昨年12月12日、有明の東京ビッグサイトにて行われた「トレジャーフェスタin有明4」内で開催された「塗料・塗装講座」。ガイアノーツ矢澤乃慶氏、フィギュアフィニッシャー/模型ライターのクボワタル氏、フリーライター/模型製品プランナーのヤマザキ軍曹殿、MPJメインモデラー線香亭無暗氏によって繰り広げられたトークイベントレポートの3回目をお届けする。
今回は調色の基本からちょっとした業界裏話まで、バラエティーに富んだ内容となっている。当日の様子をお楽しみいただこう。


Q.調色しないですむような肌色は出せないものですか?

ガイアノーツ矢澤氏(以下ガ)「要はPCVの完成品のような肌色は出せないかという事なんですが、これはちょっと難しいですよね。“完成品の色=成型色”っていうところがあるんで」
クボワタル氏(以下 ク)「そうですね。PCVのフィギュアの肌色って基本的に素材の色、プラスチックの中に練りこんである色なんで。PCVの場合、わりと透明度が高いので “奥行きがある”ような錯覚を見せる。だから肌色の按配が良いんで、それとそっくりなものを出そうとするとレジンの上に塗るものだと中々難しい。特にサーフェイサーを塗ってしまったときには、奥行きはそこで止まってしまいますから。そういう表現が悪いわけでは無いですけれども、PCVのような表現は難しいですね」
「そうですね。あとはキャラクターによってそれぞれの肌色は違うので、それぞれのキャラクターにあった色を調色していただいたほうがいいと思います」
ヤヤマザキ軍曹殿(以下 ヤ)「だって、そこにあるクボさんが塗ったフィギュアだって、3種類、キャラクターによって違う。そういうものを全部出せるわけもないし、色の調合っていうのも“模型の楽しみ”のうちのひとつなんだから、自分で探していってもらうのが良いような気がするよね」
線香亭無暗氏(以下 無)「そうですよねえ」


Q.最近多くなってきた『カラーレジン』のフィギュアについて

「成型色のお話が出たついでなんですけれども、最近アマチュアのディーラーさんでも『カラーレジン』のフィギュアっていうのを出してらっしゃる所が多くて、どんなのもかとずっと気になってたんで作ってみたんですよ。ええと、これなんですけれども、これは塗料を一切使っていません。レジンの成型色が7色ぐらいあるのものを、そのまま組んだだけなんですけれど」
「これでそのままですか?」
「仕上げに艶消しのトップコートだけは吹きました」
「じゃあこの靴のところなんかはツヤありのクリアーを吹いたんですか? 結構ツヤが出てますけど」
「いえ、靴はそのままなんです。で、実際に組んでみた所では、現段階ではまだ問題はあるなぁ、というのが率直な感想でして。肌色の部分なんかは素晴らしいんです。さっき言ったように“成型色で色を出している”ので、かなり生っぽい質感っていうのかな? 不自然さの無い、奥行きのある肌色っていうのが出せてるんで、その部分はなかなかいいんじゃないかと。あとはこれに、ちょっとシャドウの部分だけ、オレンジ色のブラシをかけてあげるとすごく良くなるな、と思います」
「なるほど」
「で、まだ問題があるなぁと思ったのは濃い色、このフィギュアの場合だと赤い制服の部分がすごく難しかった。カラートナーを沢山入れているんで、素材自体がすごく粘るって言えばいいのかな? パーティングラインを消す時に紙やすりをかけようとすると、10回位こすっただけで目が埋まっちゃうんで、なかなか削れてくれない。あと、レジンの成形後の収縮が大きくなるようで、パーティングラインの段差とかパーツの変形というのが結構大きくて、難しいなと思いました。そういう『パーティングラインを消したりパーツの修正をしたり』といった作業で、結局、普通にエアブラシで塗装して仕上げるよりも多い時間がかかってしまっています」
「そうなんですか」
「でも、このフィギュアを出しているディーラーさんは結構親切で、使っているカラーレジンの色っていうのを“オイルパステル”で指定しているんです。説明書に、『ここはヌーベルっていうメーカーの何番のパステルですよ』っていうことが全部書いてあって、ちょっとした気泡なんかは、それで埋めてくれっていうことなんですね」
「は~あ、なんかフローリングの補修材みたいな感じですね」
「そうですね。だからカラーレジンのものを作る時には、普通とはまた違ったテクニックが必要になるということですね。まだ皆さん試行錯誤でやってらっしゃるっていうところですよね」
「でも、ずいぶん増えてきましたよね」
「そうですね。フル可動のメカ物なんかはすごく成功していらっしゃる所もある。ディーラーさんからすると型代が高くなるんで難しいところもあるらしいんですが、さっきもいったようにチョッと影色を足してあげるとか、一工夫してあげるだけでグッと良くなりますんで“簡単に作れるフィギュア”ってことでは、ここを取っ掛かりに(フィギュアの組立てを)始めるのもいいんじゃないかと思いますね」


