線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆さんこんにちは。
近所を散歩していると、後から『ポン、ポポン、ポン! ポン、ポポン、ポンポンッ!!』と腹式呼吸で発せられたと思われる“良い声“のハミングが聞こえてきました。なんじゃろうと後を振り返ると、50~60代くらいの身なりの良い紳士が思いっきりポンポン言いながら、私を追い越して行きました。何かの練習かしらんと思いつつ、しばらく歩いていると、どこかで折り返してきた、さっきの紳士が、あいかわらずポンポン言いながら、こちらに向かってきます。だんだんと縮まる距離、高まる緊張感。するとその紳士が私の2mほど手前で突然立ち止まりました。緊張感が極限まで高まった瞬間、紳士が私に向かって深々とお辞儀をし、つられて私も深々とお辞儀。その後、紳士は何事も無かったかのようにハミングを続けながら立ち去っていきました。アレは一体なんだったのか、いまだに謎です。もしかして春だから? それとも話題の「ポポポポーン!!」と関係あるのか???
なんてことは置いといて、今回はバンダイU.C.HARD GRAPH 1/35「FF-X7 コア・ファイター」 3回目。一席お付き合いのほどを。

さて、前回はフィギュアを塗り始めたら面白くなっちゃって、ほとんど本体に手が付いていない状態でした。


今回は本体の加工。加工といっても大きな改造はしないので、早くも塗装に入ります。塗装前にはパーツ全体にサンドペーパーを当てて軽ーく研いででおきます。このコア・ファイターに限らずU.C.HARD GRAPHシリーズは細かいディテールが多いので、あんまりガシガシと表面処理をすると全部のディテールを彫り直しなんてことにもなりかねません。例えば普通のガンプラのスジボリは0.3mmくらいですが、U.C.HARD GRAPHシリーズのスジボリは0.2mmくらい。細かい凹凸も多いので注意が必要なんですね。てなわけで、今回使う予定の塗料を用意しました。

写真左からガイアノーツのミディアムブルーブルーグレーウルトラブルーナチュラルブラウンローズピンククリーム1号。今回のポイントは何といってもローズピンクです。

鉄道模型用として発売されているカラーですが、もしやと思って成型色と比較してみたら、これがもうバッチリ。今回の彩色はこのローズレッドを中心に考えたいと思います。ただ、このまま塗っても面白みがないので、簡単なグラデーションとウオッシングで仕上たいと思います。

そうと決まれば早速塗装開始。まずは下地になる色を塗ってしまいましょう。

これが、下地の色。今回もサフレスで塗装します。白パーツはニュートラルグレーⅡに若干黒とクリーム1号を混ぜたもの、赤はローズレッドにサンシャインレッドとナチュラルブラウンを混ぜたものに若干の黒とクリーム1号、ブルー部分は限定色のブルーイッシュブラックとウルトラブルーにクリーム1号を足したもの。この時のポイントはほんのちょっと入れたクリーム1号で、色相として影響がでないギリギリ位の量を入れるとギンギラの発色ではなくちょっと落ち着いた発色になるんです。それぞれの色に同じ色を足しているので、整合も良くなるはず。多分。

さて、それじゃあ詳しく見ていきましょうか。まずは白から。

これが下地の状態。これにニュートラルグレーⅠに若干の白とクリーム1号を足した塗料を、調子をつけて吹いていきます。

で、基本塗装の出来上がり。『その、調子をつけてがわかんないんだよ!』という人のために、ちょっと解説。
こういったグラデーションを使う場合、エアの噴圧と塗装面との距離、塗料の濃さでグラデの幅=ボケ足をコントロールします。基本的な考え方は『塗装面からの距離が遠ければボケ幅は大きくなり、近くなればボケ足は短くなる』ということ。したがって、細く繊細なグラデーションをかけたければ近吹きができればいいんですが、噴圧が高いと中々近くで吹くことができません。そこで噴圧を落として吹くわけですが、低い噴圧で吹くときは塗料を薄めにしないと上手く吹くことができません。ううむ、文章で説明してもよくわからんなぁ、ということで、急遽実験してみることにしました。

