線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、みなさん今日は。
東京では3月28日にソメイヨシノの開花宣言が出されました。我が家の近くの目黒川沿いの桜も、今よ盛りと咲いております。今年はどうも複雑な心境で眺めてしまうことも多いのですが、少しでも早く被災地のほうにも咲くとよいなぁ、などと思います。このところ、直接の被害を被らなかった知人達の間で「大変な事態が起こっている時に不謹慎とは思ったけれど、模型を作らずにはいられなかった」という話をよく聞きます。たかが模型、されど模型。“物を作る”という事の意味を改めて考えさせられます。被災された方は、まだ模型どころではないと思いますが、いつかまたキットの箱を、塗料のフタを開けられる時のために、モデラーズ・プレス・ジャパンは待ってますからね。
さて「やたら模型制作室」今回からは新ネタです。張り切ってまいりましょう。

さて、今回からのお題は、バンダイU.C. HARD GRAPH「1/35 FF-X7 コア・ファイター」です。実は某所より「ある展示会でコア・ファイター祭りをやる」とのことでキットをご提供頂きました。それに乗じて作例で製作過程をご紹介しようという魂胆です。
今回はサンプルキットのため箱の写真はなし。箱絵が欲しいからキットも買っちゃおうかな。
てなわけで早速キットの中身から。

まずは赤い成型色のランナーから。赤といっても茶色に近い、絶妙の濁り加減の非常に良い色で成型されています。

続いて青い成型色のランナー。これも絶妙な色味。自分的にはドンピシャのイメージ。こういう成型色を持ってこられると非常に困るんだよなぁ~。なんだか塗りようがない感じ。トップコートとウェザリングのみの簡単フィニッシュで十分見栄え良く仕上がりそうです。まあ、そのあたりは組み立ててから考えましょう。

白い成型色のランナー。これも微妙にグレーがかった色味です。

づづいて内部フレームや脚部、インテークなどが入ったランナー。ちょっと茶色っぽい濃いグレーです。

こちらはほぼ普通の濃いグレー。付属パーツやコクピット周辺のパーツなどが収まります。

キャノピーと計器版などはスモークグレーのクリアパーツ。それから、貼るのに一苦労しそうな量の水転写デカールと窓枠などのホイルシール。

そして最後はお楽しみの1/35フィギュア。デッキクルー1体、アムロ、セイラさん、着座姿勢のフィギュア計4体が付属します。

お気づきの方もあると思いますが、このキット、U.C. HARD GRAPHシリーズとしては非常にパーツ数が少ない。初心者の方でも取り組みやすいのではないかと思います。なので勢いに任せて一気に仮組み。

所要時間はおよそ2~3時間。フィギュア以外は接着剤を使わないで組み立てられます。

個人的にイチオシの1/35フィギュア。このシリーズだけ出してくれないかな。アムロとセイラさんのヘルメットは塗装後に取り付けます。他にも微妙に手を加えたりしてるんですが、それはまた後ほど。あ、いい忘れましたが、このキットではU.C. HARD GRAPHの特徴とも言えるフィギュアの色分けはされていません。例えば「ランバ・ラル 独立遊撃隊セット」だとこんな感じ。

作りかけでほっぽり出していたヤツを撮影したんですが、こんなふうにバンダイお得意の多色成型で大体の色分けがされていました。まあ、これでも塗装がいらないわけじゃないし、多色成型なしでキットの値段が下がるなら、むしろありがたい。

あとは付属パーツ。牽引棒と車輪止め、オプションで取り付けるようになっている駐機時の足掛け。では本体の様子を見ていきましょう。


まず組上げてみると1/35というデカさにビックリします。このU.C. HARD GRAPH版コアファイターの特徴は、その翼面積の稼ぎかた。MGのVer.2.0なんかだと引き出し式の主翼で翼面積を稼いでいましたが、翼の曲がり角を広げてガルウイング風の処理としています。各部のディテールは「そのまんま航空機」という感じでもなく、“宇宙機”と“試作品”的な匂いもする独特の仕上がりです。


裏面。脚部は意外としっかりと大きめな感じがします。機体重量を支えることを考えればこれくらいが正解だなぁと納得させられます。

脚部収納部の中身もしっかりと造形されています。キットでは後輪の収納蓋は開閉選択して組み立てるようになっていますが、組付けを調整すれば差し替えでいけそうです。腕に自信のある人はヒンジを仕込んで開閉式に挑戦なんていうのもアリですね。

これが飛行状態。塗装後の事を考えるとクリアランスの調整が必要です。


ミサイルは片方4発。可動式で再現されています。

主翼下には懸架式のミサイルも付属。なるほど可動部に吊り下げるんだなぁと妙に感心してしまいました。


垂直尾翼のラダーは組み立て後も左右に稼動します。

そして、左右に開いてエアブレーキに。これは機体を止めるというよりも着陸時の姿勢制御のためにありそうな機能ですね。頭が重そうだし。


キャノピーは2種類の方法であけられるようになっています。特に引き込みのギミックは素晴らしい。


計器版もしっかりと再現されています。ここはある意味見せ場になりそうな所。普通の航空機キットでもコクピット周りはディテールアップの基本ですから。


もうひとつ新機能というか、新たな設定。コクピット脇のエアインテークが稼動します。「なんだかありそう」という雰囲気が嬉しいですね。

そして、当然のようにコア・ブロックにも変形可能。

破綻なくスムーズに変形します。

コア・ブロック変形時にはコクピットも回転。写真がわかりにくくでゴメン。

さて、それじゃあ軽~く制作にかかりましょう。航空機キット制作の手順に則って、最初はコクピット周りから。

まずはコクピットに座るフィギュア。

キットのものは操縦桿とスロットルに両手をかけた姿勢なんですが、それだと芸がないなぁと考えて、発信直前の“グー!!”サインを出す姿に改造。フィギュア左手のヒジ部分をハイパーカットソーで三角に切り取り角度を変更。手首はエポパテで作りました。後は首部分をほんの少し削って顔の角度を変更。お手軽改造で雰囲気も盛り上がります。シートベルトはどうするか思案中。キットでは説明書に印刷されたベルトを切り取って接着するよう指示がありますが、それじゃあちょっと寂しいんで。

そうそう、このフィギュアを取り外しできるようにするには座席に座面パーツを接着しないようにしておきます。そうしないとフィギュアのつけはずしにひどく苦労することになりますからね。

さて、続いては今回の見せ場。計器版の塗装。

キットでは詳細に色分けされたデカールが付属しているんですが、せっかくディテールに溢れたキットパーツを活かしたかったのであえて塗装します。手順は簡単。下地の色をガイアカラーで下塗りした後、白のエナメルでメモリの類を筆塗り。根気は要りますが、1/35というスケールもあって、そう難しい作業ではありません。

で、塗りあがったのがこちら。

なかなかよい仕上がりで満足。計器版は作品中ではブルーグレーっぽい色なんですが、好みでグレーとしました。シートも好みで明るいオリーブグリーンに塗りました。

さて、こんなところで今週はここまで。次回からは本体に取り掛かります。

それでは次回も元気を出して、乞御期待!!

(C)創通・サンライズ

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