Q.『調色本』を作って欲しいんですが

「これは『赤、白、オレンジ何%でこの色』みたいなものですね。確かにうちでも “純色”や“ニュートラルグレー”なんかのシリーズを出した時に、こういったものをやりたかったんですが、皆さんの欲しい色っていうのは本当にそれぞれだと思いますので、そのあたりは皆さんで試してみて欲しいな、とは思うんですが」
「『何%』って、何を基準にしてるんだかはっきりしないよね。あるキャラクターの色はこの色ですって、言う訳にもいかないし。それと、印刷物で出しても同じ色は絶対出せないので“無理”って話だよね」
「そうですね。でもまあ、“色のガイド”になるようなものは作っていきたいなとは思っているんですけどね」
「私、本業はグラフィックデザインをやってるんで、PANTONEとか大日本インキとかの色見本帖っていうのがあるんです。それを印刷の時にこの色でとか、立体物、例えば携帯のケースを作る時に“この色で出してくれ”っていうふうに使います。まあ、そのものドンピシャっていうことは殆んどないんですが、それを使うと何年かインターバルを置いても“色を同じ物差しで計る”ことになるので便利です」
「CMYKの組み合わせってことであれば、カラーチャートっていうのがあるんですよ、印刷用の。それぞれの掛け合わせの見本帳なんですが、画材店なんかに行くとあるので、それを見るとガイドにはなるかな、と。ただ、印刷用の“染料=透けるインク”の見本なんで、“顔料=透けないインク”を使っているガイアカラーの発色とは若干異なる。簡単に言うと小学校の時に使った『水彩絵具』が染料で『ポスターカラー』は顔料。それぞれに混色したときの発色は変わります」


Q.上手い調色や組み合わせのアドバイス

「うちでも純色っていうのを出していて、ニュートラルグレーも何種類か出しているんですけれども、その辺の組み合わせの、何かいいアドバイスというのはありますか?」
「あ、それはこの間電話で打ち合わせをしたところですねっ!」
一同 笑
「それを言ってくれ、と(笑)」
「はい、お願いします(笑)」
「ええと、それじゃあ。色の組み合わせというか、色を塗るときの選択とか、調色を考える時に『白』ってわかりやすいと思うんで、最初にそういうお話をさせていただこうと思います。で、今日ここに4つ見本を持ってきたんですが、全部“観念的に言うと白だよね”っていう模型を持ってきました。それぞれの表現によって『白』って違うでしょ、って言う所から入りたい。これは事ある毎にあっちこっちで書いてるんですけれども、例えば説明書に『1番の白』って書いてあるところに、ビンから出した白をそのまま塗っちゃったらそこまでだと思う。フィギュアなんかだと、そのあたりの塗装指定ってあるんですか?」
「たまに書いてくれっていわれることがあるんですけど、書いて同じ色が出せるものじゃないし、それよりも例えばアニメのキャラクターだったら雑誌などのカラー画を参考にして、それを見ながら自分で混ぜて色を作っていくっていうほうが現実的だと思いますね」
「そういうことと同じことだと思うんですけど、例えばこれ(MPJホワイト・グリント作例)なんかは明るいグレーに純色シアンを混ぜてます。これ(MPJティーガー作例)はジャーマングレーで塗った上からエナメルの白をブラシで吹いて、あとから剥がしたり、リキテックスで汚しをかけたりしてます。これ(MPJライガーゼロ作例)はニュートラルグレーよりもちょっと明るいグレーの上に、物凄く大雑把に、ちょっと青手の白を乗せてっただけです。効果として一番面白いのはここにいるガンダム君。これ、某社の社内コンペに呼んでいただいて、旧1/100ガンダムを塗ったものなんですが、赤、青、黄色が蛍光色っぽく見えませんか? これ、どういう仕組みかというと、胴体に使ってある“白”がかなりグレーなんです。グレーと “赤、青、黄色”みたいな原色に近い色っていうのはハレーションを起こしやすいという色の仕組みがあるんです。その仕組みを利用して蛍光でもなんでもない普通のガイアカラーにちょっとだけ白を足した色を使って、蛍光っぽく見せちゃおうかなっていう仕掛けです。そういった“白の仕掛け”をするっていうのが調色の面白さの第一歩だと思うんです」
「そうですね。この(作例の)白い水着なんかでも、青とジャーマングレーをチョロッと足してあって、それにシャドウを吹いたりする」
「それを拡張していくと、赤って書いてあるところにビンのままの赤を塗っちゃったらそれまでだし、青って書いてあるところに青をそのまま塗っちゃったらおしまいじゃん、みたいなところはあると思うんですよ。さっきの『PCVのような肌色をビンでそのまま出せませんか』っていう方の質問でもそうなんですけど、出せるとしても、それをそのまま塗っちゃたらオシマイじゃん、っていう」
「なるほどぉ」
「それこそガイドとして“○○用カラー”っていう需要はあると思うんですけど、そこから先、どこまで突っ込んでいけるかなっていうのが、模型なりフィギュアなり“自分で手を動かして作る”“塗る”っていうことの面白さだと思うんです」
一同「フ~ム」


