照準機と本体を繋ぐパーツは接着してしまうと可動しなくなります。パーツを加工して可動させるのも手なんですが、ここは手を抜いてアクアリンカーで止めておきました。

勿論プラ用接着剤のように溶着しているわけではないので強く引っ張ると外れますが、普通に弄繰り回す分には全く問題なく可動します。ガンガン動かして遊ぶというものでもないので、これで良しとしよう。

はい、こんな感じで組みあがったヴィルベルヴィント。

まあ、こんなもんかな、という事で、いよいよ塗装にかかりましょう。装備品などは別に切り取ってパーティングラインの処理などをしておきます。

今回用意したのはこんな塗料。

ますはガイアノーツの「ドイツ戦車3色迷彩セット」。「ドゥンケルゲルプ(1)〔ダークイエロー1〕」「オリーフグリュン〔オリーブグリーン〕」「ロートブラウン〔レッドブラウン〕」「ドゥンケルゲルプ(2)〔ダークイエロー2〕」の4色がセットになったミリタリーカラーです。最新の考証に基づいて実物の塗装色を再現したというこのカラー、パッケージにも書いてありますが、スケールエフェクトを考慮して明度を調整することで、よりリアルな仕上がりを得られるように考慮されています。


続いて用意したのは5月発売の新製品「サーフェイサー エヴォ オキサイドレッド」。戦車などの下地に使うオキサイドレッド=錆止め色に着色されたサーフェイサーです。この5月に発売されるサーフェイサーシリーズは、これまでの『仕上がり色』を意識したものではなく、『使用する模型のジャンル』を想定したラインナップとなっている点が新しい。このオキサイドレッド以外にも「サーフェイサー エヴォ フレッシュ」「サーフェイサー エヴォ シルバー」が発売予定となっています。用途に応じて使ってみたいと思います。


後はこれ。ドイツ戦車には欠かせない「ジャーマングレー」。『ドゥンケルグラウ』なんて呼ぶと気分が盛り上がります。

では早速塗装開始。まずは使い心地のテストも兼ねて、サーフェイサー エヴォのオキサイドレッドを塗装。

使い心地としてはこれまでのサーフェイサー エヴォとほぼ同様。発色は若干赤みが少ないかな? といった感じです。もっとドギツい“錆止め”感が欲しい人は塗料のほうの「オキサイドレッド(サビ止め用プライマー色)」を使ったほうが良いかもしれません。あ、いけね、忘れた!! 何にも表面加工しないでサフ塗っちゃった。

という事で溶きパテを使って凸凹を表現。この上からもう一度オキサイドレッドのサフを吹きます。何という二度手間!

これこれ、こういう質感が戦車の魅力なんだよなぁ。

全体図はこんな感じ。この上にまずドゥンケルゲルプ(2)を調色せずに吹き付けていきます。

上面は全体的に、下面や車輪回りはちょっとサフの色を残すように塗りました。

続いてはドゥンケルゲルプ(1)にEx-ホワイトを足したものを拭き重ねます。

調色はドゥンケルゲルプ(1)90%+Ex-ホワイト10%位。噴圧を低くしてパネルや各パーツ毎に調子をつけて重ねていきました。

上面はこんな様子。下地の色をあんまり残しすぎても変だし、上塗りしすぎると下塗りの意味がないという、微妙な塗装作業。足回りは結構悩みどころ。ここも上面より大きい調子をつけています。

続いて、お気に入りの4連対空砲。

どこがどんな色分けなのか、結構な勢いで資料を探してしまった。実物写真は殆んどがモノクロなんだもん。

で、間違い発見。どうやら照準機はジャーマングレーかそれに近い暗い色らしい。後で塗りなおそう。

転輪はエアブラシで、キャタピラと転輪のゴム部分はジャーマングレーの筆塗りです。

さて、ここからが今回の見せ場。いよいよ迷彩模様を描いていきますよ。

まず1色目。「ロートブラウン」に10%位Ex-ホワイトを足したものを薄めに溶いて、出来る限りコンプレッサーの噴圧を落としてエアブラシで模様を描いていきます。

車体部分を塗り終えたら砲塔カバーを載せて繋がりのある部分だけちょこっと印を付けておいて、砲塔部分を取り外して塗ります。その方が塗りやすいので。

で、茶色部分は塗り終わり。この後グリーンが入ることを考えて、隙間を作っておくというのが重要です。

続いてグリーン部分の塗装。塗料は「オリーフグリュン」にEx-ホワイトを10%程度足して明度を上げたもの。

茶色と同じように塗り重ねていけば3色迷彩模様の完成! となります。実は今回、長年使ってきたオリンポスの0.3mmダブルアクションのエアブラシが完全に沈黙しまして、シングルアクションの0.3mmで塗りました。万全とはいかないまでも、シングルアクションでも十分塗れるという事を、図らずも証明することになったわけですな(汗)。エアブラシをご提供いただけるメーカーさん、絶賛募集中です……。

さて、これで基本塗装は終了。でも戦車はここから仕上げまでが本番です。次回からはそのあたりをじっくりとご覧頂きましょう。
しかしまあ、見れば見るほど不思議な形のヴィルベルヴィント。初めて現場で実物を見た人は途方に暮れたか呆れたかのどっちかだよなぁ、などと想像を逞しくしてたら、そんな表情のフィギュアも付けたくなっちゃった。どんなフィギュアが良いんだろ? 見上げて呆れてるようなのがあれば良いんだけど。心当たりのある方は是非ともお知らせ下さい。

てなわけで、今回はここまで。次回も乞御期待!!
 

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