まず用意したのはプラバンにスジボリを入れて、今回のコア・ファイターの白に使った下地と同じ色を塗ったもの。ここに実際にグラデーションで塗料を乗せてみましょう。


まずは違いを明確にするため半分をマスキング。

そこにEx-ホワイト60%+Ex-ブラック10%+クリアー20%+フラットベース10%くらいで作った色を乗せていきます。噴圧は1.5くらい、塗料濃度は塗料1に対して溶剤1.5くらい。使用したエアブラシは0.3のシングルアクションです。

この状態でブラシを近づけすぎると、上の写真のようにミズクラゲみたいな模様を作ってしまいがちです。これを避けるには、やはり噴圧と塗料濃度を適正にすることと、塗料を吹いているときは手を止めないことなんですが、まあ、グラデの端っことかでなければ丁寧に塗料を重ねていくことでリカバリーできます。この後、塗り残した真ん中の部分を塗っていきます。

反対側は噴圧0.7、塗料濃度はあえて先に塗ったものと同じで塗装。塗っている最中はあんまりわかんないんですが、マスキングを剥がすと明らかに違う。噴圧の高いほうは2~3cmまで近づけるのが限界ですが、噴圧の低いほうなら1cm位までは近づけられます。これ以上細いグラデーションを吹くには塗料をもっと薄めないと吹けません。個人的な感覚ですが、ガイアカラーの場合塗料1:溶剤2を超えると塗装が非常に乗りにくい。塗料濃度が1:2で吹けない様ならもっと細いエアブラシが必要ということですね。

まあ、こんなふうにエアブラシとコンプレッサー、塗料濃度などを調節しながら吹いているわけです。

さて、閑話休題。
上の説明のように白部分を塗装した所。

塗装が乾燥したら塗り分けの準備。

で、マスキングをしていて気が付いちゃったんですが、ボディに内蔵されるミサイルにチト問題が。

お尻部分がツルッとしていて発射できそうもない。そこで1mmピンバイスで穴を空けました。


さて、続いて青い部分。まずは下塗り。実は今回の色でいちばん悩んだのがこのブルー。散々悩んでガイアノーツのY氏に相談したりした結果、ブルーグレーをベースにウルトラブルーで青みを足したものに決定。そこから逆算して下地の色を決めました。

そして上塗り。こんな感じに仕上がりました。機種にあたる部分なので若干派手目のグラデーション。

続いて赤い部分。

先に書いたように下塗りはローズレッドにサンシャインレッドとナチュラルブラウン、若干の黒とクリーム1号を混ぜたんですが、塗りあがってみるとオキサイドレッドでよかったんじゃねえか? 的な色味ですねぇ。まあ、済んだことは気にしない。調色が面白かったからいいや。

上塗りはローズレッドに20%くらいクリアーを混ぜたもので。あんまり変わんないんですが、若干グラデがかかりやすくなるような気がするんで。

結構、重い感じの赤なのでグラデは控えめ。一応航空機っぽい感じも残したいなぁということで。

で、赤を塗っているうちに気が付いたのが垂直尾翼の尾灯。せっかく翼端灯をクリアパーツ化したのに、尾灯がそのままってこともあるまいと思い急遽制作。塗装最中の垂直尾翼から尾灯のディテールを削り取り、フラット面に加工した後に塗装。涙滴型に削り出したクリアランナーをハセガワのTFシリーズ ミラーフィニッシュに貼り付けました。

これをパーツに沿って切り出して垂直尾翼に貼り付けると、

はい出来上がり。

さて、ここまできたら塗装の乾燥を待って一度組上げてみましょう。

こんな感じに仕上がっております。

勿論パイロットも乗ってます。
さて、ここから後は『デカール貼り→トップコート→スミイレ、ウォッシング→フィニッシュ』となるわけですが、それはまた次回。バンダイU.C.HARD GRAPH 1/35「FF-X7 コア・ファイター」完成編をお楽しみに。


それでは次回も、乞御期待!!

(C)創通・サンライズ

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