Q.『自分で作る』という意味について

「軍曹殿なんかはどうですか?」
「オレの場合はグラデーションのときに言ったように、ビンから出したものをそのまま塗るわけだけど、その次の工程がある。グラデーションにしたって白を足すし、上から艶消しのクリアーを吹くのだってツヤを消すためだけじゃなくって、その次のウエザリングなりウオッシングなりのことを考えて、塗料が上手く引っかかってくれるように表面をざらつかせるわけで。もうその時点で最初に塗った色とは全然違っている。だから、一番困るのは『最初に塗るのはどういう色がいいんですか』って聞かれることだったりするよね」
「大体、1回で終わりませんからね。1回ばっと塗って終わりってことは殆んどない」
「ないない、ないよね~」
「意地でも“ビンから出した色をそのまま塗ってたまるか”っていう気分になってますよね(笑)」
「逆にそのまま塗れるような、そういう塗料を出したいですねぇ~(笑)」
「模型を作ってお金をもらっていると“みんなと同じじゃん”って言われたらギャラもらえないっていう強迫観念があるんでね(笑)。でも、今日この会場に見にいらっしゃるような皆さんは“ちょっといいものが作りたい”と思ってるはずなんです。それは“人よりも”でも“この間作ったものより”でもいいんですけど。それなら、まず第一歩として“ビンから出してそのまま塗るのは考えよう”ってとこはあると思います」
「でも、一回失敗しましてね。デコマス(デコレーションマスター=製品の塗装見本となる模型。工場に送られ塗装見本となる)を作った時に、工場で再現できない色を作っちゃった(笑)」
一同「あ~~」
「そういう時はガイアノーツさんに相談して、工場にドラム缶で納品してもらうとか」
「うちで作った塗料だったらってことで(笑)。まあ、やっぱりそうやって試していただくという事なんでしょうね」
「でも色の仕組みがわかってくるとホントにはまりますよ。オレ“調色屋さん”になりたいくらいですもん。もうそればっかりやってる(笑)」
「あとは、その調色だけにとらわれずに、次の工程、次の工程っていうふうに楽しんでもらいたいですよね」
「フィニッシュまでのプロセスをね」
「それは、“どういうフィニッシュにしようか”というイメージがないと、なかなか積み上がらないものですよね」
「そうだねぇ。ないしは“答えを見ずにそのまま突き進む”っていうのもアリなんだけどね」
「それはマジックですね。結構“どうなるのかな?”って思ってたら、出来上がってみて結構よかったっていう。そういう魔法はありますね(笑)」
「たしかに(笑)」
「今のキットはみんなよくできてるから。意外と普通にパチ組みしても、なんか妙に充実感あるからこれでいいや、とかね(笑)。でも“ちょっとやると、もうちょっと楽しいですよ”ってことなんで」
「それはさっきのカラーレジンのキットでも同じですよね」
「そうですね。入門用として入っていくぶんには何らかまわないし、キットとしていいチャレンジだとは思うんですけれども、これで満足しちゃうとカラーで作ってあるものしか作れないことになっちゃうんですよね。それだとちょっとツマンナイかなぁ~っていう気はしますね」


Q.プロモデラーの収入ってどれくらいなの?

