線香亭無暗のやたら模型制作室
はい、皆様こんにちは。
都内では停電などによる混乱がありつつ、いろんな所が徐々に正常化しています。しかしまあ、メディアを見ると何とも日本のご機嫌が斜めなこと。時節柄仕方がないのもわかりますが、もう少し何とかならないもんかね、と思います。「あそぼ」っていうと「あそぼ」って言うし、「ゴメン」って言うと「ゴメン」って言うんですから。こういうときこそどう人に接するかを考えたいものですなぁ。まあ、私は「模型作ろう」って言うんですけどね。
さて、そんなところで今週はコトブキヤ フレームアームズ「SA-17 ラピエール」完成編。早速、張り切ってまいりましょう。

前回までの成果はこんなふう。

震災直後の混乱であんまり進みませんでした。今回はまくって行きますよ。

さて、最初は頭部の後ろ側。

ほとんど目立たない所なんですが、ボテっとした感じに見えて気になったので改修。

中のディテールを削り取ってフチを薄く加工しました。

お次は背面の「RAF-04/スポッター」の羽部分。
大型化と共に、引き出し式の小さいヒンジを作って折りたたみ可能としました。停めておく時に邪魔そうなんで。

こんな感じに折りたたみできます。

慌てて作っていたら写真を撮り忘れたんで、構造を図で説明。

こんな構造になっています。同じような加工に挑戦される方はご参考に。

続いてプラパイプが付いていただけのお尻のブースター部分。

こんな感じになりました。

これ、何かというと新型のホバリングユニットという設定。イメージソースはダイソンの「羽根のない扇風機」です。機体の出力が高ければ結構行けそうな気がしたもんで、こんなものを作ってみました。こういう部品を作る時に問題なのが円の切り出し。行き当たりばったりで作ると何度も作り直したりして、大変効率が悪い。そこで、上手く作れるように図面を引いたりするわけです。基本的には数学の円錐の孤と高さの計算ができれば図面は引けます。

で、出来上がった図面をプリントアウトし、裏にスプレーボンドを塗ってプラバンに貼ります。サークルカッターで寸法どうりに切り出す方法もありますが、どうもサークルカッターが見つからない。地震のせい?(嘘です。整理が悪いだけ)

デザインカッターで切り出したプラバンに曲がり癖をつけて接着します。端っこの切断面を接着するのは一苦労、と思われる方もあるかもしれませんが、そこはそれ。こんな方法があります。

はい。接着部分に余ったプラバンでノリシロを作って接着。乾燥後にギリギリの厚みを残して削り取るという方法。経験上、これがいちばんきれいに仕上がります。

基本部分が出来上がりました。円形の自作パーツの場合、作っただけでぴったり、という事はまずないので、微妙な調整をしながら形にします。続いて本体への取り付け部分などの加工。

ここは後でパテで埋めてしまう部分なので、瞬着などで強引に接着しています。こういったところで“ラインに沿ってきれいに接着”なんてやっていると、それこそいつまでたっても完成しません。時には強引さも必要なのさ、ということで。

そして、その上にエポパテを盛り付けて成型。端っこに飛び出たしっぽはほんの遊び心で。ここには独立したジャイロが内蔵されているという設定。

左右作って取り付けたところ。結構インパクト大ですな。背面の「RAF-04/スポッター」ももちろん装着可能。ただ、スポッターは切り離し自由という事らしいので、切り離した後の推進装置として有効に活用されるんじゃないかと。

続いて、ふと目にとまって気になった二の腕。

フレームがむき出し状態です。ここは何かで覆っておきたいなぁ、ということで早速自作。

フレームにあわせてプラバンの箱組み。フレームの凸部分に干渉しないよう形を整えてあります。

これをガシガシとヤスリで削って成型。それっぽくなった所で市販のバーニアパーツを加工して貼り付けました。

いかがでしょう。

で、ここまでで本体の加工は大体終了。

中々いいんじゃない?

さあ、ここからは塗装なんですが、ここで、今回の改造に即した自分なりの設定を紹介しておきましょう。
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高硬度狙撃を主体として設計されたSA-17 ラピエールは、空中での姿勢制御、行動自由度の高さで当初予想されていた以上の実力を発揮したものの、生産コストの高さなどによりスティレット系を継ぐ次世代量産機とはならなかった。しかしながら、その基本性能の高さによりエース級パイロットからの需要は高く、小規模ではあるが量産されることとなった。
非常に高い性能を有する機体ではあったが、実戦配備された後にいくつかの問題点も指摘された。
まずひとつはフラップ・スラスターが肩口に固定されているため、狙撃姿勢中の機体制御が非常にデリケートであること。続いて、背面のRAF-04/スポッターを切り離した再に起こる極端な推進力の低下である。
ラピエールを採用するイタリア防衛機構では、これらの問題をを解決するため、独自の改良を施した。
背面にフラップ・スラスターの可動アームを備え、尾部に新たな設計思想を採用した推進装置「La puntura di spillo dell’ape(=蜂の一刺し)」を備えたSA-17aは、そのテスト機の機体色から「ラピエール アルベデーィネ(=白色)」と名付けられ、試作段階から大幅に予定スペックをオーバーする性能を発揮した。現在では6機が配備され、各部隊のCAG機として稼動している。
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てな感じです。

さて、塗装。まずは全体をバラします。これができるところもFAのいい所。


そして今回の塗装色。

今回は命名した「ラピエール アルベディーネ(=白色)」にちなんで元キットのイメージを一新。淡いブルーの機体色をメインにすることにしました。機体はブルーですけどイメージは白です。ほら、黒い三連星は黒じゃなくて深い紺色みたいな感じ。塗装レシピは写真左から
 ●コバルトブルー 50%+ウイリアムブルー14 45%+純色シアン 5%+ノーツフレッシュ少々
 ●Ex-ホワイ 95%ト+コバルトブルー 5%+ノーツフレッシュ少々
 ●Ex-ホワイト 60%+Ex-ブラック 35%+純色マゼンタ 5%
といったところです。塗料はいつものガイアカラー。ポイントはブルーに混ぜたノーツフレッシュと関節部グレーの純色マゼンタ。それぞれに“微妙な濁り”を演出するために使いました。濃いほうのグレーは、いつもなら使わないような彩度の高さですが、イタリアやフランスっぽい感じを出してみたかったので。

さてここまで来たら塗装開始!

ひたすら塗り続けます。ちょっとした小技を紹介しておきましょう。

はい、こんなパーツの中身は塗りにくい。特に自作パーツなので分解もできない。そこで、写真左のように直線に切り出したプラバンに曲がり癖をつけてグレーに塗り、中に入れて接着します。良く見ないとわからない部分ですが、まあ、中身むき出しよりも良いかと。

さて、塗装が終わったらマーキング、トップコート、スミイレと続いて完成です。出来上がりはギャラリーでご覧下さい。

さて、コトブキヤ フレームアームズ「SA-17 ラピエール」はこれで完成。いかがだったでしょうか? このコトブキヤFAシリーズ、組み替え自由というトイバリューが前面に押し出されているため、気がついていない方も多いようですが、自由度が高いのは組み換えだけではなく、設定やカラーリングなど“頭の中の組み換え”もとても自由。基本デザインもしっかりしているのできっちり作ればしっかり仕上がってくれる大変優れた模型です。皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね。

さて、次回からは最近何かと話題の“アレ”を作ります。何を作るかは次週までのお楽しみ。
それでは次回も元気を出して、乞御期待!!

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