「次はちょっと面白い質問なんですけど、『ゲストの皆さんはどれ位の給料をもらっているんですか?』という質問なんですけど、まあ、今回の講演のギャラは一切出ないんですけどね(笑)」
「あれ、一人500万でしょ」
「いや、5並びでお願いします」
「じゃ、5並びで(笑)。模型業界は儲かんないよ!」
「あ、言っちゃった(笑)」
「夢見ないほうがいいよ!!」
「まあ、模型業界って、その辺も問題のあるところだとは思うんですけどね。雑誌でも何でも、基本的には作例メインで紙面を構成してるのに、まあ、はっきりとは言いませんがガイアカラーの100本分とか500本分位?で作例やって」
一同 笑
「で、20cmクラスの模型をそれなりの精度で作ったら、一ヶ月で3個はできないでしょう。それは結局“あんたが我慢してやんなさい”ってことなんで、本当は間違ってると思うんですよね。あ、ゴメンゴメン、ちょっとアツくなっちゃった。あれ、笑いが少ねぇ~」
一同 笑
「私は模型専業じゃなくて別に本業を持ってるんで、その辺の事情には疎いんですけれども、ぶっちゃけ“お話し合い”でギャラは決まる。物凄く付き合いがあるところとは安いギャラでやることもあるし、難しくて時間のかかるものであれば“じゃあこれくらいで”って言い値で決まることが殆んどなんで、一概にいくら貰ってますかっていわれても“企業秘密”ですとしか言えませんよね」
「だんだん愚痴になってきそうですね。なんか、夢を持ちたいところがあるんですけど(笑)」
「持たないほうがいいよ~(笑)」
「だって2日間でフィギュア4体組めって……」
「あるある。そんなこと。オレも……」
「いやいや、もういいです(笑)」
「まあ、東京23区内に住んで、模型だけ作って暮らしていこうと思ったら、相当手の早い人でも奥さん養うのは無理でしょうね」
一同 爆笑
「確かに模型でだけは無理でしょうね」
「そんな話で終わって良いんですか……」
「良いんです」
「ちなみに矢澤さんはガイアカラーで何本分の給料を貰ってるんですか?」
「それ聞くんだ!」
「言わないですよ、そんなこと……」
「ほら、社長も見てるし」
一同 爆笑


Q.ぶっちゃけ他社の塗料をどう思っているんですか?

「また生々しい質問が来ましたね」
「次の質問行きましょうか」
「一応、いっときましょうよ。書かないから。書くけど」
「えぇ……」
「ほら、ここだけの話だから」
「そうそう、我々4人だけの話として」
「ううううん……、まあ、うちの塗料を使ってくださる方というのは、それなりにいろんなものを試してみたいという方が殆んどだと思いますので……」
「もう、お為ごかしな事を……」
「もう、いいですよ……」
「まあ、本音を言えば『みんなうちの塗料を買ってくれ』と(笑)」
一同 笑
「まあ別に、これはガイアさんがどうこうという訳ではないですけれど、ガイアカラーが出たことでユーザーの選択肢の幅が広がったというのが重要なことで、各社さんが競合して、どんどん良い商品を出してくれればエンドユーザーにとってこれほどありがたいことはないわけですよ。そういうふうに選択肢が広がるっていうのは、業界的にも良いことですよね」
「そうそう」
「そういうことがいいたかったわけです(笑)」
「まあ、使い方によって要所要所で上手く買っていってもらえれば、ってね」
「ほーら上手くまとめちゃった(笑)」
「ありがとうございます(笑)」


Q,PANTONEに対応した塗料は作れますか?

「これはやろうと思えばできますね。他社さんとのコラボレーションなんかで作る塗料の場合は、実際に本物の塗料とか、それで塗装した見本が送られてくることはあまりなくて、例えば普通の商品のパッケージの一部分が切り取られて送られてきたりすることもありますんで、PANTONEでというならば調色のほうでも対応できると思います」
「それ、切実に欲しいんですよ。フィギュアじゃなくて本業のデザインのほうで!」
「それは模型と関係ないんで、じゃぁ(笑)」
「バッサリ言ったなぁ(笑)」
「もし面白いんだったらやってみたいな、とは思いますね」
「またバッサリだ(笑)」


Q,高いエアブラシと安いものの違いがわかりません。皆さんはどんなブラシを使っているのですか?

「じゃあ、クボさんからお願いします」
「私がフィギュアの組立てを始めたのが‘96~’97年位だと思うんですけど、その頃に買ったヤツをいまだに使ってます。これで困る所はほとんどないですし、壊れないですね。パーツはノズルとかニードルとか、何回か入れ替えてるんですけど、基本的にずーっと使ってるんで、手の当たる所のメッキが剥がれてきてます」
「ダブルアクションですね」
「そうです。基本的にこれで満足しちゃってるんで、いろんな機能が付いた高いエアブラシってよくわからないんですよ」
「軍曹殿は?」
「ええと、アフターサービスパーツがちゃんと揃ってたりとか、早く来るってことが仕事上必要なんで」
「そんなに壊れますか?」
「いや、ほとんど壊れない。それでも不安があるんで国内の主要メーカーのエアブラシは持ってる」
「なるほど。じゃあ次お願いします」
「はい、多分ここにいらっしゃる若い皆さんはほとんど知らないメーカーだと思います。ただオジサンたちはしっているオリンポスというメーカーの0.3のダブルアクション。これを、もう30年近く使っていたんですが、いよいよ中身の可動部分が削れてきてしまって、メーカーもつぶれちゃったんでパーツも無くなっちゃった。だから、だれか私に0.3のエアブラシを下さい(笑)」
「そうきたか(笑)」
「買い換えなくちゃいけないんですけどね。あとはダブルアクションの0.5.これはメタリックやサフなんかを吹く時に使ってます。それから前にコンプレッサーを修理に出した時に予備で買った小っちゃいコンプに付いてたヤツ。0.3のシングルアクションの。最近0.3が調子悪いんで、それを使ったりしてます。けっこう便利なんです」
「あれフィギュアで使ってる人けっこう多いんですよ。シングルアクションなんだけど上手いこと使うと細吹きできるし、って」
「そうそう、だからエアブラシって、そんなに高いの買わなくてもいいですよ。ただ手入れはきちんとすること」
「手入れすると持ちますもんね」
「中に付いた塗料を落とすのはツールウォッシュ。セカンドカップなんかはつけっぱなしにしておくだけで良い。それからOリングってゴムのリングがあるんですけど、そこは必ずグリスアップしてください。それだけやってれば30年は持つ」
「へ~え、そんなに持つんだ。なんだか皆さんそんなに高級なエアブラシは使っていないんですね」
「そうですよ、ゴムリングにさすグリスなんかミニ四駆用ですからね」
「あ、おれもそう」
「あのシリコングリスは良いですよね」
「うんうん、すごく良い」
「“弘法は筆を選ばず”っていうことなんでしょうかね」
「っていうか、塗れりゃあいいよね。コンマ2とかってあんまり効果ないように思うんだけど……」
「多分1/144の飛行機とかに細っそい迷彩とか描くのには良いんじゃないですか」
「ああ、なるほど」
「まあ、エアブラシに関しては、それぞれが気に入ったものを使うということですね」
「あ、あとボディに金属以外のもを使ってあるものはなるべく避けたほうがいいかもしれない。ドブ漬けできないじゃないですか、溶剤とかに」
「ああ、そうそう、そうだね」


Q.普通の筆塗りやマスキングについて。

「エアブラシは昔から同じものですけど、普通の筆はなるべく良いものを買います。それをさっきもいったように2~3回使ったら潰しちゃうんで、実際、筆に一番お金がかかってるんです」
「筆ってメカ物ではどれくらいの比率で使いますか?」
「わりと使いますね。細かい所とか“ここマスクするの面倒だから筆で塗っちゃえ”みたいな。軍曹殿はそういう細かい所とかマスクします?」
「ああ、するよ。結構“指”でマスクする。プラバンを指にセロハンテープで付けて」
「ああ、そういうのはやりますね」
「えぇ~」
「私は全部“意地”でマスクするんですよ。前ね、水玉のドットがある、ワンピース着たフィギュアを作ったんですけど、皮工芸用のポンチでマスキングテープを円く抜いて、それを一個づつ貼っていって、マスキングするだけで3日かかったという(笑)」
一同 笑
「きっとクボさんはマスキングが大好きなんですね」
「オレはそれ耐えられない」
「だって1mmのマスキングテープでエッジをマスクするんでしょ?」
「そうそう」
「スゲーなぁオレなら考えらんない」
「逆に筆塗りはすごく下手なんで、私、ガンダムのアゴにムラが作れるんですよ(笑)」
「たぶんこれ(ガンダムの作例を指差して)アゴは筆だったかもしれない」
「私がガンダムを作ろうとするとアゴもマスキングしますから(笑)」
「今、アゴは別パーツですから大丈夫です(笑)」
一同 笑

トレフェスin有明4 イベント アフターレポート、次回はいよいよ最終回。楽しみにお待ちください。


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